【Review】トップリーグ2021 第5節 vs キヤノンイーグルス

2021.04.01

キヤノンのジャッカルに苦戦も、SOアイザック ルーカスのセンスが炸裂

激戦となった前節・神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦は、ラグビーファンの間で大きな反響を呼んだようだ。リコーが目指すラグビーがどのようなものかは、言葉としては様々な場面で伝えられてきた。“BIGGA(Back In Game, Go Again.)”というスローガンもそのひとつといえるだろう。だが、王者を相手に愚直に泥臭く80分間戦い抜き、全てを出し切って勝利をもぎ取ろうとする姿はどんな言葉よりもファンの心を揺さぶる力があった。第5節のキヤノンイーグルス戦は、勝利という結果も残し、リコーのラグビーに何かを感じ取ったファンにもう一度インパクトを与えるべき戦いでもあった。

 

この試合に向けてのスターティングメンバーの変更は、前節でトップリーグ初出場を果たしディフェンスなどで奮闘したネタニ・ヴァカヤリアをスタートから出場させたことのみ。神戸製鋼戦のメンバーを大きくは入れ替えずに、この試合に臨むこととなった。

 

暖かな春の陽気となった秩父宮ラグビー場。キヤノン10番のキックオフで試合が始まる。深めに蹴り込まれたキックをキャッチしたリコーが後方で回し蹴り返す。カウンターを仕掛けるキヤノンをディフェンスすると、自陣浅めでランナーを捕らえWTBヴァカヤリアとFLブロードハーストマイケルがタッチラインの外に押し出す。

 

ラインアウトはキヤノンがスティール。しかしリコーディフェンスの背後に蹴ったキックをCTBロトアヘアアマナキ大洋が直接キャッチ。そこからボールが両軍を行き来する展開を経て、リコーは右サイドのエッジをFLジェイコブ・スキーンに走らせる。これはタッチラインの外に押し出された。互いが攻め手を探っていく。

 

前節に続いてのNO8ベン・ファネルのボールへの激しいチャレンジでキヤノンのノックオンを誘うと、ハーフウェイとリコー陣内10mラインの間でファーストスクラム。ほぼ互角のスクラムからNO8ファネルからSH山本昌太につなぎSOアイザック・ルーカスがキック。これがうまく転がり、右サイドのキヤノン陣内22mライン付近でタッチを割る。(前半4分)

 

自陣深めの位置のラインアウトをキープしたキヤノンがアタック。ハイパントを上げる。リコー陣内浅めまで飛んだボールをFBマット・マッガーンがキャッチ。しかし、着地の瞬間にタックルを受け倒される。ボールを守りに黒いジャージが駆けつけるも一瞬遅くクリーンアウトされる。キヤノンがボールに絡みリコーにハンドのペナルティ。さらにノット10mバックの反則も重なり、PK をタッチに出したキヤノンはゴール前ラインアウトのチャンスをつかむ。ラインアウト後のディフェンスでのリコーに反則。2度目のラインアウトでモールを組んだキヤノンは、これを押し切って2番がトライ。CVも決めて先制する。リコーは敵陣侵入をチャンスの足掛かりにしたかったが、ペナルティで状況が一変してしまった。(前半8分)

 

リコーは再開のキックを蹴り込み、キヤノン陣内でディフェンスに取りかかる。キヤノンはテンポよくボールをつなぐが、タイミングが合わずスローフォワード。リコーは22mライン手前のよい位置でスクラムを得る。(前半11分)

 

FWはこれを強く押し込むがボールが後方こぼれ、キヤノン9番が確保。SH山本とNO8ファネルがすかさず絡みノットリリースザボールを奪いリカバリー。ファネルはクイックリスタートして、中央から右に展開。SOアイザック ルーカスがふわりと浮かせたパスで外のWTBヴァカヤリアにつなぐと右サイドをゲイン。22mラインの内側に入ったリコーはダイレクトに攻めていく。しかし、中央を果敢にキャリーしたHO武井日向が孤立。ノットリリースザボールの反則に。

 

