【Review】第10節 vs.三菱重工相模原ダイナボアーズ
2025.03.05
粘りのディフェンスが復活し、最少失点で今季3勝目。勝ち点5を獲得し9位浮上
リーグワン第10節は、前節終了時点でリコーブラックラムズ東京(BR東京)の1つ上の順位(9位)につける三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)と東京・秩父宮ラグビー場で対戦。ここ2年の対戦では2勝2敗。ライバルといっていい存在とのゲームは、前半の入りから集中力を見せたBR東京が4つのトライを先行。後半はトライエリアまで運んだ2つのプレーが惜しくもスコアにならないもどかしい展開となったが、ディフェンスでは力を尽くし続けて22-7(前半22-0)で勝利。今季3勝目を挙げた。
前半に失点を重ねた前節からの修正を果たし、試合開始直後からキレのある動きを見せたBR東京は前半4分、好調・WTBセミシ・トゥポウが右コーナーを突く。タッチラインにわずかに足がかかりトライは認められなかったものの、手応えを感じさせる立ち上がりに。スコアまでにはやや時間を要したものの、ハーフウェイ付近のスクラムをドミネートするとそこから一気に攻め、こちらも状態のいいNO8ファカタヴァアマトがトライを奪い5-0(17分)。直後にはWTBトゥポウが自陣の深い位置からのステップを切り大胆なランを仕掛けてビッグゲインを果たすと、WTBネタニ・ヴァカヤリアが仕留めて10-0とする(19分)。
その後は相模原DBにチャンスを与えながらも、自陣で粘り強いディフェンスを見せてトライを阻むと、相手がこぼした球に反応したSO中楠一期が抜け出し、90m近い距離を走りトライを奪い17-0(36分)。終了間際には、SO中楠からWTBトゥポウへのキックパスを通してさらにトライを奪い(39分)、22-0で前半を終える。
後半はギアを上げてきた相模原DBの攻撃を冷静にディフェンス。前半から保っていたスクラムやラインアウトでの優位を活かしながら、安定感のある戦いをみせる。モールディフェンスなどでのハードワークも光った。
リーグワン初先発となったルーキーのCTB PJ・ラトゥは、前半から確実に前に出るキャリーを見せていたが、14分に敵陣の深い位置でブレイク。トライエリアに持ち込み映像判定となったが、グラウンディングが確認できずリーグワン初トライは持ち越しに。ラトゥは19分にもSH TJ・ペレナラのトライにつながる突破を見せたが、前段のプレーで反則があり、こちらも幻に終わった。
タッチを狙ったペナルティキックのミスからのアタックで後手に回り、1トライを許したものの(23分)、主導権を相手に渡すことなく最後まで戦いきったBR東京はそのまま勝利。プレーヤー・オブ・ザ・マッチには、NO8ファカタヴァアマトが選出された。3トライ差の勝利で得られるボーナスポイントも確保し、勝ち点5を上乗せ。総勝ち点は16となり、順位を10位から9位へと今週も1つ上げた。プレーオフ圏内の6位のチーム(コベルコ神戸スティーラーズ)との勝ち点差は2つ縮まり8となっている。
「最初の一発目のセットプレーでどれだけいけるか」
「最初の1本目、ラインアウトモールとスクラムのところは、自分たちがその試合のトーンを高めると考えていて、最初の一発目のセットプレーでどれだけいけるかを意識していました。最初のモールでドライブできて、スクラムもペナルティを獲れて、いい印象をつくれたと思う」(HO大内真)
最初のモールは前半1分。相模原DBのキックオフリターンがハーフウェイ付近でタッチを割り、そのあとのラインアウトから早速組んだ。大内のスローが、PR大山祥平とLOロトアヘアポヒヴァ大和によりリフトされたFLマイケル・ストーバーグの手に吸い込まれる。着地と同時にPR津村大志、LOハリソン・フォックス、FLリアム・ギルが猛然と押し込みドライブする。相手選手がたまらずオフサイドを犯す。このペナルティはトライにこそならなかったが、WTBセミシ・トゥポウがつくりだした決定機(前半4分)に繋がった。
最初のスクラムは6分。攻める相模原DBのアクシデンタルオフサイドで得たマイボールスクラム。自陣右中間、10m付近でのものだ。ここは相手のアーリーエンゲージを誘ってFKを得た。FLリアム・ギルが素早く再開し、SH TJ・ペレナラのハイパントの争奪で相手にハンド。ゴール前ラインアウトという大きなチャンスに繋がった。
