【レビュー】トップリーグ 第8節 vs 近鉄ライナーズ戦
2017.10.18
二週続けての雨中の戦い。安定したセットプレーと適切なキックで主導権握る
「まだ、整理できていません」
前節、雨中にて激しい戦いを繰り広げるもトヨタ自動車ヴェルブリッツにわずかに及ばず、神鳥裕之GM兼監督は試合直後の共同記者会見の席上で、悔しさをあらわにした。明確に見えていたトップ4の背中。それがまた少しだけ遠ざかった。苦しくなった状況で、気持ちを切らすことなく再び前を向けるか。第8節の近鉄ライナーズ戦は、リコーにとって重要な再出発の一戦だった。
そんなリコーに、南アフリカ代表メンバーとしてザ・ラグビーチャンピオンシップを戦ってきたLOフランコ モスタートが合流。再び雨の中での対戦が濃厚という天気予報もあり激しくなりそうなFW戦を見据え、来日から1週間という短い準備期間ながら、首脳陣は先発起用に踏み切った。
しとしとと雨が降る古都京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場。冷え込むかとも思われたが、そこまででもない。試合開始のホイッスルが響くと、白いセカンドジャージ姿のリコーの面々が、近鉄のキックオフボールの確保に走る。
ハイボールを蹴って互いにチャンスを探る。雨の中にもかかわらず確実な処理を見せ、集中力の高さをうかがわせた。
中盤のラックでFL武者大輔がターンオーバー。さらに22mラインの内側にキックを蹴り込み前進。チャンスになりかけたがリコーにノットロールアウェイ。ここは戻される。
ハーフウェイ付近から近鉄15番がDGを狙おうとするが、ボールがうまく跳ねずノックオン。リコーのスクラムに。前節苦しんだだけに注目してしまうファーストスクラムだったが、しっかり組み押し込んで見せる。NO.8松橋周平が出し、SH山本昌太、FB高平拓弥とつないで裏にゴロキック。22mライン付近へ転がすと近鉄がタッチキックに逃れる。リコーは前進に成功。(前半7分)
左サイドのラインアウトから展開。右サイドでリコーがアタック。プレッシャーをかけゲインしていくと近鉄にオフサイド。リコーは右中間、22mライン付近からCTBタマティ エリソンがPGを狙う。これに成功し3−0と先制した。(前半8分)
再開のキックを受け、リコーが自陣から少し前に出ようとボールを回す。しかし近鉄のプレッシャーもありなかなか前に出られない。やむなく22mライン付近からSOロビー ロビンソンがキックするがこれを近鉄7番がチャージ。リコーのゴール方向に転がる。7番が拾うが、即座に反応したロビンソンが足首をつかみ倒す。トライライン目前で7番はボールを離すが、サポートした選手にはつながらずノックオン。リコーはスクラムでペナルティを奪いPKで前進。ピンチを切り抜けた。(前半12分)
安定感のあるセットプレーと的確なキックを駆使し、リコーは敵陣へ入っていく。ボールを相手に持たせても堅いディフェンスを見せ前進を許さない。しかしなんとかこじ開けようとする近鉄に対し、わずかに飛び出しが早くオフサイド。中央、ハーフウェイ付近から近鉄15番がPGを狙う。だがこれは届かず。(前半17分)
そのすぐ後リコーにチャンスが訪れる。自陣左中間のスクラムから展開。右サイドからハイパントを上げる。これは近鉄に入るが、すぐさまプレッシャーをかけハーフウェイ付近のタッチライン際でラックにすると、CTBエリソンが絡みボールを奪う。すぐにFB高平に渡し、高平はタッチライン際を鋭く走る。ゴールまで10mを切ったあたりでタックルを受けボールをこぼすが、ビッグゲインを果たした。(前半21分)
この近鉄スクラムにリコーがプレッシャーをかけターンオーバー。さらに押し込むと取り出したSH山本から、右中間でパスを受けたCTB濱野大輔がステップを切ってインゴールへ持ち込みトライ。CVも決まりリコーが10−0とした。(前半22分)
直後、リコー陣内でスクラムを得た近鉄がアタック。リコーはディフェンスに回るが、タックルにいったFL武者が相手選手のリリースが遅れペナルティ。近鉄は中央、約25mのPGを決める。10−3とした。(前半25分)
