【Review】NTTジャパンラグビーリーグワン2022 第8節 vs NECグリーンロケッツ東葛

2022.03.09

新戦力加えたスタメンで目指した久々の勝利。しかし、リードを許し折り返す展開に

第7節までを終え、上位グループと下位グループの勝ち点に開きが生まれ始めつつあるリーグワン。7位につけるBR東京は、とにかく結果にこだわり、勝ち点を確保して上位に食らいつきながら、ラグビーの熟成を図る必要があった。コロナ禍で“ストップ&ゴー”を余儀なくされてきた今シーズンだが、階段を踏みしめながら状態を高めていける状態がようやく近づきつつある。

第8節のNECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)戦。ピーター ヒューワットヘッドコーチは、ここ数戦から先発メンバーの構成に変化をつけた。FWはHOにこの試合が公式戦99キャップとなるベテランの森雄基が、LOは新加入でリーグワン初登場となるマイケル ストーバーグが入った。BKでは、今シーズンはWTBなどを務めることも多かったジョー トマネがCTBに。ケガからの復帰したロトアヘアアマナキ大洋がアウトサイドのWTBに入り、FBには成長著しいメイン平が入った。ラインアウトのキーマンとアタックの起点となり得る突破役がそろった布陣となった。

弱風のコンディションの秩父宮。GR東葛のキックオフで試合が始まる。BR東京はボールを回し、自陣からアタックを試みる。右中間から左サイドにボールを回しFBメインが早速ゲインを狙ってボールキャリーを見せる。だが次のフェイズでラックからこぼれたボールを奪われ、GR東葛のアタックとなる。

BR東京のディフェンスのプレッシャーを、細かいパスをつなぎかわしていくGR東葛。BR東京は自陣でフェイズを重ねられる。そこでパスが乱れ、GR東葛の選手の身体に当たってボールが跳ね、これが相手に入る。このアクシデントでずれたディフェンスのギャップを相手12番がブレイク。一気にゴール前まで運ばれ、中央付近でフォローした9番から11番につながれ右中間インゴールに運ばれる。試合開始早々のトライ。CVも成功しGR東葛が0-7とリードする。(前半4分)

先制を許したBR東京だったが、CTBトマネ、LOストーバーグらが早速強いフィジカルを活かしたボールキャリーを見せ、ゲインラインを切っていく。プレッシャーがかかりディフェンスを後退させると、SOアイザック ルーカスがスペースを使って巧みなラン。一気に前進していく。LOタラウ ファカタヴァがギャップを突くと22mラインの内側へ。さらに5、6m前進したが放ったパスが相手に入る。だがその前にGR東葛にハイタックルがあったとして、BR東京はPKを得る。(前半6分)

ゴール前ラインアウトからトライを狙うBR東京。モールはGR東葛が落としコラプシング。BR東京は再びタッチに出し、右サイドのラインアウトから再びモールを組む。じりじりと前に出たが押しきれず、ラックからパスを出しHO森、そしてFL松橋周平がキャリー。松橋はつかみかかられながらもゴール間際で粘り、NO8ボークコリン雷神のサポートを受けながら中央にボールを運ぶ。ポスト正面付近で倒されるが、これに対しGR東葛はホールディングの反則。(前半8分)

 

ほぼ正面、5mの位置で得たPKで、BR東京はスクラムを選択。だがこれがなかなか正しく組めず、GR東葛に反則が3度続く。BR東京が執拗にスクラムを選択し続けると、GR東葛はさらに2度反則。これによって2番にイエローカード。一時的退出を科された。(前半13分)

数的優位を得たBR東京は、相手がHOを替えて挑んできたスクラムを圧倒。押し込んでゴールに迫ると、NO8ボークが自らピックしてサイドアタック、右中間を突く。ポイントをつくると近場を数回攻める。そこでSH山本昌太が後方のSOアイザック ルーカスにパス。アイザックは中央から右に流れるように走り、ステップを切りかわす。ライン上で捕まえにきたディフェンスの手をすりぬけると、インゴールに押さえトライ。CVも自ら決め7-7とする。(前半15分)

 