大内の言葉を聞いて改めて振り返ると、最初のセットプレーにフォーカスしていたのはFWだけではなかったこともよくわかる。FWのハードワークが生み出したものをスコアに繋ぐチャンスがどこかにないか、BKも感覚を研ぎ澄ませ備えていた。開始直後から全員がしっかりとスイッチオンできていたことは、試合の入りを制することができた理由だろう。
これは前半の入りにトライを重ねられた前節(BL東京戦)の課題に対する、明確なリアクションだったともいえる。今季はプレシーズンからコーチやキャプテンからは「コンシステンシー(一貫性)」というキーワードが繰り返し発されている。自分たちのプレーをぶれずに遂行し力を発揮し続けることの重要性を説くものだが、それを下支えするものとして、自分たちのプレーができなかったときの修正力もある。ここ数試合の一貫性の背後には、諸々の課題を修正する力の充実もうかがえる。
翌日はGR東葛との練習試合に勝利。FW&BKがともに持ち味を発揮
相模原DB戦の翌日の3月2日(日)、BR東京はNEC我孫子事業場グラウンドでNECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)との練習試合を実施。前日のゲームでリザーブに入っていたメンバー、ノンメンバー、CTB久木野太一、LO岸佑融の新入団選手、これに練習生を加えた布陣で挑んだ一戦には、久々の実戦復帰となったPR谷口祐一郎らも名を連ねていた。接点での激しさやキックチェイスなどでのエフォートにチームの姿勢を感じさせる戦いを見せてスコアを重ね50-27(前半17-12)で勝利した。
FLに入った練習生がハットトリックを決めるなど多くのトライが生まれたが、印象深かったのは前半39分、敵陣スクラムから生まれたWTB高本とむのトライか。SH髙橋敏也からSO堀米航平につなぎ、間に走り込んだ髙本に戻すパスを通しブレイク。髙本は迫った複数のディフェンスをハンドオフし、速さに加え強さも見せて獲りきった。
(参考)トレーニングマッチ NECグリーンロケッツ東葛戦 メンバーのお知らせ
後半は練習生を含めたメンバーの入替が多く発生し、セットプレーで相手に優位に立たれ2点差に迫られたが、CTB堀米航平の50:22が流れを変える。モールでHOルル・パエアがトライを奪うと(22分)、やはりモールでPRシオネ・アフェムイがパワーを見せトライ(29分)。さらに敵陣10m付近のギャップを、独特の間合いのステップを刻み駆け抜けたSO伊藤耕太郎がゴールまで走りきり引き離した(37分)。
リーグワンは後半戦8試合の勝負どころを迎える。しっかりと準備を続けてきた選手たちによるプッシュがチームを救うケースを、これまで何度も見てきた。この日インパクトを残した選手たちの存在は、正念場を迎えるBR東京にとっての大きな勇気となるはずだ。
次節第11節は、2週間のインターバルを空けて3月15日(土)の14:30から、東京・秩父宮ラグビー場で開催される5位・横浜キヤノンイーグルス(横浜E)戦(ビジターゲーム)となる。リーグワンがスタートしてからは2022シーズンが12-30、22-23シーズンが13-34、2度の対戦があった昨季は8-24、12-31と苦しめられてきた難敵だ。今季も昨年11月にプレシーズンマッチで対戦したが14-48(前半7-10)で敗れている。ただこの試合は、代表の活動に参加していた選手も多く、現状とはかなり違った陣容ではあった。この約4ヵ月の間に着実に果たしてきたチームの成熟を見せて、試合巧者からのリーグワン初勝利を目指す一戦となる。
監督・選手コメント
タンバイ・マットソンHC
まずは、自分たちのパフォーマンスと、先週から続くコンシステンシー(一貫性)という部分は誇りに思っています。このリーグの中で自分たちにとって5点、このボーナスポイントというのはすごく大切なものかなと思います。コンプリートしきれないプレーもたくさんあり、少し(プレーの)精度は高くなかったんですけど、それでもやめずに戦い続けた。いいディフェンスを見せて相手を止めることもできたので、いいパフォーマンスだったかなと。(パフォーマンスに対して)必要な結果だったと思います。
SH TJ・ペレナラゲームキャプテン
