【Review】トップリーグカップ 総合順位決定トーナメント 2回戦 vs NECグリーンロケッツ

2019.01.25

NECのアグレッシブなディフェンスに手を焼き、リード許し折り返す。

2018-19シーズン最後のゲームとなったトップリーグカップ総合順位決定トーナメント2回戦。リコーは1回戦で豊田自動織機を破ったNECと総合9位の座を懸けて戦うこととなった。NECとは2年続けての最終戦での対戦となる。

 

リコーはトップリーグメンバーをベースに若手や出場機会が限られてきた選手をミックスした布陣を敷き成長を促すプランをこの試合でも継続。PR千葉太一、NO8赤堀龍秀、SO木上鴻佑、WTBキム ソングらがスターティングメンバーに名を連ねた。

埼玉県営熊谷ラグビー場は快晴。ワールドカップに向けて行われた改修後、リコーとしては初となるゲームが始まる。風上に立つNECのキックオフがリコー陣内右奥に飛んだ。

 

リコーはSH髙橋敏也のハイパントから前進を狙う。しかしNECが確保し、リコー陣内10mライン付近からゴロキック。トライライン手前で待っていたSO木上が拾いキックアウトを狙うが、NEC11番が飛び出しチャージ。ボールは木上に当たってタッチを割る。いきなりのNECのゴール前ラインアウトとなる。(前半2分)

NECはモールを組む。リコーはこれをタッチライン側に押し出しにかかり、一瞬動きを止めかけたが、圧力をいなしたNECがうまく割って前進。左中間インゴールに持ち込まれ8番がトライ。CVは左に外れたがNECが0-5と先生する。(前半3分)

 

すぐさま反撃を見せNEC陣内に攻め込むリコーだったが、ボールがこぼれターンオーバーを許す。追い風を生かしたキックと強いキャリーを見せるランナーに手を焼きリコーは守勢に。自陣のディフェンスで後手に回るとオフサイドを犯す悪循環に陥り、PKを経て再びゴール前ラインアウトを与えてしまう。

 

8番が後方から鋭く走りこんでキャッチするサインプレーでNECがボールを確保。ラックにするとFWがボールキャリーを繰り返しリコーディフェンスを破りにかかる。リコーも低いタックルで対抗するが、中央付近からの長く速いパスを受けた6番が左中間のギャップに仕掛け、タックルを受けながらも手を伸ばしてトライ。CVは外れたが0-10とリードを広げていく。(前半12分)

 

再開後、NECディフェンスのプレッシャーをうまくいなしながらボールをつなぎチャンスをつくろうとするリコー。LOロトアヘアポヒヴァ大和がゲインを切り、22mラインに達したがオフロードパスが相手に入り惜しくも決定機にできず。

 

リコーは再び敵陣浅めの位置でボールを回し前進を図る。しかしNECのアグレッシブなディフェンスがこれを阻む。そうした展開の中でPR千葉に対するノーバインドタックルがなかったかの映像確認が行われたがここは不問となった。千葉は脳震とうのチェックで一時退出。代わって大川創太郎が入った。(前半16分。千葉は前半25分に復帰)

 

しかし敵陣15m付近、左サイドでラインアウトを得たリコーは、これをキープしてフェイズを重ねいく。なかなか前には出られなかったが、SH髙橋が蹴ったゴロキック、さらにチェイスによるプレッシャーでタッチキックを蹴らせ22mライン内側でのマイボールラインアウトにする。

 

モールを組み左中間を前進するリコー。ゴールが迫るとSH髙橋が持ち出し右へパス、SO木上が斜めに走り鋭くギャップを突くと、右中間でフォローしたCTB牧田旦につないでそのままインゴールへ運ぶ。回り込んで中央へトライ。FBブライス ヘガティがCVを決めて7-10とした。(前半20分)

 

再開のキックをキープしたNECが再び攻勢。荒々しく攻める。リコーは自陣でディフェンスに回るが、ラックでFL松橋がボールに手をかけノットリリースザボールを奪う。PKでエリアを戻したリコーは自陣浅めから攻めようとしたが、こぼれたボールを奪われNECがターンオーバー。