人数で上回り、スコアでも追いついたBR東京。勢いに乗りたい場面だったが、流れをつくれない。敵陣でノックオンの後、スクラムでペナルティ。ラインアウトでボールを奪うが、直後にノットリリースザボール。自陣侵入を許すと、ラインアウトモールへのディフェンスで反則。ゴール前まで前進され、再びのラインアウトモールを押し込まれ、右中間にトライを許してしまった。シンビンで人数の少ない状況のGR東葛にとって最も助けとなる連続ペナルティを犯し、ゴール前のモールへのディフェンスでも粘りきれなかった。CVは外れたが、再び7-12とリードを奪われた。(前半24分)

トライを奪われた後も主導権を奪えないBR東京。敵陣に侵入するも、スクラムでペナルティが出ると10番の距離の出るタッチキックで効果的に前進され自陣侵入を許す。さらにラインアウトからアタックを受けるとオフサイド。GR東葛は左サイド、22mライン付近からPGを狙い成功。7-15と点差を8点に拡げる。(前半30分)

 

前半残り10分を切ると、BR東京が形をつくりだす。リスタートキックのリターンを使ったSOアイザック ルーカスのランを起点に、ピッチをワイドに使ったアタックで前進していく。右中間でボールを受けたCTB牧田旦が足にかけ右前方のスペースにキック。これにWTBロトアヘアアマナキ大洋が反応し、鋭く前方のスペースを走るとボールを確保。ゲインに成功する。

さらに動かし、逆の左サイドをCTBトマネが荒々しく突く。両端のパワーのあるランナーの奮闘が中央にギャップをつくりだす。そこをSOアイザック ルーカスが狙い突破。フォローしたFBメインにパスをつなぐが、後方にこぼれる。フォローに入ったFL松橋が拾いゲインを狙うがノットリリースザボール。プレーが止まったところで、アイザックの突破の直前のディフェンスのクリーンアウトが危険ではなかったかの映像確認が行われ、危険なプレーだったとしてGR東葛にペナルティが与えられた。(前半32分)

いいアタックを見せるも、フィニッシュに近いところでミスが出てスコアできなかったBR東京。その後自陣に攻め込まれたが、これをしのぎ、残り1分で自陣よりアタック。受けに回ったGR東葛はハイタックル。BR東京はPKで前進。ホーンが鳴る中、敵陣中盤、左サイドのラインアウトからアタック。これも勢いがあり、続けざまの黒いジャージの猛烈なキャリーが、ディフェンスを後ろに押し込んでいく。

 

そしてSOアイザック ルーカスからパスを受けたPR千葉太一が中央を貫く。22mエリアを真っ直ぐゲインしゴールに迫った。中央ゴール前のラックから右へ。アイザックは、今度は大外のFL松橋にパスを通す。松橋はインゴール右隅を狙うが、惜しくもタッチラインの外に押し出された。

直前にGR東葛にオフサイドがあり、PKを得たBR東京はタッチに出し、右サイドのラインアウトからもう一度トライを狙う。高いボールでLOストーバーグに合わせるとモールへ。押しきれないと見て左に展開するが、惜しくもノックオン。こぼれたボールを拾われタッチに出され前半終了。相手を完全に凌駕するテンポのよいアタックを何度も見せながら、スコアは7点のみ。重苦しいムードのまま、前半が終わった。

メインとアマナキ大洋が見せた突破力で逆転。猛攻に耐えた最終盤

前半の終了間際、切れ味鋭いボールキャリーをみせたPR千葉が脳震とうの疑いで一時退出。替わって西和磨が左のPRへ(後半6分に正式に入替)。それ以外の選手入替を行わず後半が始まった。SOアイザック ルーカスのキックオフ。そのリターンを自陣深い位置で確保したアイザックは、カウンターアタック。これがいきなり成功し、裏に抜け敵陣10mラインまでボールを運ぶ。BR東京は開始早々いい位置でアタックチャンスを得る。

 

ボールを動かしていくと、再びアイザックが中央を突いて抜ける。ステップで相手ディフェンスを翻弄しながらゲインし、ゴールまで5mの位置まで運ぶ。さらにつなぎFBメインがキャリー、クラッシュするとGR東葛にノットロールアウェイ。(後半2分)

 

BR東京はスクラムを選択。2度優勢に押しFKを得るが再びスクラムを選択。だがここでBR東京にコラプシングの判定。ここもPKで距離を出され、ハーフウェイを越える位置まで戻された。(後半6分)

 

GR東葛のラインアウトからのアタックで、BR東京はバックスラインオフサイド。GR東葛はほぼ正面、40m弱の位置からPGを狙い成功。7-18となる。BR東京はSH山本を南昂伸に入替。(前半8分)