リコーは中盤からCTB濱野のグラバーキックでゲイン。ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスをつかむ。ラインアウトモールを狙うが、ボールがこぼれる。ただ近鉄にペナルティがあり、リコーはタッチに出し再びラインアウトに。
今度はキープ。右サイドから展開する。CTBエリソンが左中間に転がすが、相手に入った。ここもラインアウトでの近鉄のペナルティに対してアドバンテージが出ており、プレーが止められ、リコーボールで再開。
もう一度リコーのラインアウトとなる。しかしここは弾いてこぼれ、近鉄スクラムに。近鉄はインゴールからキックアウト。右サイド22mライン付近でリコーのラインアウトとなる。キープし展開。中央のギャップをLOモスタートが抜ける。トライライン間際にラックをつくると、SH山本が持ち出し走り込んだNO.8松橋に渡す。松橋はインゴールに持ち込みグラウンディング。テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)が行われたがトライが認められた。CVも決まり17−3。(前半32分)
前半終盤はハーフウェイを挟んでボールが行き来する一進一退の展開。終了直前、近鉄陣内ラックで近鉄が手を使ってしまう。リコーは右中間、25m付近の位置からPG成功。3点を加え20−3として前半が終了。
ゴール前ラインアウトからスムーズにスコアできなかったシーンを除けば、リコーはほぼ思い通りの戦いを見せた。
相手の規律の乱れ誘うラグビー。最後まで近鉄を寄せ付けず再出発の勝利
リコーは選手の入替は行わず後半へ。雨は変わらず降り続く。
後半最初のチャンスをつくったのはリコー。自陣22mライン付近のスクラムから、ボールを回して前進していく。左中間、ハーフウェイライン付近でCTBエリソンがHO森雄基へパス。森から内に戻すパスを受けたFB高平がギャップを抜けビックゲイン。22mラインの手前でサポートしたWTB長谷川元氣にパスするがこれがこぼれノックオン。(後半5分)
再び敵陣侵入を図るリコーは、10mライン付近でフェイズを重ねチャンスを待つ。SOロビンソンからの変則的なパスを受けたCTB濱野がギャップを突くと、捕まえに行った近鉄3番がハイタックル。ほぼ中央、40m弱のPGを決めてリコーが加点。23−3とした。(後半8分)
リコーはCTBエリソンに替わりアマナキ ロトアヘアをピッチへ。アマナキはWTBへ、松本悠介がCTBへ入る。(後半10分)さらに出血したFL武者が一時退出。替わって赤堀龍秀が入った。(後半11分→15分)
22mライン手前のラックで近鉄のノットロールアウェイ。PKで前進したリコーはゴールまで10mほどの位置のラインアウトから攻める。モールを組もうとするリコーに対し、これを止めようとした近鉄が再びペナルティ。4番に一時的退出を科された。(後半13分)
改めてゴール前ラインアウトから攻めるリコー。モールを組む。FWの核を欠いた近鉄を圧倒したいリコーだったが、ここは押し切れない。さらにボールをこぼしノックオン。近鉄はスクラムからキックアウトし、ゴールまで10mほどの位置でリコーのラインアウトとなる。しかしこれをキープできず、ボールは近鉄に入る。リコーはややプレーの安定感を欠いたが、近鉄の規律の乱れに助けられる格好でチャンスを継続させる。
左サイドのラインアウトからモールを組むと、今度はうまく押しFL武者が左中間にトライ。CVもSOロビンソンが決めて30−3とした。このトライで3トライ差をつけ、リコーはボーナスポイント獲得の条件も満たした。スコアの直後、リコーはPR辻井健太をアレックス ウォントンに、HO森をマウジョシュアに、SOロビンソンを木上鴻佑に入替。(後半18分)さらにSH山本に替わり今シーズン初出場となる高橋敏也が(後半23分)、さらにPR大川創太郎に替わり柴田和宏。(後半26分)
近鉄4番が復帰し再び15対15となると近鉄が勢いを増す。リコー陣内でピックゴーを繰り返し若手を加えたリコーディフェンスに襲いかかる。22mラインの内側のラックでリコーにオフサイド。リスタートした14番がインゴールへ持ち込む。TMOが行われたがトライが認められた。CVも決まり30−10。(後半28分)
