【レビュー】トップリーグ 第10節 vs NTTドコモレッドハリケーンズ戦
2017.12.06
開始5分でBKにアクシデント。波乱の幕開けに
9試合を戦い6勝3敗、ホワイトカンファレンス3位で前半戦を終えたリコー。積み上げた勝ち点29はトップリーグ16チームの中で4番目に多く、昨シーズン以上の戦いぶりで見せていることは間違いない。
しかし、掲げてきた“トップ4入り”という目標は、カンファレンス2位に入れなければ、年明けの順位決定戦を待たずして潰える。残された4試合で勝ち点差6の2位・ヤマハ発動機をとらえねばならない厳しい状況にあった。
リコーは1ヵ月強のブレイクで、チームを牽引してきたFL/NO.8松橋周平の離脱という困難に直面する一方で、主将のLO馬渕武史、副将の牧田旦、NO.8コリン ボークといった選手が復帰。後半戦もスタンダードを保って戦うための戦力回復も進んだ。FB中澤健宏の成長など、新戦力の突き上げも起き始めている。全てを出し切れば、手が届くところに、目標はある。
NTTドコモの15番のキックで試合が始まる。蹴り合いを経て、キャッチしようとしたSH山本昌太にプレッシャーをかけたNTTドコモにペナルティ。
自陣10mラインの手前からPKを蹴るが、これがタッチを割らず再び蹴り合いに。その後、ターンオーバーの応酬を経てNTTドコモ陣内浅めでリコーがアタックする時間となる。しかし崩すには至らずノックオン。NTTドコモスクラムに。(前半5分)
スクラムをキープしたNTTドコモは、リコー陣内にキックを蹴り込む。これを処理したリコーはFB中澤がハイパントを上げる。WTB長谷川元氣がチェイス。落下地点で競りにいくが、空中で相手15番と激しく衝突。受け身の取れない状態でグラウンドに叩きつけられる。直後、15番を止めにいったCTB濱野大輔も相手の肩が頭に当たり倒れた。
NTTドコモはアタックを継続したが、レフリーが試合を止め、頭部を打った長谷川と濱野はHIAで一時退出に。リコーはCTBに牧田旦、WTBに高平拓弥を入れて対応した。(前半6分)
PK、ゴール前ラインアウトからNTTドコモが攻める局面を迎える。22mラインの内側でのアタックとなったが、リコーは冷静に守る。ボールがこぼれると、HO森雄基がよい反応を見せてセーブ、ボールを獲る。最初のピンチを脱した。(前半7分)
リコーのキックをチャージしてターンオーバーしたNTTドコモは、ハーフウェイ付近で8番がキャリー。これをLO馬渕とNO.8ボークが2人で止めてボールを奪い返す。これを機にリコーがアタックに転じる。(前半9分)
LOロトアヘアポヒヴァ大和が小さく浮かせたキックをラインの裏へ。NTTドコモはこれが手につかずボールはリコーに入る。左中間、15m付近のラックから右へ展開、右中間でボールを受けたCTB牧田が相手を引きつけ、HO森へパス。森はタッチライン際から内へ運びラックにする。2人のゲインで22mラインの内側へ入る。
リコーがアタックを継続。右中間のラックから出し、SOロビー ロビンソン、FLブロードハーストマイケル、WTB松本悠介とつないで、外を走っていたFL武者大輔へ。あと5mの位置まで前進しラックをつくる。
PR大川創太郎、NO.8ボーク、FLブロードハーストが縦に突いてトライラインに迫ると、SH山本が低い体勢でわずかなスペースに身体を滑り込ませグラウンディング。リコーが最初のトライを奪った。CVははずれたが5−0と先制した。(前半12分)
互いに自陣からボールを回し、アタックチャンスを狙う。ボールのよく動くダイナミックな展開に。リコーにペナルティ。NTTドコモはゴール前ラインアウトとする。ここで、HIAで退出していた長谷川、濱野がともに復帰できず、そのまま交替となる。(前半16分)
ラインアウトから攻めるNTTドコモだったが、NO.8ボークらが執拗にボールに絡んでいきノットリリースザボール。ここもしっかりピンチを脱した。(前半17分)
中盤でアタックを試みるNTTドコモ。リコーはしっかりと守り、チャンスを待つ。10番が裏へキックを蹴るとこれがリコーに入り攻守が逆転する。
CTB牧田、SOロビンソン、そしてここも外のFL武者へ。武者は冷静にランコースを選び、10mライン付近までゲイン。さらにタックルを受けてもバランスを保つ。タックラーをうまくはらいのけ、前に抜ける。22mラインが目前に迫る。
左中間のラックから中央のCTBタマティ エリソンに。エリソンはリズミカルにステップを切って、ディフェンスを動かすと正面のギャップを抜ける。インゴールまで走ってトライ。CVも決めて12−0とリコーはリードを広げた。(前半22分)