もうこれ以上引き離されたくないBR東京。次のスコアは必ずやものにしたいところだったが、きわどいタッチキックのキャッチを狙ってのミスや密集での規律が乱れペースをつくれない。ピッチの選手が溜めたフラストレーションが沸き立ち、立ちのぼり、目に見えるかのようだった。

この状況で、GR東葛のゴール前ラインアウト。BR東京は試合の流れを大きく左右しそうなトライが生まれかねない危機を迎えたが、ノットストレート、さらにはスクラムペナルティでGR東葛が自滅。BR東京はこのピンチを逃れる。(後半12分)

PKでやや前進したBR東京は、ラインアウトからSH南がハイパントを狙うがチャージされる。だがこぼれ球はSOアイザック ルーカスの正面に転がり確保。アイザックは右中間から展開。スペースをCTB牧田がキャリー。自陣浅めでボールを動かすと、アイザックのキックでキッキングゲームへ。ラリーを経てGR東葛11番が蹴ったキックを、自陣ハーフウェイ付近でキャッチしたFBメインが右サイドでランを選択。

 

目の前のディフェンス2人をハンドオフし、裏に抜けると加速、インゴール右隅へ。追いすがる15番と10番が迫り、はがされ、タッチインゴールの外に押し出されそうになったが、身体を捻るようにしてグラウンディング。映像確認を経てトライが認められた。力と速さ、両方を見せての会心のトライ。角度のあるCVとなったが、これをSOアイザック ルーカスが成功させ、14-18とした。(後半14分)

 

スコアが近接し、試合は熱を帯び始める。再開のキックのリターンを使ったカウンターアタックからGR東葛が攻め込み、じりじりと前進。BR東京は22mラインを突破される。だが、パスアウト狙ったボールがずれBR東京に入りターンオーバー。さらにSH南がギャップを抜けビッグゲイン。そして直後のプレーで、GR東葛の選手が脱げて落ちたスパイクをスタンドに投げてしまいペナルティ。BR東京は思わぬ形でPKを得て、ハーフウェイ付近まで押し戻す。(後半17分

ラインアウトからフィジカルなアタック。ボールを動かしては黒いジャージの選手が繰り返しディフェンスラインに挑んでいくと、じりじりと前進。前半から後半開始直後まで漂っていた重苦しさは消えていた。この攻防で、GR東葛4番の頭部がPR笹川大吾の頭に当たっていたとして、映像確認後にイエローカード。BR東京は再び数的優位を得る。(後半18分)

PKをタッチに出し、左サイドのゴール前ラインアウトにしたBR東京だったが、うまくモールを組めず、ラックとなったがボールを出せずボールを失う。GR東葛はスクラムをキープしタッチに出す。BR東京はあと少しまできていた逆転トライが遠のいた。(後半20分)

気を取り直し、GR東葛陣内中盤のラインアウトから攻めるBR東京。猛烈なディフェンスにラックでターンオーバーを喫したが、展開したボールにあきらめずに詰めたのがCTBトマネ。ランナーにハードヒットして止めると、直後のラックでGR東葛にオーバーザトップ。レフリーの手が上がった直後、ボールを手にしていたWTBロトアヘアアマナキ大洋がリスタート。22mラインの手前から、右サイドタッチライン際を走る。一瞬足の止まったようにも見えたGR東葛ディフェンスの間を抜け、一気にインゴール右隅に達した。復帰戦を自ら祝うトライでついに逆転。角度のあるCVをまたもSOアイザック ルーカスが成功し21-18とした。トライのあと、LOストーバーグをアマト ファカタヴァに、CTBトマネをマット マッガーンに入替。マッガーンがFBに入り、メインはCTBに回った。(後半23分)

 

再開後は、BR東京陣内浅めの位置でGR東葛がアタック。規律を守りたいBR東京だったが、中央のラックでジャッカルを狙うもノットロールアウェイを犯す。GR東葛はPGを狙わず、左サイドのタッチに出し、ラインアウトからトライを狙う。ここでBR東京はPR笹川を大川創太郎に、NOボークを福本翔平に入替。福本がFLに、NO8に松橋が入る。(後半28分)

ラインアウトモールはBR東京が止めたが、その後はダイレクトなプレーを繰り返し、力でじりじりとゴールに近づいてくるGR東葛。ゴールを背負う苦しい局面となったが、BR東京はコミュニケーションをとりながらアグレッシブに、また丹念に、ディフェンスを続ける。CTB牧田に替えて池田悠希。(後半29分)

