【レビュー】トップリーグ 第12節 vs パナソニック ワイルドナイツ戦
2017.12.21
これまでの相手とは異なる、激しいプレッシャーに苦戦
連勝を4に伸ばしヤマハ発動機ジュビロの背中を追い続けるリコー。しかし残り試合は2試合となり、勝ち点で上回るには連勝が必要な状況に追い込まれていた。そんな中、迎えた第12節の相手は11連勝で他チームを寄せ付けない戦いぶりを見せてきたパナソニックワイルドナイツ。前節でカンファレンス1位を決めたものの、主力を休ませる様子は一切見せず、全力でリコーを倒しに来た。シーズン最終盤に訪れた大きな壁。それを乗り越えるべく、アウェイの地・熊谷へ向かった。
ほぼ快晴の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に笛が響く。リコーのキックオフで試合が始まった。
最初のチャンスはリコーに訪れる。パナソニックのキックをキャッチしたFB中澤健宏のカウンターアタックを起点に攻めると、守るパナソニックにノットロールアウェイ。PKをタッチラインの外に蹴り左サイド、22mラインの内側でのラインアウトにする。
モールを組むが押し切れない。ラックになるとボールが動かなくなり、リコーのスクラムとなる。力強く押しあうスクラム。しかしアゲインとなるとリコーに反則。パナソニックにFKが与えられ、リコーは獲得したエリアを手放す。(前半4分)
パナソニックは、自陣から再び攻めるリコーに対しラックでボールを奪う。エリアを狙ったキックを蹴り、ゴールまで30mほどの位置でのリコーのラインアウトとなる。(前半5分)
これがパナソニックに入ってしまう。左中間を8番がキャリー、9番、2番と短くつなぐ。2番の動きがリコーのディフェンスを動かしたところで、走り込んだ5番に渡しギャップを抜け加速。リコーはこれを止められず、そのままインゴールへと運ばれた。CVも成功し0−7。(前半7分)
チャンスを逃したリコーに対し、ほぼ最初のアタックでスコアしたパナソニック。明暗が分かれた前半の入りとなった。食らいつくほかないリコーは攻めていく。CTBアマナキ ロトアヘアやFL柳川大樹らがゲインしていく。しかし22mラインに達した付近で激しいディフェンスに遭う。それでもなんとかボールを守りアタックを継続。ここでパナソニックにオフサイド。リコーはPKをタッチに出しゴール前に進出する。(前半9分)
パナソニックに繰り返しオフサイドが出て、3度目となった右サイドゴール前ラインアウトをリコーがキープ。モールを狙うが組めずラックになる。リコーはボールを出しアタックを試みるが、またも激しいプレッシャーを受け後退。だがボールは死守し、ワイドに動かして突破口を探った。
一旦左サイドまで運んだボールを右サイドまで戻すと、タッチライン際でNO.8赤堀龍秀、LOフランコ モスタートらのキャリー、さらにサポートを受けて押し込んでいきゲイン、ゴールに迫る。
右中間にラックをつくると、しっかりと陣形をつくったBKに展開。SOロビー ロビンソンからWTB高平拓弥、高平は絶妙のタイミングでFL武者大輔にパス。前に出た武者はタックルを受けるが一瞬早くFB中澤へつなぐ。
左中間でパスを受けた中澤は、ステップでディフェンスをかわし前へ。力強く前進しトライラインに迫る。ラックをつくると、LOモスタート、CTBアマナキが突進を繰り返す。しかしパナソニックのディフェンスも堅い。我慢比べとなる。
ダイレクトに攻め続けたリコーは、右へ展開。SH山本昌太が、長いパスをSOロビンソンへ。ロビンソンは中央から右中間へと流れながらディフェンスを引きつけ、前方にスペースが空いたWTB渡邊昌紀へパス。渡邊はそのまま前に抜け、インゴールに達し右中間にトライ。展開時の動きの中でオブストラクションの有無が問われ、テレビジョンマッチオフォシャル(TMO)が行われたが、問題なくトライが認められた。WTB高平のCVも成功し7−7。我慢比べに勝ったリコーが追いついてみせる。(前半15分)
パナソニックのリスタートキック。相手7番が獲りにきたが、ノックオン。こぼれ球がリコーに入る。アドバンテージが出た状況でリコーは自陣浅めでボールを回す。パナソニックの強いプレッシャーがかかる中、SOロビンソンがアドバンテージを考えたか、ややチャレンジングな裏を狙ったショートパント。しかしこのキックの直後にアドバンテージオーバーが宣告される。
