【Review】NTTジャパンラグビーリーグワン2022 第1節 vs NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
2022.01.11
新リーグ、チームファーストトライはモールで。キャプテン武井日向が仕留める
NTTジャパンラグビーリーグワンが開幕。この数年、コロナ禍という向かい風にも屈せず、ラグビーを次のフェイズに向かわせるのだという想いに支えられた確かな熱は、少しずつだが、着実にラグビーの風景を変えてきた。そうして整えられた舞台に、ついに選手たちが立った。
リコーラグビー部として長い歴史をつむいできた東京都・世田谷区をホームタウンとし、リコーブラックラムズ東京(BR東京)と名前を改めたチームは、その記念すべき第1戦を、大阪市のヨドコウ桜スタジアムにてNTTドコモ レッドハリケーンズ大阪(RH大阪)を相手に迎えた。
事前に発表されたメンバーは、ピーター・ヒューワット新ヘッドコーチのビジョンがうかがえるものだった。先発に入ったPR谷口祐一郎、リザーブに入ったSH南昂伸の新人2人をはじめ多くの若手選手が名を連ねたのは、そのポテンシャルを引き出すことでシーズンを戦っていくのだという意思の表れだろう。
そして、彼らが思いきったプレーをできる状況を整えることを、FL松橋周平ら中堅選手やLO柳川大樹、NO8ボークコリン雷神といったベテラン勢、FLブレア カーワンやCTB池田悠希といった加入戦力に託しているようにも映った。
華やかなセレモニーを経て15時30分。気温12度のフィールドに、RH大阪10番のキックが放たれ、試合が始まった。
左サイド22mライン付近でボールを得たBR東京に対し、RH大阪は2度のキックチャージを成功させるなど猛烈なプレッシャーをかける。だがBR東京は冷静に対応。自陣深い位置からSH髙橋敏也が低い弾道のキック。RH大阪15番がカウンターを狙うと、FL松橋周平らがこれをとらえノットリリースザボール。FBマット マッガーンのPKで敵陣22mラインの内側に侵入する。(前半3分)
敵陣での攻防となったが、WTB西川大輔の思いきりのよいカウンターアタックに対し、RH大阪がラックに横から入りオフサイド。BR東京はPKでゴール前ラインアウトとすると、モールを組んで右サイドを押す。モールは割れたが、HO武井日向が倒れず粘りグラウンディングし、右中間にトライ。FBマッガーンが蹴ったCVは外れたが、5-0とBR東京が先制する。(前半7分)
トライ後はRH大阪がボールをキープしてアタック。BR東京陣内中盤でボールを動かし、やや手薄になった左サイドを突く。11番が抜けてインゴール左隅にグラウンディングを狙うが、FBマッガーンが鋭く詰めてタックルしボールがこぼれる。ノートライかと思われたが、映像確認を経てマッガーンのタックルがしっかり相手をつかんでいないノーバインドタックルだったという判定が下りイエローカードが出された。マッガーンは10分間の一時的退出を科され、RH大阪にペナルティトライが与えられた。5-7とRH大阪が逆転する。(前半10分)
14人となったBR東京だったが、スクラムや接点へのフィジカリティなどで相手を上回り、受けずにむしろ押していく。だが、オーバーザトップやオフサイドなどペナルティが相次ぎ、自陣に押し戻されてしまう。それでもスコアを許さず10分間を使い、FBマッガーンの復帰を迎えたが、直後のゴール前での相手のラインアウトモールへのディフェンスがうまくいかず、左中間インゴールにトライを許す。CVははずれたが5-12とRH大阪がリードを拡げた。(前半22分)
2つめのトライを許した後は、BR東京がRH大阪陣内中盤でアタック。フィジカルを生かし強く押し込み速い球出しで攻めていくと、RH大阪にラックで手を使ってしまうペナルティ。PKで22mラインの内側のラインアウトにすると、再びモールを組み今度は左サイドを押す。縦に長いモールが前進しゴールに迫る。