このアタックを終えさせたのはFL松橋だった。引き倒した相手が放しかけたボールに仕掛け、値千金のノットリリースザボール。PKでポジションを上げ、一旦ピンチを逃れた。(後半30分)

ハーフウェイライン付近での攻防へ。とどめを刺すトライを奪いたいBR東京だったが、右サイドで突破を図ったCTB池田を捕まえたGR東葛16番がジャッカルを仕掛けノットリリースザボール。またもPKで前進され、ゴール前ラインアウトのピンチを迎える。(後半33分)

 

トライを奪われれば、CV不成功でも逆転という苦しい状況だったが、選手は冷静だった。ラインアウトからのアタックでこぼれたボールを確保すると、大きく展開して敵陣へキック。タッチを割り確実にリスクを減らした。HO森に替えて大西将史。(後半35分)

 

トライを奪うか。ボールを確実にキープしながらアタックを仕掛けるか。敵陣に入りディフェンスでプレッシャーをかけ続けるか。残り5分、3点差という状況で勝ちきるための方法はいくつかあっただろう。BR東京が選んだのはトライを奪うという道だったように映った。

敵陣浅め、中央で相手のアタックを止めボールを奪うと、即座に右へ展開。SOアイザック ルーカス、CTB池田、メイン、NO8松橋が連携し突破を図る。しかしこぼれ球を奪われ、GR東葛は大きくキックを蹴り込む。直後の蹴り合いで勝ったBR東京はポジションを上げたが、ハーフウェイ付近にできたラックで痛恨のノットロールアウェイ。22mライン付近のラインアウトを与えてしまう。(後半38分)

22mラインの内側でディフェンスを余儀なくされるBR東京。勝利への執念を燃やすGR東葛は激しく攻めたて、ついには10番がインゴールに達する。これを止めにいったSOアイザック ルーカスがグラウンディングを阻み、BR東京のゴールラインドロップアウトとなる。(後半39分)

キックを蹴り込み、ディフェンスで我慢できれば勝利。ついにそこまでたどり着いたBR東京。FBマッガーンがBR東京陣内10mライン付近に蹴り込んだボールを、GR東葛が拾いアタック。規律を意識しながら守り続けるBR東京だったが、GR東葛もミスをせず我慢強く攻め続ける。自陣浅めに釘付けにしたいBR東京だったが、ここでノットロールアウェイ。PKを与え自陣深くに攻め込まれてしまう。(後半43分)

 

ゴール前ラインアウトからモールで攻めるGR東葛。BKも加わり押してくるがBR東京も冷静に対応する。GR東葛はダイレクトプレーでこじあけにいく。フェイズが重なっていく。

 

BR東京にオフサイド。GR東葛は19番がタップしてゴールラインに並んだディフェンスに突っ込んでいく。だがこれも冷静に受け止めるBR東京。右中間のゴールライン間近の位置での激しい攻防が続いたが、ここでGR東葛がBKに展開。10番が左中間を狙うがBR東京が止める。斜め後ろに転がしたボールを拾った15番が11番へとつなぎ左隅に飛び込む。トライかと思われたが、立ちはだかったのがSOアイザック ルーカスだった。浮いた11番の身体をつかみ、はがし、捻り、巻き込むようにしてタッチラインの外へ運んだ。

 

長い映像確認を経て、グラウンディングよりも一瞬先にタッチラインの外に身体が触れていたとしてノートライに。(後半47分)

 

だが、展開の前の攻防で出ていたオフサイドのアドバンテージが採用され、GR東葛の攻撃はまだ続くことに。5番がタップして持ち込みアタックを再開。ゴール前でじりじりとボールを前に出していくGR東葛に対し、BR東京は我慢強くそれを止めていく。そして、ゴールラインに触れる位置にボールが置かれたのを見て、レフリーが試合を止める。

 

映像確認を経て、ボールキャリアが倒れダウンボールをする際に前方へとボールを動かしたとの判定が下り、ダブルモーションのペナルティが科される。ボールを得たBR東京は、これをデッドボールラインの向こうへと蹴り出し、ノーサイド。88分という長いゲームは21-18でBR東京の勝利に終わった。プレイヤーオブザマッチにはFB/CTBメイン平が選ばれている。

 