キヤノンのエリア獲得を狙ったタッチキックで、リコーはキヤノン陣10mライン付近まで押し下げられるがラインアウトを得る。左サイドからのラインアウトを奥で合わせキープすると、走り込んだWTBキーガン・ファリアが真っ直ぐキャリー。FWがサポートしてディフェンスをクリーンアウトする。そこから素早く展開。長いパスを右中間のCTBメインに通すと、背後に走り込んだSOアイザック・ルーカスがボールをもらい、ディフェンスの薄い外側に向けて走る。2人のディフェンスを引き寄せたルーカスは、外をフォローしていたWTBヴァカヤリアにオフロードパス。

 

ヴァカヤリアはスピードでディフェンスのタックルを振り切ると22mライン付近で抜け出す。そのまま右中間インゴールに達しトップリーグ初トライ。CVもFBマッガーンが決めて7−7の同点に追いつく。(前半14分)

 

再開後、リコー陣内浅めのスクラムでリコーに反則。PKを蹴り出したキヤノンは、右サイドゴールまで10mほどの位置でラインアウトのチャンスをつかむ。キヤノンはモールを狙うが、リコーはしっかり押し返しいいディフェンスを見せる。キヤノンはボールを出し攻めていくがノックオン。前節を思い出させる守りをリコーが見せる。スクラムからボールを出しキックアウト。その後もエリアを前後させながらキヤノンがアタック、リコーがディフェンスする状況が続いたが、決定機は生まれなかった。

 

リコーはキヤノンの倒れ込み、さらにラインアウトでのノット1mと続いた反則でハーフウェイ付近のスクラムを得て、これを起点にアタック。SOアイザック・ルーカスが内のWTBファリアに向けたパスダミーで欺きギャップを突くと、外をフォローしたCTBメインにパス。メインはゲインしたが惜しくもスローフォワードの判定。

 

キヤノン陣内10mラインとハーフウェイの間のスクラムとなるが、リコーはこれを猛烈に押し反則を誘う。FWが会心のスクラムに歓喜の声を挙げた。PKで前進し22mラインの内側に入る。リコーは試合の入りから優勢だったスクラムを生かしたラグビーを見せる。

 

しかし、中央で合わせにいったラインアウトをはたかれ、ボールはキヤノンに入る。自陣から攻め上がるキヤノンのパスをSH山本がカットしアタックに移るが、直後に仕掛けたキャリーでボールがこぼれチャンスを逸する。キヤノンがリコー陣内に蹴り込んだキックを受けてハーフウェイ付近でアタックを試みるが、ギャップを狙ったCTBメインが倒されノットリリースザボール。キヤノンの素早く正確なボールへの仕掛けがリコーのアタックを阻む。(前半28分)

 

しかし、流れは片方に向かわない。タッチを狙ったPKをゴール前のタッチライン際で待っていたWTBヴァカヤリアがキャッチ。自陣からアタックを仕掛ける。22mライン付近まで戻すとFBマッガーンが敵陣へキック。このボールを使いキヤノン10番がハイパントを蹴るがワンバウンドしてタッチを割る。ダイレクトタッチとなり、リコーは再び浅めながら敵陣でのラインアウトを得る。(前半30分)

 

ラインアウトを奥で合わせて、WTBファリアがキャリー。ポイントをつくり展開して攻めるが、ここも捕まって倒されたランナーのボールに絡まれノットリリースザボール。キヤノンは自陣浅めで得たPKをクイックリスタート。BKがつないだが、リコーはWTBヴァカヤリアのタックルで止める。しかし、ハーフウェイ付近からのキックがゴール前で弾んで右サイドのタッチラインを割る。キヤノンが巧みなエリアマネジメントを見せた。(前半31分)

 

しかし、リコーもラインアウトをキープすると、中央でボールを回して攻める動きを見せたのちにFBマッガーンがタッチを狙ったキック。これがよく伸びハーフウェイ付近まで戻す。リコーもまた、アグレッシブなアタックへの意識を保ちつつ、これまでの試合以上のエリア獲得も狙う姿勢を見せていく。(前半32分)

 