モールコラプシングのペナルティのアドバンテージが出ると、SH髙橋はSOアイザック ルーカスにボールを出す。ルーカスは左中間からポストの右脇に向け柔らかなキックを蹴る。これにFBマッガーンが反応し、ライン付近でボールに迫る。ボールはディフェンスによって弾かれインゴールでバウンドしたが、マッガーンをフォローしていたWTB栗原由太の手に収まり右中間にグラウンディング。ノックオンがあったかどうかの映像確認の後、トライが認められた。栗原は公式戦初トライ。CVは右側のポストに当たりはずれたが、BR東京は10-12と点差を縮めた。(前半26分)
連続スコアを狙うBR東京は、ハーフウェイ付近でFL松橋とPR谷口が倒したランナーのボールに絡みペナルティを奪い前進。22mラインの内側のラインアウトからアタックを仕掛ける。テンポよく攻めたが、接点でのクリーンアウトでペナルティを犯しボールを相手に渡してしまう。互いにペナルティで勢いがそがれる展開が続く。この攻防でRH大阪10番が負傷し22番に交替する。(前半28分)
PKでハーフウェイ手前まで前進したRH大阪だったが、ラインアウトでBR東京がスチール。このボールを使ってハーフウェイ付近からピッチをワイドに使ってアタックを見せる。
蹴り合いに移行すると、RH大阪15番がカウンターアタック。これをBR東京FWが狙っていたかのように捕まえて倒すと、ボールを乗り越えターンオーバーに成功。10mラインを越え、敵陣に攻め入る。しかしRH大阪ディフェンスも粘り強く守り、FLカーワンを倒すとボールに仕掛けてペナルティを奪う。(前半30分)
ハーフウェイ付近からのRH大阪のアタック。左サイドタッチライン際を11番が抜け、BR東京ゴールに迫ったが、FBマッガーンのタックルで落球。決定機にはならず。直後、ハーフウェイ付近から放たれたRH大阪のキックパスをマッガーンがキャッチ。自陣左サイド、15m付近にラックをつくると、狭いサイドをSOアイザック ルーカスが抜けてゲイン、敵陣10m付近で前方にキックを蹴り追いかける。(前半33分)
ボールは相手に入ったものの、敵陣でのディフェンスというチャンスをつくりだす。ラックからのキックをSH髙橋がチャージするなどしてBR東京はプレッシャーをかけ続ける。RH大阪が再度キックを蹴ると、今度は後方のNO8ボーク雷神が受け、中央のギャップをうまく抜けてカウンターアタック。22mライン目前まで前進するが、パスをカットされターンオーバー。両軍の間を目まぐるしくボールが行き来する。
だが、すぐさまディフェンスに切り替えたBR東京は、ここもラックでプレッシャーをかけボールを奪い返す。SH髙橋、WTB西川とつないで22mラインを越え、右サイドにラックをつくると左に大きく展開。ゴール前のディフェンスとなったRH大阪はここも粘るが、ノットロールアウェイ。左サイド、ゴールまで5mの位置でPKを得たBR東京は、タッチに出しラインアウトとした。
ラインアウトモールは対応されたが、タッチラインの外に押し出される前にHO武井がボールを持ち出し、左中間でFWが突進を繰り返す。ゴールまであとわずかの位置のラックをつくると、相手のプレッシャーによりボールが後方に転がり出たが、SH髙橋が冷静に拾い、後方から狭いサイド走り込んだFBマッガーンにパス。マッガーンは激しいタックルをいなしながら身体を押しつけるようにしてグラウンディングしてトライ。CVは左にそれたが、BR東京は15-12と逆転に成功する。(前半38分)
前半終了直前、前に出たディフェンスラインのギャップをカウンター気味に抜けた11番のランを起点につながれインゴール左隅にボールを運ばれる。だが映像判定で、その前のプレーでのノックオンが認められノートライに。BR東京は、3点のリードを守り試合を折り返した。
ゲームを通じたセットプレーの安定感と“獲りきる”アタックで引き離す
BR東京はメンバーの入替を行わず後半へ。最初のチャンスは早々に訪れる。RH大阪が自陣浅めのラックの背後からのボックスキックを狙うが、LO柳川がチャージ。こぼれ球をSH髙橋が前方に蹴り、22mラインの内側でボールの争奪が起きる。ここはRH大阪に入ったが、キックをタッチに出したため、BR東京は左サイド、22mラインの少し手前でのラインアウトを得る。(後半3分)