ボールを直接キャッチしたパナソニックは即座にアタックに移り、右サイドに展開。14番から12番にパスを繋ぎ右隅にトライ。リコーはカウンターアタックに対応できず再びリードを許す。CVは外れたが7−12。(前半17分)
次のチャンスはリコー。ハーフウェイ付近からSH山本がハイパント。落下地点のブレイクダウンでリコーが勝利し、CTBアマナキが確保。右サイドタッチライン際を走るFL柳川にパスを繋ぐ。ゲインして22mラインに到達。
激しいプレッシャーを受け後退しながらもなんとか繋ぐと、FB中澤が22mラインの内側へショートパントを蹴るが、これはパナソニックに渡る。自陣脱出を図るパナソニックは、長いキックをリコー陣内に蹴り込む。しかしリコーはこれをこぼしてしまいノックオン。
試合が止まると、アタックをかけたリコーに、ラック内で危険なプレーがあったのではないかとしてTMOが行われ、パナソニックのPKで再開となる。(前半19分)
ラインアウトをキープし、裏へキックを蹴るパナソニック。これをWTB渡邊が拾い、右中間のハーフウェイライン付近からアタックをかける。さらに展開し、SOロビンソンがCTB牧田旦を走らせ、その後方を通すパスでFB中澤に繋ごうとしたが、相手12番が飛び出しインターセプト。無人のリコー陣内を走り中央へトライ。CVも決まり7−19。(前半21分)
キックの割合を増やし互いにチャンスをうかがう状況となる。リコーはPKで敵陣に侵入し、ラインアウトからアタックを仕掛ける。しかしラックで絡まれノットリリースザボール。試合開始から途切れないプレッシャーに、粘り強いアタックを見せることができない。
PKでエリアを取り戻したパナソニックは、ハーフウェイ付近のラインアウトからアタック。近場をダイレクトに攻めていく。ここで2番の背後からギャップを狙って走り込んだ11番にパスが通る。最終ラインが止めに行くが、スピードとステップワークに翻弄され、そのままインゴールまで運ばれた。CVも成功し7−26。(前半29分)
組織的なディフェンスにやや乱れが出たところを見逃さず、パナソニックが主導権を奪い、リコー陣内に入っていく。10m付近のスクラムから攻め、左中間のギャップを3番が抜け、外の14番につないで右隅にトライ。CVは外れたが7−31。(前半33分)
パナソニックの勢いが止まらない。縦横無尽にパスを繋がれ、リコーのディフェスは後手に回る状況が続く。リコーは35分、39分とトライを奪われ、7−45で前半を終えた。
なお、激しいタックルを繰り返しなんとか状況を打開しようとしたCTB牧田が、脳震盪の疑いがあるとしてHIAで一時退出。替わって木上鴻佑が入った。(前半38分)
後半はセットプレーで対抗。意地見せるもスコアならず
大量失点を喫し厳しい展開となったリコーは、CTB牧田を木上に正式に交替、またFL武者をロトアヘアポヒヴァ大和に入れ替え、後半に臨んだ。
後半の入りはハーフウェイ付近での一進一退の攻防となる。パナソニックの10番がラックサイドを抜けてゲイン、外の14番に繋ぐがノックオン。リコーはスクラムをキープ、長いキックを蹴りタッチラインの外に出す。ラインアウトからパナソニックがボールを回すと、リコーがプレッシャーをかけていく。どちらにも大きなチャンスが生まれないまま10分が過ぎる。
リコーはPR大川創太郎に替わり柴田和宏、PR眞壁貴男に替わり辻井健太、またLOモスタートに替わりコリン ボークが入った。ボークはNO.8に、NO.8赤堀がFLに、ポヒヴァ大和がLOに入った。
互いにメンバーを入れ替えた直後のスクラムで、リコーが組み勝つ。PKで前進し22mライン付近のラインアウトとする。(後半13分)
ラインアウトをFL赤堀に合わせモールを組む。力強く押し込んでいくとパナソニックにオフサイド。リコーにアドバンテージが出る。残り5mにまで前進し展開。これがこぼれ、アドバンテージの出た位置に戻しPKに。リコーのゴール前ラインアウトとなる。だがこれをキープできずボールを得たパナソニックにエリアを挽回される。(後半15分)