このボールを使ったアタックへの対応が遅れゲインを許すと、中央ゴール前のラックから展開され、11番が左サイドインゴールに達しトライ。CVも成功し7-17となる。(前半25分)

 

なおもNECペースが続く。4番のラインブレイクなどで再び22mラインの内側に攻め込まれたリコーは、ディフェンスの局面が続く。しかし我慢強く守り、トライラインを割らせない。この攻防でタックルを試みたNO8赤堀が頭をぶつけ、脳震とうを起こしていないかの確認のため一時退出。代わってコリン ボークが入った。(前半27分。前半33分に入替となる)

 

リコーは前半の終わりにかけてややペースを取り戻す。WTBキム、ネタニ ヴァカヤリアやCTB牧田のランでNECを慌てさせる場面をつくっていく。前半35分にはトライにならなかったものの、牧田のゴロキックにWTBヴァカヤリアが反応するコンビネーションなども見られた。リコーは前半の終盤はほぼ敵陣でプレーし悪くない雰囲気で前半が終わる。

修正経て活路見出しチャンスメイク。レッドカードで得た数的優位を生かし逆転勝利

リコーはPR千葉を大川に入れ替えて後半に臨む。また前半は風上だった陣地に回ったが、やや風は弱まっていた。

NEC陣内浅めでリコーがテンポよくボールをつないで攻めていく。しかしボールを失うと NECの強いランナーがゲインを見せ深く攻め込まれる。後半12分、豪快に突破を図るランナーを再三止めにいっていたCTB濱野大輔が腕を負傷。代わって浜岸峻輝がピッチへ。(後半3分)

 

リコーは敵陣浅めのラックで激しいファイトを見せると、NECにオフサイド。PKを右サイドのタッチに出し22mラインの内側ラインアウトを得る。モールを狙うも組めずラックになるが、FWが意地を見せキャリーを繰り返す。

少しずつずらし中央に運ぶと展開。FBヘガティが裏に転がし、WTBヴァカヤリアが押さえにいくがこれはデッドボールラインを割った。(後半7分)

 

リコーはPR辻井健太を西和磨に、HO芳野寛を小池一宏に入替。(後半8分)

 

前半は接点でプレッシャーを受ける場面が目についたが、後半は組織的に対抗することで逆にプレッシャーを与えるラックなどが増えていく。こうなると自ずと前に出られるようになっていく。後半15分、22mラインの内側に入ったリコーはFWがゲインを繰り返しトライラインに迫る。

 

後半17分、ポスト右の位置の5mスクラムを得たリコーは、これをしっかりと組むとNO8ボークが取り出し右に展開。FBヘガティがタップパスで右に流すとボールはタッチライン際を走るWTBキムへ。

これを止めにいったNEC13番の腕がキムの首にかかり転倒。ここで映像確認が行われ13番にレッドカードが出され退場処分を課される。(後半18分)

 

数的優位を得たリコーは、SO木上に替えてロビー ロビンソンを送る。(後半19分)危険なタックルで得たペナルティでスクラムを選んだリコーはこれを起点に22mラインの内側でアタック。守るNECがボールを奪いにきてノックオンすると再びスクラムから攻める。

 

CTB浜岸が縦に突くとすかさずSH髙橋がパスアウト、SOロビンソンへ。ロビンソンはタックルを外しながら左へスライドすると、ディフェンス左端を抜けインゴールへ持ち込み中央にトライ。CVも決まり14-17とした。(後半21分)

 

NECの背中をとらえたリコーは勢いに乗り攻め続ける。CTB牧田、FLエリオット ディクソン、FBヘガティでボールをつなぎ右サイドを破る。SH髙橋につなごうとしたラストパスは相手に入ったが、すぐさま捕まえてノットリリースザボールを奪う。

 

SOロビンソンがクイックリスタート。猛然と右サイドを攻めたリコーはディフェンスを近場に引き寄せると展開。左サイドまでつなぎWTBヴァカヤリアがトライを狙う。ここは惜しくもボールがこぼれノックオン。(後半25分)

 