ラインアウトからのアタックで、キヤノン10番が右中間のギャップを抜けビッグゲイン。反応よくフォローしてボールをつないだキヤノンは、左サイドを14番がゲイン。一気にトライラインに迫る。しかしライン目前のラックでこぼれノックオン。(前半33分)

 

危険な位置でのスクラムをキープしたリコーは、SOアイザック・ルーカスのタッチキックでハーフウェイ付近まで戻す。キヤノンがラインアウトからつないだパスをFLブロードハーストが狙うがキャッチできずノックオンに。(前半36分)

 

互いに果敢に仕掛け合い、ボールを行き来させ、スクラムを挟みながらハーフウェイ付近での攻防が続く。このまま前半終了かと思われたが、40分経過のホーンが鳴った後、リコーは自陣浅めでHO武井がタックルでランナーの足を止めると、即座にサポートが入りノットリリースザボールを奪う。PKで22mライン手前まで前進したリコーは、ラインアウトを奥で合わせる。ここでSOアイザック・ルーカスが押し上げてきたディフェンスの背後にキック。これにCTBロトアヘアアマナキ大洋とFBマッガーンが反応。弾むボールをキャッチしたアマナキ大洋は、そのまま中央インゴールに達しトライ。CVも成功しリコーは14−7とリードを奪ってハーフタイムに入る。(前半43分)

目前にあった勝利。またしてもわずかに手が届かず

リコーはメンバーの入替は行わず後半へ。FBマッガーンのキックで試合を再開する。ボールを確保しキャリーを図ったキヤノンの16番に対するNO8ファネルのタックルについて、ハイタックルなどの映像確認が行われたが問題なしと判定された。(後半1分)

 

自陣左中間のスクラムから右に展開するキヤノン。右サイドのスペースを突くが、懸命に走りタックルを繰り返し深くまでは入らせないリコー。地道にディフェンスラインのリロードを繰り返し、決定的な突破を阻む。キヤノンが状況の打開を狙ったグラバーキックを確保すると、タッチキックを蹴りエリアを自陣10m付近まで押し戻す。(後半3分)

 

キヤノンは右サイドのラインアウトから、大きく左に展開しスペースのある外側でゲインを図り22mラインを越えてくる。そこから右に戻して攻めるがスローフォワード。

 

自陣深めのスクラムでボールを取り戻したリコーだったが、ここでの反則でキヤノンにFKが与えられる。キヤノンはタップしてリスタート。リコーはラックで反則を犯してしまうが、キヤノンはここもリスタートしてディフェンスのほころびを探る。しかし集中力の切らさないリコーはしっかり守ってパイルアップに。ボールを奪い返す。

 

スクラムを前に、リコーはPR眞壁貴男を西和磨に、LOデーモン・レエスアスをエリオット・ディクソンに入れ替える。(後半7分)

 

この大事なスクラムでキヤノンにコラプシング。リコーはPKで前進し、自陣浅めの位置からアタックをかける。フェイズを重ねキックを蹴り込むと、キヤノンがカウンターアタック。リコーはこれにプレッシャーをかけていき、左サイドタッチライン際のBKが主となるラックでノットリリースザボールを奪う。(後半10分)

 

PKで前進し敵陣中盤まで前進。ていねいにアタックを仕掛けたいリコーだったが、ラインアウトでキープしたボールをノックオン。だが、直後のキヤノンのスクラムで再び反則を奪い攻撃を続行させる。PKでさらに前進。22mラインが見える位置のラインアウトから攻めると、今度はキヤノンにハンド。リコーはさらに前進しゴール前のラインアウトにする。

 

ラインアウトモールでトライを狙うリコー。簡単には押せなかったが、粘り強くひとつのかたまりとなって力をかけていく。すると、じりじりとモールが前進。そのまま左中間インゴールに達しHO武井がグラウンディング。CVも成功し、21−7とリードを広げた。リコーはSH山本を髙橋敏也に入替。(後半15分)

 