10m付近まで押し戻されたリコーだが、ラインアウトをキープし再び攻める。LO馬渕が前へ運び、さらにギャップを狙ってCTB木上が仕掛ける。さらにNO.8ボークがディフェンスをひきずりながら前に出る。しかし相手6番がボールに絡み、それを阻もうとしたリコーにノットロールアウェイ。(後半17分)
リコーはSH山本を中村正寿に、HO森雄基を芳野寛に入替。(後半18分)
スコアがなかなか動かなかった後半だが、ゴール前ラインアウトからモールで押したパナソニックがトライラインに迫る。リコーは闘志を見せて守ったが、10フェイズ目で18番にラインを割られ失点。CVは外れたが7−50。(後半24分)
WTB高平に替わり深津健吾がピッチへ。(後半25分)
自陣深く攻め込まれていたリコーだったが、ラインアウトをスチールしボールを奪う。直後のラックを死守し、敵陣にキックを蹴り込む。カウンターアタックに対するディフェンス網を敷くと、裏へのキックを狙った14番にWTB深津がプレッシャーをかけ、ミスキックを誘う。ダイレクトタッチとなりリコーのラインアウトに。思い切ったプレーがチームを鼓舞する。
その後、アタックのチャンスをつかみながらもミスなどで攻めきれずにいたリコーだったが、後半36分にハーフウェイ付近のマイボールスクラムを完全に押し込んでスタンドを沸かせる。NO.8ボークからSOロビンソンへパスを通し、大きく開いたスペースを突いてビッグゲイン。しかしパスがつながらず、22mライン上でのパナソニックボールのスクラムとなる。(後半36分)
リコーはこのスクラムも力強く押し、オーバーしていく。HO芳野らがゴール前に迫り、さらに連続攻撃を仕掛ける。激しく絡まれながらも、なんとかボールキープを図るリコー、しかしついにリリースできずレフェリーの笛が鳴る。ノットリリースザボール。リザーブメンバー中心の構成となっても堅い、パナソニックのディフェンス。リコーはこれを打ち破ることができないまま80分経過を告げるホーンが鳴った。ほどなくしてプレーが途切れノーサイド。
トップ4入りに望みを懸けてパナソニックに挑んだリコーだったが、7−50で敗れた。リコーはホワイトカンファレンス3位が確定し、年明けから始まる5位から8位を決するトーナメントに進むことが決まった。
次節12月24日(日)14時から、秩父宮ラグビー場で行われる第13節キヤノンイーグルス戦はプライドを取り戻し、順位決定戦に弾みをつける上で非常に重要な一戦となる。
「完敗。だが後半意地を見せてロースコアな戦いができたことは、今後への光」(神鳥GM兼監督)
神鳥裕之GM兼監督
今日はどうもありがとうございました。我々としては、トップ4という目標を達成するために、とても大きなチャンスといえる試合ではあったのですが、前半で勝負がついてしまう結果になってしまったことは非常に残念です。やろうとしたことを全くさせてもらえなかった。相手の強みであるアンストラクチャーな状況をたくさんつくってしまったことであったり、ブレイクダウンでかなり絡まれて、アタックや球出しができなかったり、強みのディフェンスに関しても、しっかりとノミネートができず、簡単にラインブレイクをさせてしまったりと、今日に関しては本当に脱帽です。
後半意地を見せてロースコアな戦いができたことは、今後への光というところだと思っています。リーグ戦はまだ終わっていませんので、次のキヤノン戦は後半に見せたプライドの部分をぶつけて、いい形で順位決定戦に持っていきたいと思っています。
(敗れたものの5位が狙える位置にいる。今のところの戦い方の中で、一番チームの成長を強く感じているのは?)この試合においては、パフォーマンスは出なかったのですが、ここに至るまでのシーズンにおいて、ディフェンスの部分は評価している部分です。特に1対1のシチュエーションではなくて、ゾーンでディフェンスをすることや、1人目がしっかり下に入って(2人目が)上にタックルする。すぐに立ち上がって次の準備をしていく。こういったワークレートも含めたディフェンスの姿勢というのは、今シーズン非常に安定した戦い方ができた要因だとは思っています。ただ今日のゲームにおいてはそこも通用しなかったので、まだまだレベルを上げなければいけないと感じています。【以上共同記者会見にて】
