【プレビュー】トップリーグ 第4節 ヤマハ発動機ジュビロ戦
2017.09.08
リコー(ホワイトカンファレンス4位)の第4節の相手は、前節激戦の末王者・サントリーサンゴリアスに敗れたものの、その実力を披露したヤマハ発動機ジュビロ(ホワイトカンファレンス2位)。昨シーズンは前半だけで5トライを許して0−33と大差をつけられそれが響き敗戦(14−47)。「僅差で折り返し後半に勝負をかける」という流れに持ち込めなかった。今シーズンこそ自分たちのペースで戦う時間をしっかりとつくり、食らいつきたい。
そのために必要なのは、相手の最大の武器であるセットプレーでの応戦だ。昨シーズンの試合で喫したトライの多くは、スクラムを起点に少ないフェイズで奪われたもの。特に前半はスクラムで受けたプレッシャーがそのままスコアに直結していた。とにかくここで負けてはならない。
リコーは前節の宗像サニックスブルース戦で、スクラムで相手にプレッシャーをかけるのに貢献したPRアレックス・ウォントン、LOロトアヘア ポヒヴァ大和を今節もスターティングメンバーに据えた。PRのリザーブには、昨シーズンのヤマハ発動機戦で抜擢され健闘を見せた眞壁貴男も名を連ねた。
NO.8はコリン・ボークがメンバーから外れたが、前節欠場した松橋周平が復帰しこのポジションに入る。FLには武者大輔、福本翔平が入り、国内出身選手で固めた第3列となるが、フィールドプレーで際立った存在感を見せる3人のスクラムやラインアウトでの健闘にも期待したい。
ヤマハ発動機のFWは、ここまで3試合で先発してきたFLモセ・トゥイアリイに代わって日本代表とサンウルブスでもプレーしたヘル ウヴェが先発。それ以外はほぼ不動といっていいメンバー。一方BKでは新加入のSOマット・マッガーンを先発させるなど変化をつけてきている。
外側3人はCTB宮澤正利、WTB伊東力、FB五郎丸歩という実力者の名前が並ぶ。これをリコーのCTB松本悠介、WTB渡邊昌紀、FB小松大祐とほぼ同世代の選手たちがいかに迎え撃つか。リザーブには互いにマレ・サウとアマナキ・ロトアヘアというインパクトプレーヤーが控えている。接戦で終盤を迎えた場合は、両者の働きが試合の行方を左右する可能性もありそうだ。