前半からの安定感を維持したラインアウトをキープし右に展開。右サイドまで運びWTB西川がピッチのエッジを突く。すぐさまボールを出し右中間をFWで攻める。FL松橋がゴールに迫るが、ここもRH大阪が守りアンプレアブル。新ルールが適用され、トライラインからのRH大阪のドロップアウトで再開された。(後半4分)
ドロップアウトをキャッチしたBR東京は左サイドを狙って攻めたが、RH大阪がブレイクダウンでボールを奪取。このチャンスはトライを獲りきることができなかった。
自陣から攻め上がろうとするRH大阪に対し、BR東京はディフェンスからチャンスをうかがう。BR東京の右サイドでキャリーを図った7番にWTB西川が猛烈なタックルで、後方に押し込んでいく。7番が十分な体勢をとれずにリリースしたボール目がけて両軍の選手が入り乱れたが、密集に横から入ったRH大阪にオフサイド。BR東京はPKを右タッチラインの外に出し、ゴール前ラインアウトとした。(後半8分)
モールでトライを狙うBR東京。右サイドでじわじわと押し込みゴールまであと2mほどまで迫るが、ここで2度目の停滞。ボールを出すよう促されると、NO8カーワンがパス。中央でSOアイザック ルーカスがボールを受け、ステップでディフェンスを翻弄。ラインオフサイドのアドバンテージが出ると、左サイドのWTB栗原に少し高い弾道のパス。パスをキャッチした栗原は加速し、インゴール左隅に飛び込む。栗原の2つめのトライで20-12。難しい角度のCVもFBマッガーンが決めて22-12とした。(後半10分)
主導権を握って後半の入りを戦ったBR東京はこの後、RH大阪のBKにラインブレイクを許し攻め込まれたが、ラインアウトでスチールを見せ自陣からアタックを仕掛ける。ハーフウェイ付近でボールが互いを行き交う混戦となったが、RH大阪のボールキャリアにFLカーワンがタックル。こぼれたボールをCTBメイン平が確保し右中間を前方にゲインする。外をフォローしたWTB西川にパスを通し22mラインの内側に入ったが、惜しくもノックオン。(後半14分)
敵陣の深い位置での相手ボールのスクラムで、BR東京FWがプレッシャーをかける。PR笹川大五が押した相手右側が落ち、コラプシングの判定。セットプレーが冴えを見せるBR東京は、PKで再びゴール前ラインアウトのチャンスを得る。(後半15分)
奥で合わせモールを組む。右サイドを押し込んでゴールが迫ると、コラプシングのアドバンテージが出る。これを見てSH髙橋が左斜め後方のSOアイザック ルーカスにパス。ルーカスは右中間から、ゴールの正面に向けて短いキックを放つ。
前半のリプレイのようなキックに、FBマッガーンが追いつき中央インゴールに飛び込む。飛び出しのタイミングとグラウンディグについての映像確認が行われたが、トライが認められた。CVも成功し、BR東京は29-12とさらに点差を拡げていく。(後半17分)
後半の折り返しが迫る状況で、2トライ2ゴールでは届かない17点差という状況をつくったBR東京。RH大阪の激しいアタックを少し受けに回る場面もあったが、あわてず冷静に試合をコントロールしていく。ゴール前でこぼれ球を確保すると、SOアイザック ルーカスが前方にキックし危機を脱した。
自陣からもう一度攻め上がろうしたRH大阪だったが、CTBメインのタックルでボールがこぼれる。RH大阪の選手が、足下に転がってきたボールを前方に蹴るが、これをFBマッガーンが直接キャッチ。ノックオンの判定は出ていたが、マッガーンはプレーを続行。一瞬足の止めた相手を見て右に展開し、FLカーワンがキャリー。
内をサポートしたSOアイザック ルーカスが前方のスペースをゲインし、22mライン付近まで運ぶと、CTB池田、WTB西川とつないで右中間インゴールにグラウンディング。公式戦初出場の西川が初トライを決めた。CVも決まり36-12とした。BR東京はここでFLカーワンをタラウ ファカタヴァに入替。(後半23分)