完敗ですね。負けは負けで潔く認めて。このチームに勝たないとナンバーワンにはなれないというレベルを痛感したのも経験ですね。強かったです。
(準備すべきポイントは多くあったと思うが、何を優先してきたか?)目立った弱点はないチーム。その中でもできる限りセットプレーからスタートできるようなシチュエーションをつくろうというメッセージを出してきました。切るべきところはしっかり切るとか、中盤エリアなどで言えば、無理にコンテストするよりは、奥に蹴って、ロングキックを蹴って、カウンタースタートされるとしてもパナソニックさんの自陣からというようなシチュエーションをつくろうと。
そんなゲームプランで挑みましたが、プラン通りにいかないシチュエーションが前半の最初の方にいくつかありました。同点に追いついた後にすぐに獲られたところですね。SOロビー(ロビンソン)が小さいキックを蹴って、回されてそのままとトライといった場面。ノックオンでアドバンテージをもらっていて、うまくいかなければスクラムスタートになると考えてチャレンジングなプレーを選択したという話だったので、それは正しい判断だったと思います。アドバンテージオーバーされてしまったのはしょうがない。
あとはコンタクトエリアのところですよね。想定以上にレベルが高かった。LO馬渕(武史)も言っていましたが、上から観ていても、ブレイクダウンのレベルですかね、特にFL(デービッド)ポーコック。まずレースに負けてたというのも反省ですし、多少遅れても今まであればボールが出てたところが反則で終わってしまうところが多々ありましたので、レベルの違いを痛感させられた部分でしたね。
(相手のアタックに対しては、それをゴールまで距離のある地点から開始させることでスコアされる確率を下げる、という発想だった?)ディフェンスは自信のあるところでしたので、カウンタースタートさせても、そこから2フェイズしっかりと守りきることができれば、相手もまたキックを蹴ってくるだろうというところがありました。2フェイズ我慢してディフェンスするというトレーニングをしていたんですが。
(セットプレーからギャップを突かれたもの、アドバンテージが絡んだ微妙なもの、そしてインターセプトからのものと、ディフェンスを崩されたものではないトライで試合の流れをつくられてしまった)7−19とスコアが開いてしまいましたので、それで相手の勢いをつけさせてしまった、というのはありますね。我々としては食らいついていかなければいけなかったところを、簡単に12点差まで広げられてしまったので、相手もそこから積極的にボールを回してくるようになりました。
(ハーフタイムを経て状況は改善した。そこにはセットプレーの安定があったように映った)それが一番大きいですね。特にラインアウトでは相手ボールをかなりスチールしていましたし、プレッシャーもかけていました。スクラムでもドライブオーバーするシチュエーションがありました。そこは確実にセットプレーの強みが、後半のゲームを締めた要因だったと思います。ただ、相手のメンバーもたくさん変わっていましたからね。前半のメンバーに対しどれだけやれるかというところも大事なのですが。
(昨シーズンはモールでトライを2本獲る場面もあった。それに対する意識は?)それは意識していました。そこでトライを獲れていたので、数少ないチャンスのある部分だと思っていました。そこは勇気を持ってチャレンジしてくれましたが、獲り切るというところまではもっていけませんでしたね。
(これでトップ4という目標には手が届かないことが決まってしまった。ただ、残り3試合が重要であることには変わりない)そうですね。レッドカンファレンスも接戦になっていて、神戸製鋼と東芝、もしくはトヨタ自動車……いい状態の相手が来そうですよね。コンディションを整えるべき選手は整えながら。次節のキヤノン戦は若い選手を使っていくようなことも考えます。エナジーを溜めている選手もいるので。
(今日の後半、出場していた若手選手の奮闘もあった)そこは将来に向けて明るい材料ですよね。後半パナソニックのメンバーが落ちたとはいっても、彼らも将来のパナソニックを支える選手ですから、そこに対してあれだけのプレーができたというのはよかったですよね。