主導権をつかみかけたように見えたリコーだったが、再開後チャンスが訪れたのはキヤノン。リコー陣内中盤のラインアウトから攻めて左サイドをゲイン。ゴール前までボールを運ぶと連続攻撃を仕掛ける。リコーに反則が出てもすぐさまリスタート、リコーディフェンスを休ませずに攻めていく。それでも穴が開かないと見るや、10番が左中間から右方向にキックパス。右サイドを走っていた14番がこれに追いつき、インゴール右奥にトライ。角度のあるCVも決まり21−14。リコーは出血で一時退出したCTBアマナキ大洋に替わって濱野大輔が入る。(後半21分)

 

勢いづくキヤノン。スペースを的確に見抜きボールを動かしてはゲインしていく。リコーもランナーを必死に追いかけるがどうしても後手に回ってしまう。NO8ファネルに替わり柳川大樹。(後半23分)

 

トライライン間際での攻防に。リコーは一度WTBファリアがこぼれ球をさらい、SOアイザック ルーカスがキックアウトを試みるが、タッチを割らずキヤノンが再びアタック。テンポよくボールをつなぐとギャップを10番が突破。ゴール前にボールを運びしつこく攻める。リコーのディフェンスの飛び出しが早くなりラインオフサイドのアドバンテージが出る中、中央から展開され左中間に8番がトライ。CVも決まり21−21。リコーはPR笹川大五を千葉太一に入替。(後半26分)

 

再開後、リコーはFLブロードハーストを福本翔平に入替。ハーフウェイ付近でアタックを仕掛けるリコーは、FBマッガーンがハイパントを蹴る。こぼれ球を確保して敵陣10m付近からさらに攻める。深めのラインから加速をつけてディフェンスラインに挑んだのはSOアイザック ルーカス。決して広くはないBKのギャップを抜けると、右中間を走りキヤノン陣内をゲイン。22mラインを越えていく。

 

外をフォローしたFL福本、WTBファリアに視線を送ったが、最後も自ら仕掛ける。ステップを刻みながらディフェンスをかわし、最後は3人につかみかかられながらもボールを離さずインゴールにグラウンディング。開幕戦より好調をキープするルーカスの個人技でリコーが再び勝ち越す。CVも決まり28−21とした。このトライの後CTBにアマナキ大洋が復帰。またCTB濱野はメインに替わって残った。(後半31分)さらにHO武井に替わり小池一宏。(後半32分)

 

勝利まで残り8分。だがリコーは自陣のラインアウトで反則を犯し、代わってキヤノンのラインアウトとしてしまう。キヤノンは左サイドから右中間まで展開し、ディフェンスの裏に転がす。大外に立っていた23番が快足を飛ばしこのボールを追う。リコーはCTBアマナキ大洋がカバーにいくもわずかに届かず、右中間インゴールに押さえられてしまった。ここも10番が難しいCVに成功。リコーは28−28とまたも追いつかれる。(後半34分)

 

熱を帯びてきたスタジアムに再開のキックが弧を描く。リコーにとっては4試合続けての僅差の最終盤。互いに攻め手を探ると、22mラインの内側に入ってきた15番を捕まえ倒したリコーは、ボールに覆いかぶさるのを見て両脇をつかむ。キヤノンにノットリリースザボールの判定。PKを蹴るが、風の影響もあり距離が出ず自陣脱出ならず。

 

シーソーゲームの決勝点は思わぬ形でやってきた。互いにハイボールを蹴り合う中で、キヤノン10番が蹴ったボールを、キャッチに入った13番が後方にこぼす。これをCTB濱野が拾いにいったが、わずかに早く23番の手に収まり、即座にリコーの後方のスペースにグラバーキックを蹴られる。ゴール前でWTBヴァカヤリアが追いつきセーブするものの、襲いかかった23番がボールに絡みノットリリースザボール。

 

キヤノンはショットを選択。左中間からPGを成功させ28−31。リコーは再逆転を許してしまう。(後半39分)

 

ラスト1分。リコーはリスタートキックを短めに蹴りボールを確保にいくがボールはキヤノンに。人数をかけたラックで時間を使われ80分のホーンが鳴る。キヤノンがパスアウトしたボールをタッチラインに向け蹴り出したところでノーサイド。

 

リコーは僅差のゲームを落とし連敗ストップならず。7点差以内の敗戦による勝ち点1は確保したものの、ホワイトカンファレンスでは順位をひとつ落とし6位となった。次節は4月4日(日)、13時から秩父宮ラグビー場で行われるNECグリーンロケッツ戦となる。