トライ数の差が2となり、このまま勝利してもボーナスポイントは得られないことになったリコー。なんとか敵陣に入っていきたいところだったが、近鉄がやや押していく状況が続く。
ここでWTB長谷川の突破から、LOモスタート、FLブロードハーストマイケルとつなぎさらに前へ。一気に敵陣深くへと入っていく。ボールは近鉄に渡るが、ディフェンスでプレッシャーをかけリズムをつくろうとする。LOロトアヘアポヒヴァ大和に替わり柳川大樹。(後半34分)
しかし押し返す近鉄。最終盤はリコーのゴール前へと攻め込み、リコーはディフェンスに追われた。ホーンが鳴った後も近鉄が攻める。しかし、右中間でパスが乱れ、これをSH高橋が拾い大きく空いた近鉄陣内へ。フォローしたWTBアマナキにパスをつなぎ中央へトライ。(後半41分)
CVに成功したところでノーサイド。リコーは37−10で勝利し、マンオブザマッチにはNO.8松橋が選出された。前節の敗戦のショックをひきずることなく自分たちのラグビーを披露し堅実に戦った。終盤は若い選手たちも奮闘。ボーナスポイント獲得にも成功し、再出発はしっかりと果たして見せた。
次節は10月22日(日)14時から兵庫・ノエビアスタジアム神戸にて行われる神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦となる。トップ4に食らいついていくためにはもう一つも落とせない。“マストウィン”の戦いが続く。
「うちのやりたいラグビーをするために、どういう準備をするのかということが大事」(NO.8松橋周平)
神鳥裕之GM兼監督
この悪天候の中でも、ファンの皆様、関係者の皆様に来ていただいてプレーできたことに感謝したいと思います。今日の試合は難しい天候の中でのゲームでしたが、結果的に5ポイントを獲るという最低限の仕事ができたことについて、選手たちを称えたいと思います。ただ、トライを獲れるシチュエーションで獲りきれなかった部分は次に向けての課題になると思います。この天候の中で、エリアの獲り方であったり、そういった部分でのキックの使い方であったりは、先週のトヨタ自動車戦から学んできていた。成長を感じられました。1試合1試合成長していきたいと思います。今日はありがとうございました。
(雨については、そこまで意識していないゲームプランだったのか)もともと我々は天候がどうであれ、自陣ではラグビーをせずに敵陣にキックで入って、そこでボールキープをしていくと。それがどの天候でも準備しているプラン。雨だからといって特別に準備したプランではありません。トヨタ自動車戦での反省としてはバックスリーの動きですね。もう少し緊急性を持って動くべきだった。ボールを地面に落とさせないポジショニングを1週間かけて練習してきましたので、そこは頑張ってくれたと思います。
(5ポイント獲れたことを最低限と言ったが、何が足りないのか)獲れるところで獲りきれなかったこと。ビッグゲインして2対1のシチュエーションで、簡単なハンドリングエラーでトライを獲りきれなかったり、前半のラインアウト、2度3度同じペナルティをもらって、3回目のラインアウトで簡単にエラーしてしまったり。もっとレベルの高いチームを目指していくのであれば、ああいったところでしっかりやれるチームにならなければならない。
(今のチームにポテンシャルを感じ、求めるレベルは高まっているのか)成長実感というのは我々も感じています。ディフェンス面で言えば、この4試合でトライを2つしか獲られていないことや、セットプレーも以前に比べれば安定したスクラムが組めるようになってきています。しかしトップと言われるチームとは力の差を感じていますので、そこの整備とレベルアップはまだまだ必要です。
(前節のトヨタ自動車戦は緊迫した試合だった。そこでの収穫はあったと思うか)選手と話していても、特に近場のディフェンスの部分。あれだけ大きなFWを相手に、あの天候。どちらかといえば相手の方が有利なシチュエーションの中でも、フィジカルの面で後れをとらなくなってきた。あとはモールのディフェンスですね。今日も何度か近鉄さんにチャレンジされましたが、スコアされなかった。FWが強いと言われるトヨタ自動車さんや近鉄さんにしっかり太刀打ちできるようになってきたのは大きな収穫だと思っています。【以上共同記者会見にて(ゲームキャプテンのFL武者は治療のため欠席)】