この後、中盤でのリコーのペナルティ、PK、ゴール前ラインアウトというパターンが繰り返されたが、リコーは22mラインの内側でのNTTドコモのアタックを止めていく。NTTドコモは外に振って14番が突破を図るが、SOロビンソンが鋭く飛び出しタックル。タッチラインの外へ押し出しリコーのラインアウトに。(前半30分)
自陣ゴール前でのラインアウトはロングスロー。これをキープ。しかしNTTドコモが出足の良いディフェンスでプレッシャーをかける。ボールを回したリコーはインゴールに押し戻され、CTBエリソンがやむなくグラウンディング。NTTドコモの5mスクラムとなる。
左中間のスクラムはほぼイーブン。NTTドコモは右へ出し、中央を繰り返し突く。密集でリコーに反則。アドバンテージが出た状況で攻めるNTTドコモは、右中間を10番が突くと右へ出し、12番がギャップを抜けてトライ。CVも決まり12−7と点差が縮まった。(前半34分)
さらにNTTドコモが自陣からアタックを仕掛け、リコー陣内に入っていくが、22mラインの内側で裏に転がしたキックをリコーが確実に処理。NTTドコモ陣内に蹴り返しピンチを脱した。リコーはチャンスこそつくれなかったが確実なプレーを見せ、時間が経過していく。
40分経過のホーンが鳴った後、ハーフウェイ付近のスクラムをNTTドコモが押し、リコーにコラプシング。左中間、約45mの位置からPGを狙うが、これは外れ12−7のまま前半が終わった。
前半の課題を修正。巧みな戦いでボーナスポイント獲得
SOロビンソンのキックで後半が始まる。蹴り合いとなり、NTTドコモにノックオン。リコーは22mライン手前でスクラムを得る。これを起点にアタックを仕掛け、22mラインの先への侵入を図る。しかしNTTドコモもプレッシャーをかけてくる。
NO.8ボークがピッチを真横に走るようなランを見せサイドチェンジ。見つけたギャップを突くと、相手をひきずるようにして前に出る。ゴールまであと10mまで前進。右中間のラックから左へ。LOポヒヴァ大和が縦にいくかに見せかけてCTBエリソンへパス。
エリソンは左に流れながらBK2人を引きつけ、CTB牧田へパス。前に出ると1人飛ばして外の武者へつなぐと、もうディフェンスはいなかった。トライラインを越えると少し回り込んでトライ。CVも決めて19−7。華麗な攻撃でリコーが点差を広げた。(後半4分)
NTTドコモがアタックを見せ攻め込むが、リコーは要所を押さえたディフェンスで守る。FL武者がボールに絡みペナルティを奪い、エリアを戻す。(後半12分)
ハーフウェイ付近のブレイクダウンでPR大川がボールをもぎ取りターンオーバーを見せる。左中間から中央へ運ぶと、NO.8ボークが裏に転がす。これをCTBエリソンと牧田がチェイス。追いついた相手とボールの奪い合いとなるが、ボールは出ずリコーボールのスクラムに。
スクラムから出すと、鋭く走り込んだWTB松本につなぎクラッシュ。さらにリコーが攻める。こぼれ球がNTTドコモの選手に当たって跳ね返るように転がり、これを拾ったSH山本が後方のSOロビンソンにパス。ロビンソンは下がるようにしてディフェンスを払いのけるとすかさずDGを狙う。ボールはポストの間を抜けたが、TMOでボールがこぼれた場面でノックオンがあったかの確認が行われた。ゴールは認められ22−7とした。(後半15分)
リコーはPR眞壁を辻井健太に、LO馬渕をフランコ モスタートに、NO.8ボークを赤堀龍秀に入れ替えた。しかしこの直後、接触プレーで頭部を打ったCTBエリソンがHIAで一時退出。ボークをピッチに戻しSOに、SOロビンソンがCTBに入って対応した。(後半16分)
SOボークがハイパント、CTB牧田が競り合う。NTTドコモのノックオンを誘うとハーフウェイ付近のスクラムからリコーがアタック。ボーク、LOモスタートらがアグレッシブなボールキャリーを見せる。10mラインを越える。
SH山本が裏のスペースを見出し、左中間からタッチライン際にキック。これに反応したWTB高平がダイレクトにキャッチ。抜ければトライと思われたが、相手ディフェンスに食らいつかれボールがこぼれた。(後半19分)
右サイド、22mラインを越えたあたりのラインアウトからリコーが攻める。FLブロードハーストが右中間を突いて残り10m。さらに継続し中央のラックからCTBに入っていたロビンソンが左へパスアウト、SOボークからアングルを変えて入ってきたCTB牧田につなぎ、再びボークへ戻す。
ボークは2人につかみかかられながらもFB中澤にパスを通す。トライライン目前でパスを受けた中澤はそのままグラウンディング。トップリーグ初トライを記録した。CVは外れたが27−7。これで3トライ差がつき、ボーナスポイントの条件が満たされた。(後半23分)