僕もアグリーです。今までに比べるとアタックの部分の精度は少し低かったとは思います。その中でディフェンスでしっかりと相手を7点に抑えた。それができるとやっぱり勝ちやすいですよね。先週は44点を獲って負けていたので、今日のディフェンスはすごく誇りに思います。まだまだやらなきゃいけないことがあるのは理解しています。自分たちとしてはやっぱり毎週いいコンシステンシーでプレーしたいなと思うので。でもこの5点、今日の勝利というものをしっかり楽しみたいと思います。次の試合(の週)までは1週間空くので、ファミリーとの時間をつくったり身体を整えたりして、また次に向けて準備していきたいなと思います。
質疑応答
— このチームでゲームキャプテンを務める上でのフォーカスポイントは
SHペレナラ:プレー自体、僕のゲームは変わらないので、僕のラグビーは変わらないので、フォーカスは変わらないです。でもペナルティをもらったときなどのディシジョンメイキングの役割があるので、ラインアウトがどうなのか、スクラムがどうなのか、各エリアのリーダーと話し合うことはしています。今日も60m(自陣10m)のところでペナルティをもらった場面がありましたが(後半35分)、PRパディー(・ライアン)からスクラムでいけるという言葉があったので、それを信じました。そこでまたペナルティをもらえて、時間を使うことができたのでよかったです。ディシジョンメイキング(意思決定)のところは重要なのかなと思います。
あとはレフリーとの関係性もすごく大事なのかな。もっと頑張って日本語を勉強したいと思います。レフリーの方ともう少しカジュアルな感じでトークできれば。それができるようになると、もっといいコミュニケーションがとれると思います。今はまだ、そこは欠けているのかなとも思います。
— 前半終わり(39分)に相手のスクラムから、持ち出したSHを止めたシーンがあったが
SHペレナラ:(スクラムの)調子はよかったのですが左側がアップしてしまい、6番が影響を受けていた。僕はWTBを止めようとマークしていたのですが、相手の9番のいいディシジョンだったと思います。(後方から上がってきた)WTBセミシ(・トゥポウ)がいいリアクションをしてくれたことで止めることができた。スクランブルディフェンスをしなければいけないシーンでした。
— スクラムの強さと接点周りの激しさについて、一貫性が出せている要因は
マットソンHC:いくつかあって、今はPR大山(祥平)の調子がよくて、その上でパディー(・ライアン)が出たら彼がまたスクラムにそのコンシステンシーをもたらしてくれています。タイトヘッド(3番)の2人がいいパフォーマンスを見せてくれているとやはりスクラムでの自信が生まれる。ただ、三菱(相模原DB)さんは残念ながらベストプロップの2人が欠けていたので、そういったところも(影響した)。今日のような日はアタックするいいチャンスだった。
SHペレナラ:試合でよかったところ、改善できるところを正直に話しあって、トレーニングウィークでハードにやれているから、そこのコンシステンシーがあるのかと思います。自分たちの中での期待値っていうのもすごく高く、接戦を落としてしまったゲームは本当に悔しく思っています。その悔しさが存在するということがすごく大事だなと。
— 先週の試合がいい反省材料になった面はあるか
マットソンHC:東芝(BL東京)戦のパフォーマンスをしっかり今日に繋げることにフォーカスしていました。いいパフォーマンスをした次の週に悪くなる傾向があったので、今週は本当に同じくらいのレベルでプレーするところにフォーカスした。ラグビーはやっぱりフィジカルがベースにあると思うので。44点を獲ったとはいえ、個々のタックルであったり、ディフェンスシステムにも悪いところがあったりして、ディフェンスはよくなかった。テクニカルな部分ではそういったところにフォーカスしていました。
— もし話しづらければノーコメントでも結構だが、日本のラグビーはTMO(映像の確認)が少し多い感じもする。どう思うか
SHペレナラ:正しいコールに繋がるのなら使っていいのかなと思います。今日も(レシーバーが)ラインアウトに早く参加してしまい問題になってしまった場面がありましたが(後半19分)、正しいコールだとは思うので、使われて正しいコールになるのであれば、(現状に)アグリーです。日本のラグビーに限ったことではないですが、TMOが使われず、使うべきだったというシーンもあるので。そこに一貫性さえあれば。
PR 大山祥平