(ディフェンスなど、ここ数戦の良い面を引き継いで戦った)よくやってくれていますね。サム(ハリス)コーチはシンプルなメッセージを出してくれて、選手がそれに応える。武器になってきたと感じています。
(先発したFWはかなり強力なメンバーだった)今組める一番のメンバーじゃないですかね。コリン(ボーク)の肩の状況がありますが。(LOフランコ モスタートの出場は来週以降という話もあった)本人と話してコンディションもいいと。懸念はラインアウトのムーブであったり、チームの決まりですね。そこについてはマット(コベインヘッドコーチ)と話し合って、マット自身が教えられるということでしたので決断しました。相手もどちらかというとFWに自信のあるチームですし、天候も考えて、一番外側にアマナキを置くことよりもFWのほうに外国人を置きたいなと。
(試合が始まると安定した試合運びを見せてくれた)ただ、獲りきるべきときに獲りきれていないのは、真摯に受けとめなければなりません。勝った試合でも反省すべき点はあります。もう少しスコアできましたね。前半のラインアウトムーブのところ。3回目でボールをキープできなかったり場面など。
(前半、キックチャージされた場面があった。前節に続き、SOロビンソンのところにプレッシャーをかけられていた)こうした雨の試合で脅威になるキック力という意味ではもう少しレベルを上げないといけない。そういった意味でロビー(ロビンソン)に負担がかかっているのはあると思います。ただ、FB高平も今シーズン80分は初めてでしたし、いろいろな意味で収穫のある試合ではありました。SO木上も20分以上のプレーをしたのも初めてですし、敏也(SH高橋)もゲームタイムを積めました。(高橋はチャレンジの機会を得た)SHは昌太(山本)と中村が引っ張ってくれていて、それは変わらないのですが、将来を見据えるなら3人、4人くらいは。競争のあるチームをつくっていかないといけないという観点から、日々のトレーニングをしっかりやっている敏也にチャンスを与えたということです。
(後半の中盤以降は思い切ってメンバーを変えていった。ボーナスポイントがかかった状況だったが)30−3となった後半18分くらいからですね。プレッシャーがかかるのは想定していましたが、やれると思っていました。BKからタマティとロビーが外れましたが、アレックスが入って逆にFWパックは強くなっていました。そういう利点もありましたので、チャレンジでもありますが、自信を持って送り出したメンバー。そこまで心配していませんでした。多少差し込まれる場面はありましたが、いい経験にしてくれると思います。
(最後はディフェンスからトライ)あれこそ本当にボーナスですね。でも最後まであきらめずしっかり獲れたというのは、このチームの成長を感じるところでもあります。プロセス上はもっと簡単にボーナスポイントを獲れた可能性はありましたけどね。
(次節は神戸製鋼戦)相手がどうこうではなく、我々のやってきているラグビーを実行するということですね。今自信を見出しているディフェンスを、トップレベルのチームに対してもしっかりクオリティを出すことが大事。セットプレーはよくなってきてはいますが、特にスクラムで前半と後半で安定感に差があることもあります。今日も前半はよくやってくれましたが、後半は多少修正が必要だったと思います。80分通して自分たちの強みと言えるレベルにもっていきたいですね。
HO森雄基
(前節は、試合終盤スクラムに苦しんだ。今日の試合までにどんなことを意識しあったか)やはり8人で低く押すことを意識して準備してきました。トヨタ自動車戦で押されてしまったのは、高くなってしまったことが原因だったので。(それは実践できたか)できましたね。相手が動いてきても、僕たちが固まって押すというのを続けることができたと思います。
