【レビュー】トップリーグ 第9節 vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦

2017.10.26

スクラムからの強く速いアタックで一気に獲りきってリコーが先制

前半戦最後の第9節は荒天に見舞われた。それを見越したかのように全天候型の会場である兵庫・ノエビアスタジアム神戸で組まれたこの日の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦。リコーのメンバー表にはトップリーグ初出場となるFB中澤健宏の名前があった。敗れればトップ4入りという目標が遠のくぎりぎりの状況でも、若い選手の可能性を信じるという判断をリコーは下した。

SOロビー ロビンソンのキックで試合が始まる。最初にチャンスをつくったのは神戸製鋼。リコーが蹴った短いキックをキャッチ。自陣深くでディフェンスの薄い逆サイドにボールを運ぶと右中間でアタック。リコーのタックラーを振り切ってラインブレイク。ハーフウェイ付近まで前進する。

パスが乱れ一度リコーに入るが、神戸製鋼がラックでターンオーバー、再びアタック。力強く前に出ていく。リコーはディフェンスでやや後手に回り、フェイズを重ねる度に前に出られ22mラインの内側、さらにはトライラインまで5mといったあたりまで攻め込まれる。しかし低いタックルを徹底しスペースを消していくと神戸製鋼の選手がタッチラインを踏む。リコーのラインアウトに。これをキープしタッチキックに逃れる。(前半7分)

リコー陣内浅めの位置での攻防。裏のスペースを見出したSOロビンソンがキック。トライラインの手前で止まる。処理にいった神戸製鋼の選手をWTB松本悠介が捕まえ、さらにNO.8松橋周平ら後続の選手がサポートしラックにプレッシャーをかける。

ここは神戸製鋼がなんとかボールを出しキック。だがタッチは割らず、リコーはCTBタマティ エリソンにつなぎカウンターアタック。左中間でディフェンスラインに当たる瞬間、狭いサイドのSH中村正寿にパス。しかし外に立っていた神戸製鋼6番が冷静に中村正を押し出す。(前半11分)

神戸製鋼陣内22mライン付近のラインアウトが乱れ、リコーに再びチャンス。右サイドに展開しCTBエリソンがディフェンスラインに挑む。ボールをリリースするとSOロビンソン、FB中澤、WTB松本とつないでブレイクを図る。22mラインを越えたところでポイントをつくり内に戻して攻めると、パスを奪いに来た神戸製鋼にノックオン。徐々にリコーのペースになってくる。

左中間、22mライン手前のスクラム。攻めるリコーはボールを出すと後方から走りこんだWTB松本に出し突破を図る。クラッシュ後、しっかり身体を伸ばし後方にリリース。パスをつなぐと今度はFB中澤。テンポを上げNO.8松橋、LOフランコ モスタートが立て続けに前へ出ていく。トライラインまで5m。

再びNO.8松橋。相手9番の必死のディフェンスに遭うがすぐにボールを出し、正面のラックから右へ。CTBエリソンはタックルを受けるが一瞬早く離し、外のWTB松本へパスを通す。松本は滞空時間のあるパスにタイミングを合わせしっかりキャッチ。右タッチライン際を真っ直ぐ走り右隅にトライを決めた。角度のあるCVはCTBエリソンが蹴ったが不成功。しかしリコーは強く速い攻撃で貴重な先制点を挙げた。5−0。(前半15分)

再開後は蹴り合いを経て、中盤での攻防となる。リコーはFB中澤が繰り返しキャリーを見せスタンドを沸かせると徐々にリコーが押し込み神戸製鋼陣内へ入っていく。この攻勢に対し、神戸製鋼がノーボールタックル。テレビマッチオフィシャル(TMO)で危険性が確認されたが、ここはリコーにPKが与えられるにとどまった。蹴り出してゴール前ラインアウトに。CTBエリソンが脳震盪の疑いがあるとしてHIAによる一時的退出。代わって渡邊昌紀が入りWTBへ。松本がCTBへ。(前半21分→31分)

ラインアウトからモールでトライを狙うリコー。しかしうまく組めずラックとなる。ボールが動かなくなりアンプレアブル。リコーのスクラムで再開。

左中間のスクラムから攻めるリコー。中央をCTB濱野大輔、さらにLOロトアヘアポヒヴァ大和、右へ出しPR辻井健太。しかし神戸製鋼がラックでボールを奪い、リコー陣内にキック。これをFB中澤が拾い高く蹴り上げるが、神戸製鋼9番に入りアタック開始。左中間、ハーフウェイ付近から右に展開。赤いジャージが一気にリコー陣内になだれ込む。