自分たちのラグビーができたという感想を抱いている選手はいないだろう。我慢の時間が大半を占めるゲームだった。だが勝った。その事実は大きい。

 

これで3勝5敗(不戦勝1、不戦敗2を含む)としたBR東京は勝ち点を16に伸ばした。順位は7位のままだが、上位チームから引き離される事態は避けることができた。次節、第9節は3月12日(土)、14時30分から兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われるコベルコ神戸スティーラーズ戦となる。昨シーズン、リーグでも屈指の名勝負を演じた相手とのリーグワンでの初の対戦での勝利は、BR東京の反転攻勢の狼煙となるはずだ。

監督・選手コメント

ピーター・ヒューワットHC

僕が体験してきた中でも、かなりクレイジーなゲームだったんじゃないかと思います。自分たちは完璧ではありませんでしたが、先週のゲームを考えれば、よい結果だったと思います。先週の試合のあとにフィードバックをして、選手たちはリアクションを見せてくれました。試合の最後のほうもレジリエンス(危機への対応力、粘り強さ)を見せてくれたなと思いました。私たちのチームではレジリエンスについての話をよくするのですが、今日はそれをたくさんお見せできました。88分…くらいまで試合をしましたかね? 本当に誇りに思っています。

(悔しい試合が続いていた中での大きな勝利。一方で反則やチャンスでのミスもあった)その通りだと思います。やらなければいけないことはたくさんあります。こちらとしてはここまで難しい流れでした。試合をしても、次はコロナでできなくてとか、そういう流れが続きました。ここからはしっかりゲームをやれるといいなと思っていますし、その中で改善すべきことはしていきたいです。ただ自分たちのアタックシェイプを使えたときはドミネイト(圧倒)しているなと感じました。ラインブレイクしたあとにノックオンしてしまったり、ペナルティをしてしまったりして、いい位置までつなげられなかったので、次の1週間でやっていかなければならないと思うことはいくつかありました。

(中盤までは苦しんだが、どういう部分が出せず、そうなったと考えているか)大きなポイントとしては、辛抱強さが足りなかったというところでしょうか。

FL 松橋 周平

今日はありがとうございました。とにかく勝ててよかったです。試合がすごく長くて、いろんなシーンがあったので振り返るのが大変なんですけど、ラストを抑えきれたのはよかったなと。ある部分ではドミネイトできているんだけど、試合運びがうまくいってなかったり、いろんな外的要因があったりしたんですけど、僕たちが改善しないといけないことはかなりあるので、そこをしっかり修正して、次につなげていきたいと思っています。今日の試合で全然満足しているわけではないので。もっとできるんで。

(戦っていてフラストレーションが溜まる面も多くあったと思う。リーダーとしてまとめるのは大変だったのでは)それはコントロールできないことだったので。僕らが全部コントロールして、ドミネイトできるぐらいの強さをみせなければと思います。

(ラインブレイクしたあとのミスや反則が出てしまったことについて、どんな理由があったと思うか)リアクションが足りていなかった。SOアイザック ルーカス選手などのブレイクに対して、もっと全員がリアクションして、常にボールをもらえる位置にいることができなかった。そういう部分と、プレーの精度の部分を改善したいなと思います。

(ロスタイム、どんな気持ちで守っていたか)勝つために必死になるしかないんで、もうそれだけです。ラストのTMO(映像判定)は、僕らはもうわからないので。レフリーの判断にまかせるほかないので。

(序盤、スクラムの組み直しが続いた場面があった。あそこは)あのときはかなり圧倒できていて、そのまま続けていればイエローカードを出るのはわかっていました。スクラムトライも考えながら。

LO タラウ・ファカタヴァ

タフなゲームだったけれど、勝つことができて満足しています。(最後、自陣で守っているときの気持ちは)自分の力を出しきって守ろうと思っていました。最後の場面は…覚えていないです。(この試合、どういうところがよくて、どういう改善ができそうか)スクラム、ラインアウトなどのセットプレーを改善していきたいです。

WTB ロトアヘア アマナキ大洋

勝ててうれしいです。(仕掛けてトライを獲った場面。自信があった)そうですね。ペナルティがあったときに前を見て、チャンスがあるかなと思って。(この試合、どういうところがよくて、どういう改善ができそうか)ディフェンスはコミュニケーションが足りないところもありましたが、フィジカルにはやれたと思います。

文:秋山健一郎

写真:川本聖哉

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