— 好調を維持している
スクラムのコーチ(カール・ホフト)から送られてくる動画クリップを参考にして準備をするのですが、今回は特に相手に対していい印象で準備ができました。スクラムを強みにしているチームに対しても、手応えを感じられる試合が多いので、そこについては自信をつけられている。
— 今日のTJ・ペレナラはスクラムでの再開もイメージに入れたようなキックも。何か事前にそんな話も
そうでしたね。まあ彼は全部自分で状況を読んでやっているんで(笑)。でもFWがプレッシャーをかけられていたから、というのもあるとは思います。
HO 大内真
自分の仕事の方ができたかなと思います。お互いにとってビッグゲームだったと思うんですが、そこの結果を意識すること、それと自分たちがやるべきことをやることによって結果がついてくると考えて戦いました。今日もいくつかミスはあったんですけど、自分たちのラグビーはできたんじゃないかと思います。
— チームにフィットしてきている
特に何かをやったわけではないんですけど。自分がやるべきことをやる。セットプレーであったりアグレッシブなキャリーであったりってところは、チャンスが来たときに必ず120%できるように準備をしてきました。最初は緊張もありましたが、この3試合はすごくFWにフィットしてやれていると思う。準備のところがすごくうまくいっているのかなと思います。チームとしても、ラインアウトなどは自分たちのアタックにフォーカスするかたちで練習でも時間を使っているのですが、それもよくなっている理由かなと思う。
— セットプレーを支配できるかどうかはポイントだった
最初の1本目、ラインアウトモールとスクラムのところは、自分たちがその試合のトーンを高めると考えていて、最初の一発目のセットプレーでどれだけいけるかを意識していました。最初のモールでドライブできて、スクラムも反則を獲れて、いい印象をつくれたと思う。
— 前節からの改善というところでは、ディフェンスはひとつのテーマだった
東芝(BL東京)戦は、タックルがチーム全体であまりよくなくて、システムをトラストするっていうところで準備をしていました。ディフェンスはチームの責任ですが、個人のタックルは一人ひとりの責任。全体練習のあとにPSS(Position Specific Skills)という自己練習のところでタックルにフォーカスしたりとか、ダブルタックルの練習をしたりとか、個人の意識のところは変わったかなと思います。
— ミスが出ても堅いディフェンスで取り戻していくような場面が多くあった
BR東京は泥臭さ、粘り強さみたいなものを体現しようといってやってきました。でも、ここのところは1個ミスが出たときに立ち返るところがなくて、ミスをしたらそのまま続いてしまうっていうのが多かったと思うんですけど、今はミスしてもセットピースであったりディフェンスであったり、本来の自分たちの強みであるところでペースを取り戻せていて、いい感じに変わってきている。
HO 大西将史
— 試合を通して80分間、クオリティを保ってある意味でフラットに戦った
80分間一貫して、リザーブが入ってからも質を落とさずという課題だったところ。そこは徐々にそうですね。練習の中でもリザーブが入って流れが悪くなるっていうところもあったんですが、チーム全体として誰がいつ入ってもいいパフォーマンスができるように。
— 試合の途中から入るにあたって考えていたことは
スクラム、セットピースの部分は質を落とさず継続してこうと。フィールドプレーに関してはディフェンスの時間が長く続いていたので、粘り強く、ペナルティを出さずにということをチーム全体に鼓舞していこうかなと。
— 押すスクラム、確実にボールを出すスクラム、自在に組んだ。
試合を通して80分間スクラムはこちらがコントロールできたかなっていう印象を持っています。
— TJもスクラムを意識したかのようにも見えるキックを蹴っていた。後半最後のプレーも、自陣深くだったがスクラムを組んで終わらせた
そうですね、スクラムで優位に立っていたのでミスを恐れず(キャッチにいき)、ミスしたとしてもまたスクラムから再開できる。そういう状況はあったと思います。最後はボーナスポイントも獲れていたので(攻める必要はなく)、ラインアウトよりはスクラムをしっかりキープしてタッチに出そうっていう。そこは意思統一もできていたかなと思います。