22mラインの内側で果敢に攻める神戸製鋼。しかし、リコーもディフェンスラインを整えアタックに対応していく。そして10近いフェイズを重ねたラックでFLブロードハーストマイケルがボールに手をかける。レフェリーの手が上がり、神戸製鋼にノットリリースザボール。ここはリコーが我慢した。(前半26分)

PKを経てのラインアウトを奪った神戸製鋼が再び攻めるが、リコーはここも冷静なディフェンスで対応。リコー陣内浅めのエリアでのプレーが続いたが、WTB渡邊が猛然としかけたタックルをきっかけにターンオーバーを見せるなど徐々に押し込んでいく。

しかし、神戸製鋼の絶妙なタッチキックで自陣へ侵入されると、マイボールラインアウト後のラックで今度はターンオーバーを許す。神戸製鋼はアタックに転じ、10番が右中間の裏のスペースへキック、BKがチェイスする。しかしこれはタッチインゴールを割った。

リコースクラムとなるが、プレッシャーをかけようとした神戸製鋼がバックスラインオフサイド。長いPKを蹴ってタッチに出したリコーが自陣を脱出。ピンチを逃れた。(前半34分)

前半残り5分もリコーペース。敵陣浅めのスクラムからアタックをかけると、神戸製鋼にオフサイド。リコーは左中間、40m弱の位置からPGを狙うがこれは不成功。(前半37分)

終了間際、ディフェンスラインにできたギャップをLOモスタートが抜けビッグゲイン。直後神戸製鋼がラックのボールを蹴るペナルティを犯し、リコーは正面、30m弱の位置から再度PGを狙う。しかしこれも外れ、5−0でハーフタイムへ。

神戸製鋼戦で泣かされてきた最終盤もディフェンスで試合をリード

後半開始。リコーは自陣でボールを得ると、ここは蹴らずフェイズを重ねじりじりと前進していく。そして10mライン手前でCTB濱野が力強く縦にボールを運びゲイン。さらにFL武者大輔がパスダミー入れてタックルのタイミングを外すと、前方のギャップを抜ける。左中間から斜めにスペースを走り、敵陣15m付近までゲインするとタックルを受けながらダイビングパス。

右中間でWTB松本がパスを受け、ステップを切って前進。22mラインを突破。激しいディフェンスに遭い後方にボールがこぼれるが、リコーはボールをキープ。右中間のラックから展開すると、左中間でボールを受けたCTB濱野が迫ってくるディフェンスを1人、2人、3人とかわし前方に抜ける。絶妙のランコースとって4人目をかわすとそのままポスト左のインゴールに飛び込んでトライ。珍しく笑顔がこぼれた。CVも決まり12−0。リコーが後半の入りに価値あるスコアを奪う。(後半3分)

しかしここから神戸製鋼が意地を見せる。リコーの蹴ったキックを拾ってBKがカウンターアタック。オフロードパスをつないでリコー陣内に攻め込むと、フェイズを重ねゴール前まで前進する。リコーも集中して守るが、神戸製鋼は右中間のトライライン間際でボールキャリーを繰り返す。そして中央、左中間とポイントを動かすと、内から外へ角度を走り込んだ13番に持たせてトライ。CVは外れたが12−5と点差が縮まった。ここでPR大川創太郎に替えて柴田和宏。(後半8分)

自陣でボールを回す神戸製鋼に対し、リコーがプレッシャーをかけていく。状況を打開しようと神戸製鋼がキックを蹴り上げると、SOロビンソンがキャッチ。WTB松本、CTBエリソン、そしてFB中澤とつなぎ中央のスペースを突き22mラインを突破。ビッグゲインを果たしたリコーだったがその直後にノックオン。

神戸製鋼はスクラムからキックを蹴り込む。これを自陣でキャッチしたのはFB中澤。カウンターアタックを仕掛け、ここも22mラインの内側に入っていく。右中間のラックから展開し左中間を攻めると神戸製鋼にノットロールアウェイ。アドバンテージが出るとSOロビンソンがDGを狙ったがこれは外れた。

しかしPKを得たリコーは左中間、10mほどの位置からPGを狙い成功。15−5と点差を広げた。(前半15分)

再開後、神戸製鋼のアタックの時間となるが、リコーは自陣浅めでよく守り神戸製鋼がノックオン。その後も一進一退の展開が続いたが、リコーは堅いディフェンスを武器にうまく試合をコントロールしていく。