エリソンは負傷交替となり、替わって中村正寿が入りWTBに。ロビンソンがSOに戻り、松本がCTBに回った。(後半25分)さらにPR大川をアレックス ウォントンに入れ替えた。(後半28分)
NTTドコモがリコー陣内で攻め立て、ディフェンスに回るリコー。22mラインの内側のスクラムから右へ出して攻めるが、こぼれたパスが直接WTB高平に入る。
高平は前方に全速力で走り出し、一気に敵陣へ。追いかけてきた8番が足首をつかみにいくが、高平はこれをかわしトライラインを突破。中央に持ち込みトライ。CVはFB中澤が決めて34−7とした。リコーはHO森を大西将史に入替(後半30分)。
アクシデントが相次いだ試合となったが、点差を広げ最終盤へ。自陣のディフェンスでボールを奪うと、パスをつないでチャンスをうかがっていく。
しかし一瞬の隙を突かれる。FB中澤が蹴ったハイパントをNTTドコモ15番がジャンプして獲得。ディフェンスを払いのけて前に出ると、8番につなぎ左中間を前に抜ける。外をフォローした23番へのパスで最後のディフェンスをかわすと、そのまま右隅にトライ。CVは外れ34−12。(後半36分)
残り4分、リコーは中盤でアタックを見せるが、ボールを失いNTTドコモがアタック。ここでオフサイドが出て、リコー陣内22mライン付近のラインアウトとなる。ボーナスポイントの懸かった局面だけに、スタジアムのムードが変わる。
リコーはFLブロードハーストが高くジャンプして弾く。ボールを奪うとホーンを待つ。最後はWTB中村が蹴り出してノーサイド。
リコーは3トライ差を守って勝利し勝ち点5点を獲得。合計を34とした。翌日、東芝と戦ったホワイトカンファレンス2位のヤマハ発動機が敗れたため、勝ち点差は2に。残り3試合での逆転に望みをつないだ。
次節は12月9日(土)、11時30分から愛知・豊田スタジアムで行われる豊田自動織機シャトルズ戦。勝ち点差は縮まったものの、勝つしかない状況は変わらない。我慢強く、目の前の試合を確実に獲っていく。
「アタックをさせると脅威となる相手。ポゼッションを上げ、相手のアタックの機会を減らそうと考えた」(神鳥裕之監督)
神鳥裕之監督
今日はどうもありがとうございました。1ヵ月のブレイクを空けての試合でしたので少し不安もありましたが、結果的にしっかりと5ポイントを獲って勝つことができました。選手たちにたくましさを感じられるようになってきたと思っています。
ゲームの内容においては、前半はもう少しポゼッションを上げたかったですね。キックでエリアをなかなか獲れなかったこともあり、スコアでは上回ったものの、やりたいことはなかなかできなかったようにも思います。
後半は、最初のタイミングからいいポジションをキープして戦えたので、修正力は評価したいと思っています。ただ、最後のトライを獲られた場面は次への課題だと考えています。しっかり休養して、次の試合に向けて頑張っていきます。
(ディフェンスは良かったのでは?)ディフェンスに関して言えばそうですね。前半戦から安定したパフォーマンスを出し続けていたので、この1ヵ月の取り組みとしては、そのスタンダードを落とさないようにというところにフォーカスしてきました。むしろ意識したのはアタック面で決定力をつけることで、しっかりとストラクチャーをつくって戦うためのトレーニングをしてきました。
(ペナルティを犯し、ゴール前ラインアウトが続いた。規律面の評価は?)確かにディシプリンの部分は、チームとしても1年を通してのテーマとしていますので、試合が終わった時点でペナルティが相手を上回っていたことは反省すべき。ただ、そのあとのディフェンスは、フェイズを重ねられても、落ち着いて守っていれば必ずチャンスはやってくるだろう思わせてくれるものでした。低いタックルで、外国人のFWや10番の選手のゲインを阻むことがうまくできていました。
(対応の難しい試合だったのでは。考えていたことは?)確かに、上もバタバタしていました。開始5分でBKのリザーブを2人失いましたからね。幸いNO.8/SOコリン ボークのようなFWもBKもできる選手がいたので、彼をどう生かすかといったことを考えていました。ギリギリまで引っ張ることになるだろうなと。
ただ、ゲームの展開を見ていてLOフランコ(モスタート)を使いたいと考え、リスクをとって入れ替えた直後、CTBタマティ(エリソン)がHIAの対象になってしまうという。当初予定していたプランとは全く違うプランになりました。それでも、選手たちの力をうまく組み合わせて戦えたとは思います。【以上共同記者会見にて】
(いろいろなことが起きた試合だった。BKのやりくりに苦労があったのでは?)
