【プレビュー】トップリーグ 第11節 豊田自動織機シャトルズ戦
2017.12.08
トップリーグのリーグ戦は残すところ3試合となった。第11節、リコー(ホワイトカンファレンス3位)は豊田自動織機シャトルズ(同6位)と対戦する。昨シーズンも同じ12月に戦い、ラスト20分で3トライを挙げ突き放したリコーが41−14で勝利している。41点は昨シーズンの最多得点だった。
今シーズンの豊田自動織機はここまで1勝9敗と苦しんでいるが、前半節最後のトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦(レッドカンファレンス2位)では、闘志を見せ24−33(前半14−19)と食らいついた。ややアンラッキーにも映るトライもあり、展開によってはさらに僅差の戦いになっていた可能性もあった。
サム グリーンとマーク ジェラードというキックに長けた新旧司令塔や、今シーズンより加入したLOケイデン ネヴィル(今節はメンバー外)、NO.8ピーター キムリン、SOフランソワ ブランマーとインターナショナルレベルの選手を多く揃え、昨シーズンの対戦では鋭いランでトライを奪ったCTB松本仁志などもいる。今節も噛み合えば大きな力を発揮し得る布陣だ。
これに対し、リコーも前節から大きくメンバーを入れ替えた。FWではLOフランコ モスタートが先発。またFLブロードハーストマイケルに替わり赤堀龍秀が先発する。前節途中出場したモスタートはラインアウトでのパフォーマンスが目を引いたが、今節も“制空権”を確保してくれることだろう。
BKはタマティ エリソンと濱野大輔の両CTBに替わって牧田旦と松本悠介がコンビを組む。またバックスリーは、前節途中出場した高平拓弥と、ルーキーイヤーだった2015-16シーズンの近鉄ライナーズ戦以来、2年ぶりのトップリーグ出場となる深津健吾がWTBを、またデビュー戦から3試合連続で先発を勝ち取った中澤健宏がFBに入る。やや若めの編成となったBK陣が、海外出身選手主体の豊田自動織機BK陣とどう渡り合うか。これからのリコーを背負う選手たちの奮闘に期待したい。
PRのリザーブには、豊田自動織機に長江有祐、川俣直樹という日本代表経験者が控える一方で、リコーもアレックス ウォントンと辻井健太が入った。前節はグラウンドコンディションの影響もあって本来のスクラムを見せられなかったが、今節こそは勝負どころで押し勝ち、FWの選手たちが挙げる歓喜の声を聞かせてほしい。