しかしそこを神戸製鋼は力でこじあけにいく。左右にボールを動かし、激しくギャップにチャレンジしじりじりと前進する。22mラインを越えさらにゲイン。中央のラックから左に展開すると、6番がインゴールに突進し隅にグラウンディング。しかし、この直前のプレーで神戸製鋼の選手にノックオンがあったとしてトライは認められず。CTBエリソンが激しくボールに絡んだことによる落球だった。(後半22分)

リコーはゴール前でのマイボールスクラムから再開。しかしボールが相手9番の前に転がり出て、神戸製鋼にビッグチャンスが訪れる。ボールをワイドに動かしてトライラインに迫る。リコーも必死に守るが、神戸製鋼のテンションは途切れない。右サイドタッチライン際を13番が抜け、右隅にトライ。CVは不成功も15−10。再び1トライ1ゴールで逆転可能な状況に戻る。(後半25分)

リコーはHO森雄基に替えて芳野寛。(後半26分)終盤に向かっていく試合をリードしたのは神戸製鋼。ボールを細かくつないで、リコー陣内深くへの侵入を狙う。リコーは若干プレッシャーを受けながらも、統制を保ちディフェンス網を維持。ここぞという場面で鋭く前に出て止めていく。低いタックルを決めたPR柴田がHIAで一時的退出。大川がピッチに戻る。(後半29分→39分)さらにSH中村正を山本昌太に(後半29分)、LOポヒヴァ大和を柳川大樹に(後半31分)入替。いつもより少し遅めのメンバー入替で、終盤に備えるリコー。

22mラインの内側に攻め込もうとしたランナーをCTB濱野が押し出してリコーのラインアウトに。しかし直後のラックでノックオン。22mラインの内側、ゴールまで10m足らずの位置での神戸製鋼スクラムとなる。リコーにとっては我慢の時間が続く。WTB松本に替わり渡邊。(後半32分)

スクラムからショートサイドに出す神戸製鋼。14番がトライを狙うが、WTB長谷川元氣がタックルをやや外されながらも外のコースを消す。そこにLO柳川が襲いかかり捕まえると落球。リコーが渾身のディフェンスを見せる。(後半34分)

スクラムから出し、FB中澤がキック。大きな弧を描いて飛んだが、ボールはタッチを割らない。神戸製鋼がハーフウェイ付近からカウンター。しかし、しっかりとディフェンスラインを整え、その網でランナーを包み込む。その網の底にいたのはCTBエリソン。ボールに絡むとレフェリーの手が上がる。ノットリリースザボール。太鼓が打ち鳴らされ、リコーファンの陣取る観客席から歓声が上がる。(後半36分)

PKで敵陣に入ったリコーだったがボールを失う。左中間から展開する神戸製鋼に対し、ここでもCTBエリソンが猛然とタックル。相手を倒すとすぐさま立ち上がりボールに絡む。闘争本能剥き出しのプレーで再びノットリリースザボールを獲る。PKで前進し敵陣に入ったリコーに勝利が近づく。

しかし、ラインアウトで再びノックオン。チャンスを得た神戸製鋼が力を振り絞りアタックを見せる。流れが変わってもおかしくないミスが出ても、リコーはしっかり切り替えディフェンスに入る。

神戸製鋼とのゲームは、何度も最終盤に試合を引っ繰り返されてきた。昨シーズンは後半38分に逆転トライを許したが、2014-15シーズンにもやはり残り2分で逆転PGを決められ敗れた。さらにさかのぼると、2010-11シーズンには後半40分に勝ち越しトライを許し敗れてもいる。

しかし、底力が試される試合の最後でも、リコーは高いクオリティで試合を締める。相手のノックオンでボールがこぼれるとこれを確保。LOモスタートが果敢に攻める。さらにSHの山本がインゴールにキック、WTB渡邊がチェイスを図る。これはタッチインゴールを割る。

神戸製鋼スクラムでのラストワンプレー。リコーは黒い壁となって展開する神戸製鋼に向かっていく。途切らせずプレッシャーをかけていくとボールがこぼれノックオン。これでノーサイド。

リコーは5点差を守りきり、神戸製鋼戦では2011-12シーズン以来となる勝利を挙げた。自陣ではエリア獲得、敵陣では果敢に攻めるという徹底したゲームプランの遵守、ディフェンスでは低いタックルを繰り出し続けるとともに、連係を保ってスペースを消し相手を追い込むプレーも光った。マンオブザマッチにはFB中澤が選ばれている。