再開後、BR東京は敵陣浅めのディフェンスからチャンスを見いだしそうとするが、RH大阪15番の巧みなステップでブレイクを許し、さらに自陣ゴール間際に蹴り込まれたパントキックの争奪で相手にボールが入りピンチを迎える。RH大阪はディフェンスのそろっていなかった左サイドにパスをつなぐと、8番が左隅にトライ。CVははずれ36-17。(後半27分)
BR東京はトライの後、PR笹川を大川創太郎へ、接点で身体を張り続けたLOデーモン レエスアスを湯川純平へ、WTB西川をジョー トマネへと入替。
メンバーが変わってもスクラムは優勢を保った。敵陣右サイド、10m付近のスクラムを力強く押し、最終的には相手を持ち上げるようにしてペナルティを奪う。PKでゴール前まで前進したが、ここはラインアウトでボールを失い、タッチキックを蹴られ後退。
敵陣15m付近のラインアウトから再び攻めるが、FL湯川が絡まれノットリリースザボール。ハーフウェイまで下げられる。ここでPR谷口を千葉太一に、HO武井を森雄基に、SH髙橋を南昂伸に入替。(後半31分)
BR東京はその後、敵陣22mに侵入するもノットリリースザボール、さらにディフェンスでのノットロールアウェイとペナルティが続く。RH大阪はハーフウェイ付近からクイックリスタートでゲインし攻め込む。BR東京はアタックに耐え、一度はラックでターンオーバーしてタッチに逃れるが、RH大阪は22mライン付近のラインアウトを得てトライを狙う。ここでCTB池田を牧田旦に入替。(後半36分)
ゴール前で丁寧にディフェンスしていくBR東京だったが、22番(SO)に右中間のギャップを突破されると、11番につながれトライを許した。CVはドロップキックで狙うがはずれ36-22。(後半37分)
この時点でトライ数はBR東京が6、RH大阪が4となり、勝ち点におけるボーナスポイントの条件である3トライ差は失われた。だが、この嫌なムードを若きタレントが変えてみせた。
リスタートキックがこぼれBR東京に入ると、これをつなぎNO8ボーク雷神が右中間をキャリー、敵陣15m付近にラックをつくる。ボールをピックしたSH南は、広いサイドにパスする動きを見せた後、ラックサイドのわずかなスペースを突破。右中間から中央に向かって走り、最終ラインの相手11番をステップでかわすと、ポスト右脇のインゴールに飛び込む、鮮やかな公式戦初トライを決めた。CVも成功し、43-22。(後半39分)
最後は短く蹴られたリスタートキックをBR東京が確保。約1分間にわたりボールをキープし、80分が経過。最後はFBマッガーンがキックアウト。記念すべきゲームはノーサイドを迎えた。
BR東京は勝ち点5を獲得し開幕戦に勝利。結果的に点差は開いたが、これはそのまま力の差を表すものではないだろう。敵陣に攻め込んだ場面でのフィニッシュの精度が少しでも違っていれば、きわどい試合になっていた可能性もある。だが、それだけの相手に対し、どうしても硬くなりがちな初戦で結果を残せたことは大きい。
セットプレーの安定感やフィジカルを生かしたディフェンス、そしてそれを端緒にしたアタックで何度もチャンスをつくっていたことを考えれば、結果だけではなく、内容もともなった勝利といえそうだ。ややペナルティが多かったことや、後半の中盤以降に少し受けに回る時間があったことなどは今後に向けた課題といえるかもしれない。だが、準備してきたラグビーで勝利したチームは、大きな自信を感じているに違いない。
P.O.M(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)は、華麗なランとキックでファンを魅了した、アイザック・ルーカスが受賞した。
次節は1月16日(日)14時30分より、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にて、静岡ブルーレヴズとのホーム開幕戦が予定されている。開幕を心待ちにしてきた“ファミリー”の前で連勝を果たし、勢いに乗りたい。
監督・選手コメント
ピーター・ヒューワットHC