すぐさまディフェンスでボールを奪い返したリコーは、さらにペナルティ(オフサイド)で得たPKで前進。再び左サイド、22mラインの内側でラインアウトを得る。これをキープし、すぐさま展開し中央をWTBヴァカヤリアが突いていく。クラッシュすると即座にサポート。右に展開し右サイドを攻める。

 

ディフェンスを翻弄するようにボールを動かしながら再び中央へ。SOロビンソンがキャリー。ディフェンスを引き寄せダウンボール。SH髙橋はギャップを見据えラインで待っていたFL松橋にパス。仕掛ける松橋に対し、NECディフェンスが駆けつけ3人がかりで止めにいく。

 

松橋がボールを離すと、これを迷いなくピックゴーしたのはHO小池。相手FWと激突するもボールを離さず、インゴールにグラウンディングして2試合連続のトライ。CVも決まり21-17。リコーが逆転に成功する。(後半30分)トライの直後リコーはFLディクソンに替えて馬渕武史。(後半31分)

 

リコーの勢いは試合終了まで衰えなかった。自陣中盤のマイボールスクラムでNO8ボークからパスを受けたSH髙橋が40m近いゲインを果たし敵陣に侵入。これを起点に攻勢に出ると、左中間ゴール目前で得たスクラムからCTB浜岸、NO8ボーク、そしてLOポヒヴァ大和が続けざまに強いキャリーを見せてディフェンスを粉砕。ポヒヴァ大和がポスト左にトライを挙げた。CVも成功し28-17。

 

勝利を決めるスコアを奪ったリコーはSH髙橋に替えて米村龍二を送る。(後半38分)

 

わずかな残り時間が経過し試合はノーサイドを迎える。前半は相手のフィジカルにやや押されたものの、修正を図りディシプリンを突いて逆転勝利。チームとしての粘り強さと若手選手たちの確かな成長という実り多き試合でリコーの2018-19シーズンは幕を下ろした。なおトップリーグカップの最終順位は9位で決定している。

 

監督・選手コメント

神鳥裕之監督

今日はありがとうございました。カップ戦はとにかく勝って、笑顔で今シーズンを終わろうというメッセージのもとで戦い、結果その通り勝利で終われました。選手たちの頑張りを称えたいと思います。1年を通してチャンピオンという目標をリアルに実現するべく努力してきました。今年は届きませんでしたが、その目標はまだまだ続くんだというメッセージのもとで、来年に向けまたベースづくり含めて頑張ってやっていきます。

(どこが一番成長したと評価していて、また大きな目標に向けて来季何が必要か?)直近の話からすると、トップリーグのメンバーを使いながら間に若い選手を入れて戦ったこの2つの試合を通じて、若い選手たちの成長をつかめたのは収穫でした。CTB浜岸(峻輝)であったり、HO小池(一宏)であったり。まだほかにもたくさんいますが、リーグ戦の期間中(の練習試合で)は若いメンバーだけで試合をする状況でしたが、経験値のある選手たちと一緒にプレーすることで、若い彼らが持っているものを引き出すことができたのは次のシーズンに向けて大きいです。

 

チーム全体に関しては、終盤に向かうにつれてアタックのクオリティ、オーガナイズというところで足並みが揃い、相手のディフェンスに的を絞らせずにトライを獲りきるかたちがだいぶ見えてきました。ディフェンスはシーズン終盤に入って少しよくないところがあった。もう一度すぐに立ち上がって、ラインスピードを上げていくというのを徹底する。リコーの生命線なので基礎から積み上げ直していきたいと思っています。

【以上共同記者会見にて】

 

最後の最後、スコアボードで上回ることができた理想の展開でしたね。相手のメンバーは完全にトップリーグメンバーでしたので、このメンバーを相手にうちがどれだけやれるのかは試合前から楽しみでした。当然ながら前半はファイトのところで少し苦労するかなという想像はしながらも、最後は引っ繰り返すという展開をイメージしていたのですが、その通りの展開になったことに選手たちの成長を感じました。(前戦のヤマハ発動機戦よりもやや若手が多いメンバー構成だった)出場する外国人選手の数を減らした中での価値ある勝利でしたね。試合を通してフィジカルバトルで分の悪さがあったのは事実ですが、前半に獲られたトライもこちらが仕掛けて生まれたミスにつけこまれたものでしたので。(フィジカルで奪われたものではなかった)そこについては、選手たち自身で話し合いや、我々のメッセージを通じて、ボールキープを図ったり、ボディハイト(身体の高さ)も高かったので少し低くさせたりして、うまく修正していけたのはよかったんじゃないですかね。