リコーは前半戦9試合を6勝3敗で終えて1ヵ月強の休止期間(ウインドウマンス)に入る。勝ち点は24を積み上げホワイトカンファレンス3位をキープ。同30で2位のヤマハ発動機ジュビロを追って、ウインドウマンス明けの12月4試合に全てを懸ける。

「『やらなければいけないこと』と『しっかりできていること』が見極められているのは良いこと」(神鳥裕之GM兼監督)

神鳥裕之GM兼監督

今日は台風の中にもかかわらず、足を運んでくださったたくさんのファンの方に御礼申し上げます。我々としては、チームが掲げているトップ4という目標に到達するためにはどうしても勝たなければいけない試合でした。相手は昨年トップ4だった神戸さんということで、ここ数試合我々が自信を持ってできているディフェンス、スクラムやラインアウトといったセットプレーがどこまで通用するかというチャレンジだったと思います。

その結果として、今日見せてくれた選手のパフォーマンスは大変誇りに思っています。特にディフェンスの面では、2トライを獲られはしましたが、緊急性をもって最後まで諦めずに守り続けてくれました。本当にリコーの強みになりつつあると感じています。選手たちの自信に繋がってきたのではないでしょうか。

チームとしての成長につながる勝利でしたが、油断をせずにリフレッシュして、1ヵ月後のNTTドコモ戦に向かっていきたいと思っています。今日はありがとうございました。

(ディフェンスを強みにしてきたということだが、今日の試合に向けてどのあたりを意識して準備してきたか?)チョップタックルという言葉を使っていますが、膝より下にしっかりタックルを入ること。上の方にタックルに行ってしまうと、神戸さんのような身体の大きなFWに対しては食い込まれてしまいます。このチョップタックル、そしてその後1秒で立ち上がりラインスピードを上げていくという練習を、春から続けてきています。

(タマティ エリソンがディフェンスでよく前に出ていた。あれは個人の判断か? チームのシステムか?)アンブレラする形で外からスペースを埋めるというのも約束事としてありますし、状況に合わせて彼の経験値を生かして判断しているところもあります。一概にどちらとも言えないのですが、外側のスペースを埋めるためにアップするというシステムはあります。【以上共同記者会見にて】

(よく我慢できたのでは?)今日もディフェンスの勝利ですね。このパフォーマンスを安定して出し続けることが、次のチャレンジになるのかなと。

(ペナルティは0)僕も公式記録を見ましたが、本当なんですかね。確かになかったような気もするけれど、ビデオを見直してみます。いずれにしても、今日の試合においてディシプリンの高さは大きかったですね。

(いいアタックをもらい食い込まれるシーンもあった)戦前から、アタッキングチームであること、アタックを仕掛ける際にはいいストラクチャーを持っていることはわかっていました。その中でも我々のディフェンスが光ったということを評価したい。特にタックルの低さ、出足の速さ。ここは本当に良かったですね(FL武者が低くいって、FLブロードハーストがボールを奪うといった)あのシチュエーションは完璧でした。パーフェクトなシナリオだったと思います。

(点差は最大で12点差。終始僅差のクロスゲームだった。でありながらバタバタするシーンはあまりなく、メンタル的にも非常に安定して見えた)何度も言ってきましたが、改めて逞しくなりましたよね。流れを自分たちで引き戻して来れるようなチームになってきた。それはディフェンスのような自信を持てる領域ができたからだと思います。

課題もあります。今日であればラインアウトやブレイクダウンでいいボールを出せなかったことなど。アタックにおいては、ブレイクダウンで激しいプレーをしてくる相手をクリーンアウトして仕事をさせないようにするプレーがうまくできていなかった。そういったところの精度は次に向けて修正していきたい。ただ、「やらなければいけないこと」と「しっかりできていること」を見極められているのは、チームとしてはいいことなのかなと思います。

(確かにトライはクイックボールを出せた少数の場面で生まれていた)前半のトライは、練習してきたものが出せたとは思います。相手のスペースにボールを運びトライを獲れた。そこに至るまでにはハードなキャリーとブレイクダウンでの速い球出しがあった。ああいうトライを増やしていきたいですよね。11月のトレーニングでフォーカスしたい部分の1つではあります。