皆さんこんにちは。勝つことができて嬉しいです。クリアなプランを持ってここまできて、それをみんなが実行することができました。少し怪我などが続いて、1ヵ月くらい厳しい時間を過ごしていたのですが、常々言っている「入ったメンバーがしっかりといいパフォーマンスをする」ということができたと思います。今日、ファーストキャップをとれたメンバーたちもいいパフォーマンスをしてくれて、すごく嬉しいです。キャプテンについても、プレシーズンずっとゲームをしていなかったのですが、にもかかわらず、ファーストゲームで70分間しっかり戦えたことは素晴らしかったと思います。
(クリアなプランとは?)今日はキックリターンのボールをたくさん受けると思っていました。そこに対してのプランなどですね。またディフェンスやセットピースについても練習でやってきたことがしっかりグラウンドで出せたのかなと。その結果、“フィジカルアタッキングラグビー”という自分たちのスタイルを見せることができたと思っています。
(ハーフタイムにはどんな言葉を?)前半は自分たちのテンポでプレーできていない感じがありました。ボールは出ていたけど、動かせていませんでした。ですので、スピードアップを図ろうというのがメインメッセージでした。後半が始まって10分、15分はそれができて、優勢な状況がつくれたのではないかと思います。【共同記者会見より】
HO武井日向キャプテン
お疲れ様でした。今日の試合のためにプレシーズンしっかりしてきた努力、またRH大阪戦に向けてしっかり準備してきたことが出せた、実行できたということは本当によかったと思います。あとはファーストゲームでしっかり勝ちきれたということですね。ビジター戦をものにできたというのもよかったです。ただ、ゲームの内容を見ていくとまだまだ課題はありますし、成長していかなければいけない部分はたくさんあると思っています。来週以降も試合は続くので、それに向けてもう一回マインドを変えて、次のレベルに進んでいけるようになっていければと思っています。
(モールが威力を発揮した。鍛えてきた部分か?)そうですね。今シーズン特に、FWとして自分たちの武器にしようということは言ってきていて、練習でもチームメイト同士でハードにやってきました。それがトライという結果に結びついたシーンもありましたが、結びつかなかったシーンもあったので、まだまだ改善できるポイントはあると思っています。
(スクラムも要所でコラプシングをとっていた。今日の勝因はどこにあったと考えているか?)セットプレーの部分で成長しようとこの1ヵ月間チームで話してきて、それがモールだったり、スクラムもそうですけど、ああいうかたちでペナルティをとれて、それは自分たちの自信になりました。ただ、さっきも話しましたが、その中でも課題も見つかっているので。あとはRH大阪さんの強いフィジカルのチームですけどそこで受けずに、自分たちのほうがさらにフィジカルにやろうと話していて、厳しいシーンもありましたが、最後まであきらめないで攻めてトライを獲りきったところなどは、チームとして成長を感じる部分でした。
(新キャプテンになってのプレッシャーは?)もう1週間前から緊張していて、試合も久々ですし、そういう部分もあったので。でも、ファーストゲームに勝てたことは自信につながってくると思います。キャプテンとしてできる準備というところにフォーカスして、これからの1週間を過ごしていきたいと思っています。【共同記者会見より】
WTB栗原由太
本日はありがとうございました。チームとして、このシーズンに向けてかなりタフな練習をしてきて、その中で最初の3試合は“believe”という合い言葉を掲げて戦おうと決めていました。開幕戦、またビジターゲームというのもあって苦しい時間帯もあったのですが、“believe”という合い言葉のもとで踏ん張れたのかなと思っています。
(具体的に“believe”とは何を信じるという意味か?)積み上げてきたタフな練習、チームメイト、自分自身ですね。今日はこれがいい合い言葉になっていたと思います。
(ビジターゲームのプレッシャー。トップリーグとは違うか?)装飾だったり、演出だったりが違っていたことで、思っていた以上に感じていたように思います。相手が勢いに乗ってきたときの盛り上がりなどには、ホーム感がありました。【共同記者会見より】
文:秋山健一郎
写真:川本聖哉