監督・選手コメント

神鳥裕之監督

今日はどうもありがとうございました。こういう状況の中で、多くの観客の皆さんの前でラグビーができたことを非常にありがたく思っています。今日のゲームにおいては、過去2試合勝ち切れないゲームが続いていましたので、必ず勝ち切ろうというところでゲームに挑みました。キヤノンさんとはタフなゲームになると予想していたのですが、最終的にスコアを上回れず、悔しい思いでいっぱいです。勝負どころのミスであったり、ゲームプランを守ることであったり、少ない点差ではあるんですけれども、そこを乗り越えるために、我々がやらなければいけないことがまだまだあるんじゃないかと。そういうことを学ばされるゲームでした。次の試合はしっかりとまた気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います。

(ゲームプランを守れなかったという言葉があった。接戦をどこで勝ち切ろうとしていたのか?)我々としては、自分たちのスタイルである相手よりも早くセットして運動量で上回って、相手のスペースを奪って、前でディフェンスをする。アタックに関してはシンプルにゲインラインを越えていくというような、そういうものを考えていました。でも、どうしても相手のディフェンスに対して受けに回る場面があったり、自陣でタッチキックを蹴るところで蹴りきれなかったり、少し相手がワイドに来るところでスペースをつくれず外側でブレイクされてしまったり、そういったところの細かいミスが積み重なりうまくパフォーマンスにつながらなかったというのはありました。それは我々が成長しなければいけない部分だと思っています。

SH山本昌太ゲームキャプテン

今日は素晴らしい環境の中で、多くのラグビーファンの方々を前にプレーできたことはすごくうれしく思います。試合に関しましては、監督がいった通り非常に悔しい結果となりました。ただ、スコア以上でもスコア以下でもなく、負けは負けなので。しっかり受けとめて準備をしていきたい。多くの局面で自分たちのスタンダードを守れなかったことが全てかなと思います。

(試合の途中からラインオフサイドを取られる回数が増えた印象があるが)自分たちのディフェンスとしては相手よりも早く準備して、準備したラインでしっかりディフェンスするというのが第一にあります。それが崩れるとキヤノンさんの素晴らしいアタックに対しうちはプレッシャーを受けてしまって、コンタクトの部分で前に出られてしまう悪循環になってしまって、本来立つべきところに立てなかった、ポジショニングできなかったといったことがペナルティにつながったのかなと思います。

(スタンダードが守れなかった要因はどのあたりにあったか)キヤノンさんのアタックは一貫性があって本当に素晴らしいアタックだったと思いました。ただ、自分たちがやるべきこと。自陣でプレーしない。しっかりタッチアウトする。ボールをキープする。それが必要な場面できなかったり、セットプレーでもプレッシャーを受けてしまったりと自分たちで首を絞めてしまった部分は多くあったように感じました。前節も、その前も、後半の戦い方というのは自分たちのチームの課題だと思うので、そこを見つめ直してやっていくしかないと思っています。

(接戦を落とす試合が続いているが、勝ち切るためには何が必要だと感じているか)やはり80分間通して自分たちのやるべきことをやりきることですかね。大事な局面でスタンダードを下回るプレーをしないようにする。そういう改善が必要だと思います。

SOアイザック・ルーカス

勝つということに集中してきました。(それが)ここ何週間か足りていないことだったので。ライバルとされるチームとのビッグマッチということもありましたが、それとは関係なく勝つことにフォーカスしてきました。今日は残念ながら少し足りませんでしたね。また月曜日から成長できるように、来週に向けてポジティブにやっていきたいと思います。

(試合の途中からラインオフサイドを取られる回数が増えた印象があるが)(SH山本)昌太がいったことですが、前半はディフェンスの面でプロセスが守れました。でも後半はキヤノンのアタックもよかったので彼らにプレッシャーをかけられた。ゲインラインを越えられてセット、ノミネートができなかった。そういったところからペナルティにつながったのかなと思います。

文:秋山健一郎

写真:川本聖哉

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