(相手にレッドカードが出た後はしっかり流れを奪った)そうですね。数的優位をうまく使って、そのタイミングでSOロビー(ロビンソン)など経験値のある選手がベンチに残っていましたので彼らを投入して賢く戦えたところはありました。

(HO小池のトライなども生まれた)この2試合で成長した選手。成長という言葉が正しいかはわからないのですが、繰り返し言ってきたように彼らは持っている力はある。もっとうまく引き出してあげたいと思いましたね。小池、CTB浜岸、PR西(和磨)などは来シーズンに向けて大きな収穫をもたらしてくれた選手ですね。

 

(リーグ戦は8位、カップ戦は9位で今シーズンは終了)結果だけ見るとこの3年で6位、7位、8位と来ていますが、チームは確実に成長しています。神戸製鋼戦の大敗を抜けば、リーグ戦のすべての試合を接戦で戦うことができ、これまで歯が立たなかったパナソニックからも勝利を挙げることができた。あと一歩のところまでチームは成長してきていると思います。次のステージでいかに勝ちきるかというところをつくっていければ。結果は大事です。それは理解していますが、そこに至るプロセスや中身は、確実に成長できたと確信を持てています。選手たちを信じてやっていきます。

(選手が自分たちで考えていくというやり方の確立も進んだ)このチームの一番変わったのはそこだと思います。ゲーム中においても随所に見られることでもありました。ここからはリーダーシップと言われているところですね。多くの選手たちが口に出すようになった様々な考えをどうまとめていくか。よく考え、それを共有することはできてきたので、これを整理したりまとめたりするのをCTB濱野(大輔)やFL/NO8松橋(周平)に頼りがちな状況が変わっていけばいいですね。これは中堅選手や過去にリーダーを経験した選手たちに期待したいところです。

 

ゆくゆくは試合の数が増えていくという話も聞きます。状況によって選手の入れ替え——極端な言い方をすればターンオーバーとか、相手の状況に応じてメンバーを大きく変えるなどして1年間を乗りきっていくようなマネジメントも必要になってくるかもしれない。そのときに、僕はこの2年間をどうやって戦ってきたかが生きてくると思っていて、先々を見据えて我慢強くやってきたチームに利するシチュエーションが来るはず。サントリーのように全員が日本人のBメンバーでも結果を出せるチームというのが僕らにとっての理想形でもあるのですが、そこまではたどり着けてはいない中で今回のカップ戦のような戦い方を選んだのですが、これは今、リコーができる最善のものだったと思います。

(来シーズンは6月からカップ戦。そのあとインターバルが入り年明けからリーグ戦という変則的スケジュールとなる)トレーニングについてはカップ戦までは通常に近いスケジュールになるかと。例年は5月の連休明けだったスタートは1ヵ月くらい早めるかもしれません。連休明けくらいにキャンプをして、6月のカップ戦をしっかりと戦えるように準備するというようなイメージを持っています。

CTB濱野大輔キャプテン

本日はありがとうございました。今シーズンのラストゲームということでスローガンの“Action”をひたすら続けようというメッセージを出しました。そして勝ってみんなで笑おうと。そう伝えて試合に臨みました。前半はリコーらしさがなかったのかなというのが率直な感想ですが、後半に関しては逆にリコーらしさ——アグレッシブなディフェンスだったり、ボールをキープしてのパワープレイだったりとかは前面に出ていたかと思います。今シーズンの目標としたトップリーグチャンピオンには届きませんでしたが、リコーは前進していると思います。この目標は変えず、そこに向かってひたすら突き進んでいけたらなと思います。

 

