第60弾:選手がみせた、その横顔 50
Inside the RICOH BlackRams
2012.10.10
リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)を支える選手たちの、ラガーマンとしての思いや、これまでのキャリアに関するエピソードをご紹介します。リコーというラグビーチームは、彼らの個性と歩んできた道程、積みあげてきた経験が混ざりあって、今の姿があります。
将来、ビジネス分野で活躍したい。 そのために今、リコーの勝利に貢献する。(ワイナンド オリフィエ)
ラグビー南アフリカ共和国(南アフリカ)の代表キャップ37。
CTB、ワイナンド オリフィエ選手がいよいよ登場。今季のトップリーグで、ラグビーファンが最も注目する外国人選手の一人と言っても過言ではないだろう。
トップリーグ開幕直前まで、スーパーラグビー・ブルズでの公式戦に出場して来日。コンディションは、すでにトップギアに入っていた。
「日本には以前から興味をもっていて、ここでラグビーをしたいという気持ちがありました。念願かなって、リコーに加われたことにとても興奮しています。いまは、チームに早く馴染めるよう、チームメイトと積極的にコミュニケーションをとって、リコーという企業とリコーブラックラムズを理解することに努めています」
オリフィエ選手は、南アフリカの大都市・プレトリアでそのラグビーキャリアを本格化させる(現在、サントリーでプレーする同じ南アフリカ代表SHフーリー・デュプレア選手ともこのとき出会っている)。
ホームタウン・プレトリアについて話を伺った。
「確かに私の母国では有数の大都市です。色々な国の大使が集まっていますし。ただ自然もすごく豊かで、車でちょっと郊外に出れば様々な動物たちを見掛けることもできます。サファリを楽しむこともできますよ」と、相手を気遣うように一言、一言丁寧に、持前の笑顔を交えて母国のことを語ってくれた。
いかにもアフリカの都市ならではのエピソードを話してくれたオリフィエ選手。ふと公式サイトのプロフィールに書かれていたことを思い出して、そのことを聞いてみた。
―― "2019年に成し遂げたいこと"に「ビジネスの世界に入る」と書かれていますが?
「(笑)。実は、現在すでにサファリのガイドも手掛けるコテージを経営しています。ラグビーキャリアを終えた後、このビジネス分野で活躍し、友人らとともに本格化させたい。豊かな自然が多い南アフリカの良さを、世界中の人々に知ってもらいたい」
いまにもそのがっしりした体躯をスーツに包みこんで、まるでビジネスの現場でプレゼンテーションをしているような雰囲気で、母国への愛情とともに熱心に語ってくれたオリフィエ選手。最後に、ファンの皆さんへのメッセージを語ってくれた。
「いつもブラックラムズを熱心に応援してくれてありがとうございます。皆さんの応援がチームに大きなパワーを与えてくれます。来日当初は、日本のラグビーに若干の戸惑いもありましたが、これから良いパフォーマンスを量産して、チームの勝利に大きく影響を及ぼして貢献していきたいと思っています。トップリーグでのスタンドからの『リコー』コールは凄いです。ファンの皆さんの気持ちが私自身にしっかりと伝わっています。スタジアムで、引き続き『がんばれ!リコー』と大きなご声援をよろしくお願いします」
チームにもフィットし、トップリーグ全出場(第5節終了時点)を果たしているビッグネーム。これからシーズンの深まりと共に、さらに大きなサプライズを日本ラグビーに、そしてリコーにもたらしてくれるに違いない。
群を抜くホスピタリティを兼ね備えたオリフィエ選手。ファンの皆さんへのサイン、握手、撮影依頼に対して、一人ひとり大切に声をかけながら応対することを実践している。
待ちに待った彼からファンの皆さんへの大きなプレゼントは、そう遠い時期ではないと確信した。