そうですね、高平(拓弥)がアウトサイドバックスはできるので、一応計算はしていました。これまではSO/CTB木上(鴻佑)が10番でスタンバイする形を取ってきたんですが、今回はタマティとロビー(ロビンソン)で補い合う形を取ったこともあったので。
(フランコをリザーブとしたのは、コンディションなどを考慮して?)いえ、彼は全然できていました。やる気満々でしたが、今回は1ヵ月間チームにコミットしてトレーニングできたことがもたらせるものを考えて、コリンを起用しました。
(ケガをしていた選手も戻ってきた)トップリーグを戦う上で、期待を懸けてきたメンバーが戻ってきてくれたことはポジティブなことでしたが、1ヵ月空けての戦いということに不安がありました。試合はやってみないとわからない部分も多いので。今日も特に前半、バタバタしましたしね。
(FB中澤は2戦続けての出場、またルーキーのHO大西将史もメンバー入りした)中澤は一戦一戦、堂々と自身をもってプレーするようになってきていますので、さらも成功体験を積ませていきたいと思ってます。大西の起用はチーム事情もありますが、元々フィールドでのプレーについてはトップリーグレベルにあると思っていましたので。トップリーグでしか感じられない緊張感の中で経験を積んでいって欲しいと思い、機会をつくりました。
(ブレイクの期間はアタック、特にストラクチャーを意識したということだが)我々が成長できる余地があるとすれば、今はアタックの部分だと思っていますので、武川(武敏)コーチを中心に、スポットコーチのグレッグ(サマビル)のサポートを受けながらいいものをつくろうとしてきました。その上で、選手たちもアタックに対する考え方であったり、ポジショニングを話し合い、もう一度整理してくれました。そこは成長を感じたところですね。
(事前のプラン通り戦うことが難しい試合だったと思うが)今日のプランとしては、ポゼッションを上げるというのがありました。NTTドコモさんはアタックをさせると脅威となると考えていました。そこで、こちらがアタックすることでディフェンスに回らせたいと。そうすればおのずとチャンスもやってくるだろうという想定でした。それが、むしろ相手にアタックさせる時間を長く与えてしまい、それが前半もたついてしまった理由だと思います。敵陣に入ることができた数少ないチャンスで、不要なパスをしたりして、ボールキープできなかったというのもありましたね。
ただ、そういったところが後半は修正できた。それは良かったと思いますね。
(ハーフタイムはどんな指示を?)ボールセキュリティとエリア獲得。あとは落ち着いてフェイズを重ねようというところでした。
(チャンスを広げ、ゴール前までいったケースは確実にスコアしていたようにも)しっかりとパフォーマンスできたときは、トライまで繋がるシチュエーションが見えていました。前半の最初から、そういうシチュエーションをもっとつくれればよかったのかなと。
(スクラム、ラインアウトは相手も安定していた)それも反省点です。ポゼッションを上げていくというゲームプランを選んだとはいえ、訪れたセットプレーの場面では圧倒していきたいと思っていましたので。スクラムについては、グラウンドのコンディション的に思い通りやりにくい部分はあったとは思います。ただ、強みとしていかなければいけない領域なので。立て直したいですね。
(ここからの戦い方。といっても、一戦一戦勝っていくほかない)その姿勢を貫き、チャレンジャーのつもりで戦っていきたいと思います。ただ、やはりパナソニックは大きな相手。ここに通用するレベルをスタンダードに置いて日々トレーニングしてはいます。いい準備をして、最後まであきらめずに4番目の場所を目指したいと思います。
LO馬渕武史キャプテン
今日はどうもありがとうございました。1ヵ月ぶりの公式戦ということなので、選手としてもやりづらさがある試合でしたが、勝ててうれしく思います。また1週間後にゲームがあるので、それに向けてしっかり準備していきたいと思います。
(規律面について)中盤での反則は良くなかったと思います。ですが、僕もディフェンス自体は安定していたと感じます。守っていて破られる気はせず、あまり怖さはありませんでした。しっかりとシステムを守っている限りは、止められるだろうと。【以上共同記者会見にて】