(マンオブザマッチはFB中澤)あまり褒めないようにしてるんですが、今日は褒めてもいいかな。本当によかったと思います。(起用にあたっての経緯は?)これはコーチ陣の後押しがあって決断したものです。ビッグマッチですから僕としては少しチャレンジングかと思いました。使いたいとは思っていましたが、別の機会にするべきではないかと決断できずにいた。そんな時に、目の前のことだけではなく将来に向けて若い力を使っていく判断も必要だという意見をコーチからもらいました。これは僕がずっとコーチにお願いしてきたことでもあるのですが、それが浸透しスタッフ間で共有できていたことに気づき、嬉しく思いました。

中澤は思いきってプレーしてくれました。迷いなくプレーしてくれた結果が今日のパフォーマンスにつながったんだと思います。持ってるものは素晴らしい選手ですから、難しいことは求めずにシンプルなメッセージで送り出しました。チームにとって大きな戦力になってくれそうですね。

(CTBエリソンも終盤のものすごいディフェンスを連発した)HIAもありましたし、ゲームタイムのことを考えないといけなかったので入替も頭をよぎったのですが、残り10分の働きは特に凄かったですね。今日はプレースキックを外しましたけど、十分リカバーしてくれたと思います。本人にも伝えました。

(残り4試合。パナソニック戦は1つのターゲットになってくる)ヤマハに直接対決で負けている以上、上回るためにはそうですね。NTTドコモも調子がいいようですし、しっかり準備していきます。コリン(ボーク)や馬渕(武史)、眞壁(貴男)、ナキ(アマナキ ロトアヘア)も戻って来ると思います。合宿を通じて身体をつくり直しますよ。

FL武者大輔ゲームキャプテン

まず、本日はこのような環境の中でラグビーをさせていただいたことに感謝申し上げます。自分たちが目標として掲げているトップ4に、勝つことで少しでも近づきたいという気持ちで試合に臨みました。神戸さんにはここ数年ずっと負け試合が重なっていたので、どうしても勝ちたいという思いで頑張りました。ウィンドウマウスの前の一戦を勝って終われるというのはすごくいいことだと思うので、驕ることなくまた1ヵ月ハードワークしていきたいと思います。今日はありがとうございました。

(後半、神戸製鋼に攻め込まれる場面もあった。動けなくなったと感じる時間帯などはあったか?)神戸さんのワイドなアタックに、選手たちの足が止まった時間帯もありました。それでも勝ちたいという気持ちが上回ってハードワークできた結果、勝ちきれたのかなと思っています。(ワイドワイドに動かされると、やはり出にくいか?)そうですね。神戸さんのアタックはうまくて、外にアンドリース ベッカー選手のような身体の大きなキープレイヤーがいる。出たいんですが、スペーシングが保たれていないことが度々あったり、PRとPRが重なってしまってラインスピードが出なかったり、コネクションのところでうまくいかなかったりで少し難しかったなと。それでもリコーらしいディフェンスはできたと思っています

(今日得たものは何か)ここ数年トップ4に位置している神戸さんを相手に、ロースコアで戦い、5点差、7点獲られたら負けるという状況を守りきれたというのが一番の収穫だと思います。これまでのリコーだったら最後に獲られて逆転負けしてしまったと思う。そこは少し変われてきてるんじゃないかと感じています。【以上共同記者会見にて】

PR大川創太郎

(スクラムは)少し芝生が緩く崩れないようにするのに苦労しました。相手も同じでそこまでかけられずにいたように思います。普段よりもスクラム以外の部分で頑張ろうと思ってプレーしていました。

(ラインアウトは苦しんだ)背の高いアンドリース ベッカー選手がいたりしたので、やりにくかったですね。ただ、段々と良くなっていったとは思っています。

(かなり力強いアタックも受けていたが?)FWも少し外側に残って、ワイドにアタックしてきていた。自分たちはブレイクダウンに寄ってしまいがちだったので、余った外でゲインされていたというのはありました。やりづらかったですね。

WTB松本悠介

神戸製鋼との試合というのは、トップ4を目指す上では落とせない試合。「しっかり勝ちきろう」という言葉を掛け合って臨みました。内容は良いところも、悪いところも、両方ありましたが、最終的に勝ち切れたというのが何よりも良かったと思います。強いチームに勝てたことは本当に自信になると思います。

(いい形のトライもあった)しっかり食い込めれば、テンポも出て、しっかり獲りきれるのだと思いました。「敵陣に入ったら獲りきる」というのはもっと意識していきたい。今日はできていたと思うので。(試合中はどんな言葉を掛け合っていたか)やはり自分たちがすべきこと。ディフェンスならチョップタックル、アタックならゴーフォワードで前に出る。そういう意識共有をしていました。

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