(まだ過去最高順位の5位は狙える状況ではある)そうですね。そこにモチベーションを置いて。あとこれは他力になりますけれども、全16チームの勝ち点で4番目になるチャンスは残っていますので、そこにもモチベーションを見つけてしっかり戦いたいです。
LO馬渕武史キャプテン
今日はどうもありがとうございました。目標にしていたトップ4が懸かっていたので絶対に勝ちたいという気持ちで臨みましたが、非常に残念です。チャレンジャーとして、パナソニックさんよりも先に仕掛けて、優位に持っていきたかのですが、逆にそれをやられてしまったと思っています。まだ大切なゲームが残っているので、しっかりそれに向けて1週間練習していきたいと思っています。
(いろいろ想定して、強い相手であることはわかっていたと思うが、最もパナソニックの強さを感じた部分はどこだったか?)ブレイクダウンの部分が、他のチームとはレベルが違ったなという印象です。アタックしていても少しサポートが遅れるだけでジャッカルが入ってきて、すぐターンオーバーという形が結構あって、なかなかうちのアタックのリズムがつくれなかったなというのが一番印象に残っています。
(確かに前半やられてしまったが、後半は接戦に持ち込めた。何かハーフタイムにキャプテントークやコーチからの言葉があったのか?)うちが強みにしている部分が全く出せていなかったので、まずは自分たちのラグビーをしっかりやろうということで、タックルした後速く立つことだったり、ダイレクトにいくことであったり、フィジカルなプレーをしっかりやろうと。具体的にはブレイクダウンのところはしっかり速くサポートしようという話はしていました。
(立ち上がりはいい時間があってトライも獲れた。その後はやはりブレイクダウンの入り方でパナソニックのほうが速かった?)そうですね。うちよりスピードが速かったですね、2人目が入るスピードが。【以上共同記者会見にて】
FL/NO.8赤堀龍秀
悔しいです。主力メンバーを欠いているといわれる中で僕個人としてはチャンスをもらっていて、申し分のないチャンピオンチームが相手だったので、胸を借りて思い切ってプレーしたかったのですが、特に接点、ブレイクダウンでものすごい圧力があって、プレッシャーも高くて、そこでうまく仕事ができなかったのがターンオーバーにつながってしまいました。
(いろいろな準備をしてきたと思うが)特にジャッカルの得意な選手がうじゃうじゃしているので、僕ら第3列としては接点へのスピードで負けないということと、ショルダーバトルで勝つということ。結果としてはブレイクダウンに到達するのは相手のほうが速くて、ポイントでボールを奪われてというシーンがたくさんあったので、そこが反省ですね。
(試合中はどんなコミュニケーションを?)FWとしてはセットプレーから圧力をかけようと。後半はスクラムもラインアウトのプレッシャーも機能している部分はあったので、そこは次につなげていきたいですね。(ラインアウトは競れていた)そうですね、相手よりも速くセットして、状況を確認して、しっかり準備ができていればプレッシャーはかけられるので。(ハーフタイムには?)あれだけフェイズも重ねずに45点も得点されて、とにかくこのままじゃいけないと。
(残念ながら、これでトップ4という目標の達成は潰えた)終わった直後なのですごく悔しいですけど、あと3試合しかないので、下を向いてはいられません。
CTB木上鴻佑
(プレータイムは最長を更新)そうですね。僕が入る時間には点差が開いていたので、とりあえずはディフェンスで自分の仕事をやり通して、相手に点数を与えず、チャンスがあればしっかりスコアして、どれだけ詰めていけるかを考えてやっていました。(相手のプレッシャーは相当のものだった?)個人個人が強かったです。点差もあったので余裕をもってやっていたような感じがします。しっかり準備をしてやってきましたが、先手を取られて崩れてしまった印象です。(本来であれば、食らいついていくような展開に)しっかりロースコアで抑えてというところがあったと思います。でもこれがトップなので、これを目標に頑張っていきたいと思います。やっぱりブレイクダウンですね。強かったので、マイボールキープできるように。(残り3試合も大事)全部勝つこと。1点差でもいいので勝って、最高順位の5位を目指すだけです。