(スクラムはリコーの武器だと自信を持って言えるものになってきたのでは)武器になってきましたね。次の神戸製鋼戦もFW勝負で。スクラム、ラインアウトを有利に進めたい。FWから攻めていくと思うので。8人で固まってですね。FWが強い印象はありますが僕らも負けるつもりはない。他のメンバーもやってくれると思う。FWで勝負が決まると考えて、正面からぶつかっていきます。
LOフランコ モスタート
いい1日になりました。僕は雨がすごく好きなんです。リコーのすごくいいFWパックを生かしながらボールをタイトに集めて攻めるのが好きなので。
(来日は)先週の月曜日です。(ラインアウトなど確認事項も多く大変だったのでは)マイケル(FLブロードハースト)がショートに、シャープに、学べるように配慮してくれました。今日は僕にも気を遣いながらも、いい仕掛けでやってくれたと思います。ラインアウトはとてもよかったと思います。
(リコーに戻ってきて昨シーズンとの違いは感じたか)選手たちが上を目指すことを楽しみながらプレーしているのを感じました。お互いのためにプレーしているのも伝わってきます。そんな雰囲気のチームでプレーできることは嬉しい。
(ここからシーズンは勝負どころ。どんなプレーを見せたいか)ピックゴーなどでインテンシティ(強度)を上げていきたい。でもその上で冷静さももたらしたいと思っています。ビッグヒットやいいクリーンアウトを見せていきたいね。そうすればBKラインがいい仕事を見せてくれると思っているよ。
(2度目の来日。かなり慣れたのでは)娘が生まれたんです。彼女と一緒に来れたことを嬉しく思っています。(東京の試合は観に来ることはできそう?)はい!
NO.8松橋周平
今日は自分たちのプレーにフォーカスして戦いました。自分たちの準備してきたものを100%やりきろう、グラウンドで出し切ろう、と。気持ちの部分でも、それをやりきれれば勝ちがついてくるというのもわかっていたので。勝てていないときはそれができていないとき。前節であればエリア獲りで自分たちのテンポに持っていけていなかった。そうするとやりたいことができない。うちのやりたいラグビーをするためにどういう準備をするのか、ということが大事。
(試合中、意識してかけていた言葉はあったか)自分たちは少しスイッチオフする時間帯があります。基礎的なこと。ハンドリングでのミスであったり、コミュケーション不足であったりで、いつもできることができなくなることがある。強いチームはそういうところを突いてくるので、80分間常にスイッチオンするように意識しようといったことを。ハンドリングでのミスなどは直せる部分なので。
(そして結果が出た)こうやって成長していければと思う。1試合1試合準備を大切にしてこれからもやっていきたいと思います。
(もう勝っていくしかない状況)負けるわけにはいかない。いい準備をして、やりたいラグビーができれば勝ちはついてくるので、しっかりやりたいと思います。(昨シーズンよりも手応えはあるか)あります。チームも自信をつけていますので。一気には無理なので、一歩ずつ。1試合1試合成長していければと思います。
SO木上鴻佑
(今日の20分を超えるプレータイムはこれまでで一番長かった)そうですね。でも3トライ差ついている状況で入れてもらったのに、1本獲られてしまった。しっかり守りきってもう1本獲るようなゲームメイクができないとだめだなと思いました。後半に入ってディフェンスの時間が長くなったのは、前半出せていたラインスピードが出せていなかったり、タックルの精度が落ちてきたりしていたから。インパクトプレーヤーとしては、思い切ってタックルを決めたりしてインパクトを残さないといけない。(SOとして、ゲームメイクの面で何か感じたことは)自陣でばかりやってしまったので、もっと敵陣でできるように。
(最後のトライの前のディフェンスは良かった)我慢はできていたと思います。最後1本獲れたというのは、ボーナスポイント以上にチームとして得るものはあったと思う。個人としてはタックルミスがあったので反省しています。近鉄はいいところを攻めてきていて、後手に回ってしまった。
(選手間の疲労に差が出てこざるを得ない)でもだからこそ、途中から出た自分たちのような選手がもっとハードワークして、チームを助けないといけない。