ウインドウマンスに入る少し前ぐらいから、ハードなトレーニングに打ち込める状態にはなっていたので、この1ヵ月はいいトレーニングができました。(かなり長く公式戦から離れることになったが?)そうですね。試合に入ってしまえばいつも通りできましたが、準備しているときは少し緊張しましたね。今日は早い時間に負傷者が出るなど混乱がありましたが、入ってきた選手がいいプレーをしてくれたと思います。
(自陣でのプレーが多かったようにも)キックについてはロングを交えながらも、コンテストを狙って蹴ろうというプランではありました。ただ自陣でプレーしている場面での精度が低かったですね。そのあたりは課題ですね。
相手もハイボールからのアタックを狙ってくると想定していたので、15番へのプレッシャーは意識していました。できていた部分もありましたが、フリーにさせてしまったときのキックで崩された場面もありましたね。
(いい戦いをしてきたメンバーに加わってみて感じたことは?)自陣で守る時間も長かったんですが、そこまで怖いと思わなかった。ディフェンスは本当に安定しているなと。一発で抜かれたりとかもなかったですし。
(残りの試合はフル回転したいのでは?)前半戦出てないですからね。今日試合に出てみたら楽しかったので。ぜひ出られれば。
PR眞壁貴男
公式戦は久々でした。この1ヵ月、チームとしてはフィットネスレベルを上げて、後半戦も走り勝とうと。走り続けて結構きついことをやりました。今日の試合でも走り切れたと思います。
ディフェンス、アタック、やろうとしていたことができていた場面もあったのですが、やっぱりミスをすると相手に前に出られてしまう。それは来週への課題になってくるのかなと。
(スクラムではなかなかプレッシャーをかけられなかった)下がゆるかったのもありますが、相手もいいスクラムを組んでいたと思います。ただ、ラインアウトもそうですが、プレッシャーをかけられなかったとはいえ、自分たちのボールのときにはいいボールを出すことはできていたので。
(残り試合も活躍のチャンスがやって来そうだが)まずはメンバーに選ばれるように、練習から気を抜かずやっていきたいです。そして選ばれたときには自分の仕事をしたい。個人的に意識しているのはディフェンスですね。タックルの成功率を上げていかないとチャンスは来ないと思っているので。
WTB松本悠介
(チームに対応力がついてきたように感じた)そうですね。バーキー(NO.8/SOコリン ボーク)が象徴的ですが、状況状況によってポジションを変えられるのはうちのひとつの強みだと思います。ポジションを変えても崩れなかったのも良かったと思います。(自身もCTB、WTBを行き来しているが)まかされたポジションは何でもこなしたい。ただWTBのときはもう少しトライを獲れるような働きを見せたいかな。もちろん、自分がつないでトライが生まれればそれでもかまわないんですが、やっぱり多少は意識しますね。タイミングもありますが。
(休止期間はアタックに意識を向けたとのことだが)練習試合などでノックオンなども目立っていたので、ボールキープをしっかりやろうと。それでもミスが出てしまったのですが。今日はキックのうまいチームでしたが、その処理やバックスリー間でのコミュニケーションが試されたましたが、もっと精度を上げていかなければと感じました。このままだと上位のチームとやるのは苦しいので、やっていこうと思います。
FB中澤健宏
(上位を争うチーム状況の中で抜擢だが、緊張などは?)もちろん、神戸製鋼戦のメンバーに選ばれたときは緊張しました。ただその緊張と向き合って、準備を重ねることでそれを解いていきました。(トップリーグという舞台で戦ってみての感想は?)キック、ボールキャリー、タックルといった評価していただいている強みについては出せていると思います。(冷静にプレーしているように映るが?)判断の部分などでまだまだ足りない部分を感じています。冷静に周りをみて、一番いい判断をもっと早く下すことができるように。今は経験豊富な選手に助けてもらっているところがあるので。CTBタマティ(エリソン)やSOロビー(ロビンソン)はやっぱりすごいですね。彼らの判断やコミュニケーションで、スペースが生まれていることは多いと感じています。