(優勝を目指すために準備をしてきたこと、また来シーズン優勝を目指すためには何が必要だと考えているか?)優勝という目標に向けてチームでやってきたのは、まず選手が主体的になろうということ。日本一を獲るために何をしなければいけないのかを細かい部分から選手間で話しあったり、練習の中でミスがあったときは何が悪かったのかをまずは選手で話すようにしたりしました。練習前のミーティングでも、アタックとディフェンスに分かれてリーダー陣がメッセージを出したりもしました。でも、選手の主体性については改善できる部分がまだあると感じているので引き続きやっていきたいと思っています。目標に向けて伸ばす必要を感じたのは基本的なスキルですね。アタックでもディフェンスでも。そこは日本一になるためにはまだまだ足りていないと思うので、ワールドカップイヤーということで時間はあるので、そこで積み重ねていきたいと思っています。【以上共同記者会見にて】

HO小池一宏

(いい動きを見せられている。感覚に変化は?)そうですね。試合に出ているゲームメンバーに自分がフィットしているような感じはありました。(自分がどんなプレーをしたいかが伝わりつつある)はい。自分のやりたいプレーをさせてもらえているなという実感はあります。(課題は?)やはりラインアウトのスローイング。僕のスローひとつでトライを逃してしまうこともある。接戦ならそれで負けることもありえる。セットプレーでの責任を果たせるように。来シーズンはそこをレベルアップできるように取り組んでいきたい。(初出場を果たした際は緊張を口にしていたが?)少し慣れましたけど、まだまだです(笑)。

 

FL/NO8松橋周平

(前半は苦しんだ)BKなどは普段組んでいないメンバーで組んでいましたし、ミスが起こるのはしょうがない。簡単にうまくいくものではないので。小さなミスから歯車が狂っていく様子を見て、そこから学ぶこともありました。1人でもしっかりできていない選手がいれば、(やりたいプレーができなくなり)崩れていくんだと。それはラグビーの面白さでもあるんですが、それを改めて学びました。

(前半の終盤くらいから修正ができていったように映った)うーん、前半はいいイメージはなくて、後半に入ってからですかね。ハーフタイムにもう一回自分の仕事に立ち返ろうと声をかけあって、それでクリアになったと思います。皆わかってはいるんですよ。それをうまくグラウンドで表現できないときがあるのが僕らの課題かなというのはあります。少しずつですが後半はそれができるようになっていったと思います。

 

(アベレージして力を発揮し続け、充実したシーズンだったのでは?)結果としてチームは目標としていたところにはいっていないですし、個人としても代表にも入れていないので、満足はしていないです。それをクリアしたとしても次の目標が出てくると思います。今は上が見えている。目指すところがあってよかったのかなと。(ケガを経験して変わった部分は?)ケガをして多くのことを採り入れました。身体の使い方であったり、ラグビーへの考え方であったり、そういうところで成長はできたかと。また新しくいろいろなものを採り入れることでもっとチームに必要な存在になれると思っていますので、それを追い求めていきます。(まだまだ上にいける実感がある)はい。とりあえずワールドカップイヤーなので。まずはそこを目指します。

CTB牧田旦

(序盤は厳しい展開だったが、立て直せたのでは?)立て直せたかと言われると……。相手が崩れてくれたという感じもあります。(苦しんだのは接点でのプレッシャーなど?)NECさんもいいディフェンスをしていたので崩すのは難しかった。自分たちも簡単に獲ろうとしすぎてしまっていい判断ができなかった感じがします。もう少し我慢強く攻めたかったんですが、自分自身も含め少しボールを手放してしまうところが多かったので、もっと自分たちのボールをキープしてアタックを継続できれば崩せたかなというのありました。(レッドカードが出て流れが変わった)大きかったですね。向こうのキープレーヤーでもあったので。それもあった上ですが、最終戦を勝って終われたのはよかったのかなとは思います。

(今シーズンを振り返って)大きいケガがなかったので、1年間を通して大きく成長できたなと感じますし、チームも若い選手を交えて競争が激しくなっているので、それがチームのレベルアップにつながっているのかなと思います。(一番成長を感じるのは?)コミュニケーションの部分ですかね。隣同士、遠い人同士、それぞれのコミュニケーション。試合中の細かい話だったり、自分たちのやりたいプレーのコールや声の大小だったりとか全部含めてです。来シーズンも自分たちでさらに考えてよりよいものにしたいです。

 

文:秋山健一郎

写真:川本聖哉

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