— トライキャンセルになったラインアウトからのアタックがあった
ハーフの位置にいる選手が、(密集に)入るのが早いっていうことだったようです。
— 今日はスタンドのノンメンバーの声援もすごかった
はい、聞こえていました。すごかったですね。僕たちはノンメンバーをパイナップルズって呼んでいるんですけど、彼らが僕たちに1週間いい準備をさせてくれました。チームはいい雰囲気です。後半戦も自分たちの持っている力を100%信じてやりきれれば、おのずと結果がついてくると思っています。
FL リアム・ギル
嬉しいですね。いいスタートを切るというところにフォーカスしていたので、それはできたかなと思います。特にディフェンス。ハーフタイムでエナジーをいっぱいにしてリスタートしたいっていうこともできた。スコアはなかなか獲れなかったんですけど。あとはゲームコントロールとディフェンスを頼りにやりました。
— 試合を通しての一貫性みたいなものを見せられた
そうですね。ここ3週間は後半の部分がだいぶ成熟したのかな。そこはすごく嬉しいです。タフなゲームで、三菱(相模原DB)も撃ってはきたのですが、その中で戦い続けることができたと思います。
— 今日で10試合。このチームについて、改めて見えてきたことがあるのでは
3週間、4週間ごとに、スキルのようなものの変化は必ず見えるものかなと思います。シーズンの序盤はタフな結果が続いてしまったんですけど、毎週必ずテーマを持って私達の姿勢やエフォート(努力・尽力)ができているかをチェックしてきて、そうした部分は前進できているのかなと思います。厳しい結果が続くと落ち込むものですが、結果は出てないけれどもいいところもあったこと、また目標は何か、そういうことを振り返ったりしてきました。あとは、その週のフォーカスっていうところに集中して、前に進み続けたって感じですかね。ここ3試合で自分たちはいいチームであるっていうこと、いいパフォーマンスができるっていうことも見せ始められているのかなと思います。
— 粗を探すようで申し訳ないが、アタックで精度をやや欠いた場面も。そこについては
クイックボールでプレーしようとしていて、システムも結構新しめなものでもあります。フレッシュなときはいいんですけど、疲れてきたときにはまだ改善すべき点があるのかな。ディシジョンメイキングなども含めてですね。ただそこは毎週フォーカスしてやってきているので、よくなってきているとは思います。今日みたいにセットピースが機能していれば、いいプラットフォームになります。セットプレーのファーストボールからプレーできるので、いいリセットになる。今日はいいベースがありました。
CTB 礒田凌平
今日は「ワンショット」というテーマ。この2シーズンは相模原DBと2試合が組まれていたのですが、今季は1試合なので、唯一の倒すチャンスに全力で挑もうと。勝ててよかったです。前半のメンバーがやってくれたことをそのまま後半のメンバーが継続してやる。いつも通りに。そんな感じでした。
— ディフェンスはひとつの託された役割だったかと思うが
そうですね。ただ、相手は少し消耗している感じも見えたので、しっかり前に出てプレッシャーをかけようっていう話をリザーブのメンバーでしていたので、そこはよかったと思います。トライは1本獲られたんですけど、それ以外はよかったのでは。
— 少し試合から離れ、客観的になれたのでは
チームについて考えることも多かったんですけど、どちらかというと自分のプレーについて見直していましたね。タックルの姿勢みたいな基本的なことや、復帰するために何ができるかということを考えていました。
— 直近のBL東京戦ではディフェンスが課題となっていた
今回もディフェンスコーチやヘッドコーチとは個人的にコミュニケーションをとる機会がありました。ディフェンスをよりよいものにしてほしいという話があって、そこが自分の役割だと理解していました。やっぱりBR東京はディフェンスでしっかりシャットダウンするチームだと思うので、ここからはそこをしっかりさせたい。今日は7点に抑えてよかったと思うので、次のキヤノン(横浜E)戦でもBR東京のディフェンスを見せて、ロースコアで抑えて上回る試合にしたいですね。
試合ハイライト
■試合結果はこちら https://blackrams-tokyo.com/score/score.html?id=416
文:秋山 健一郎
写真:川本 聖哉