【Review】トップリーグ 第3節 vs 宗像サニックスブルース戦

2017.09.05

強いアタックを受けに回るリコー。先制許す苦しい序盤

ライバルとの戦いを僅差で勝ちきり、昨季のチャンピオンにも食らいつきスタンドを沸かせたリコー。第3節からは山口・静岡・福岡とアウェイゲームが3試合続く。相手はいずれも同じホワイトカンファレンスのチームであるため、勝利はもちろんボーナスポイントを奪い、また与えない戦いを目指していく必要があった。第3節の相手、宗像サニックスブルースは、アンストラクチャーからの怒涛のアタックを強みとするが、今季はその上でセットプレーの整備も進め総合力を高めてきていた。リコーはPRアレックス ウォントン、LOにロトアヘアポヒヴァ大和を先発起用し挑んだ。

サニックス15番の左中間へ深く蹴り込むキックオフで試合が始まる。チェイスも速くプレッシャーをかけてくる。だがリコーはしっかりボールキープ。逆サイドへ運び蹴り返す。カウンターを仕掛けたサニックスの10番をハーフウェイ付近で捕まえ、優勢なラックをつくると落球。これを拾ってリコーがアタックに転じる。

深めに敷いたラインに展開。右サイドから攻め、SH山本昌太が少し浮かせたキックをライン裏に蹴る。これは相手が拾ったが、FB高平拓弥が捕まえると、リリースしたボールをLOブロードハーストマイケルが拾い22mラインを越える。内側をサポートしたLOポヒヴァ大和につなごうとしたが惜しくもノックオン。リコーのアタックで試合が始まった。

サニックスは自陣のスクラムからボールを出すとキック、リコーの蹴り返しを繋いで攻める。グラウンドをワイドに使い、フラットなパスを挟みながらアタック。フェイズを重ねるごとにテンポを上げていく。下がるリコーは自陣10mライン付近でオフサイドを犯してしまう。ほぼ正面の位置からサニックス15番がPGを狙うがこれは右にそれた。(前半4分)

リコーのドロップアウトで再開するが、キックをキャッチしたサニックスが再びテンポよく攻める。22mラインを突破し右サイドのラックから中央にパスをつなぐと、左中間から15番が左サイドタッチライン際へキックパス。ギリギリのタイミングで飛び出してきた11番が、これをキャッチしトライラインを越えると中央に回り込んでトライ。CVも決まりサニックスが先制。0−7とした。(前半6分)

リコーはここまでの試合のようなディフェンスが影をひそめる。再開後も相手10番に走られ自陣侵入を許す。とにかくサニックスのランナーが余裕を持って走り、ボールを回し、スペースを突くシーンが相次いだ。

しかし、リコーは相手のミスに救われる格好に。攻勢をかけるサニックスがこぼしたボールを獲得すると、安定していたセットプレーとSOロビー ロビンソン、SH山本のキックなどでサニックスのプレッシャーを消し始める。エリアを戻すと、サニックスが自陣10mライン付近でノックオン。

リコーはこのマイボールスクラムを完全に押し切ってペナルティを獲る。PKで前進し右サイド、22mラインの内側でのラインアウトとした。

ラインアウトモールを組むリコー。しかしサニックスの対応も速い。拮抗状態が続くが、リコーはボールを守るとモールの背後からSH山本がSOロビンソンにパス。まっすぐ走りタックルを2つ外しブレイクすると、右中間インゴールに達しトライ。CVははずれたが5−7と点差を詰めた。(前半15分)

なおもサニックスは回して攻めていくが、攻め込んだところでミスが出て、リコーはこれをうまく確保しエリアを戻していく。しかし連続でアクシデントが発生。前半18分にHO森雄基が負傷し替わってマウジョシュアがピッチに。20分にもNO.8コリン ボ−クが負傷し福本翔平が入った。

敵陣浅めで得たPKでリコーは左サイドのゴール前に前進。ラインアウトからトライを狙う。ここはモールを組むかに見せかけて、LOブロードハーストにつないでショートサイドを狙いゲイン。FWがピックゴーを繰り返す。

トライライン上でブロードハーストがグラウンディングしかけたがこぼれる。これを拾ったサニックス9番が即座にキック。リコーの最終ラインの背後に転がす。リコーは絶好のチャンスを逃した。

エリアを戻したサニックスは再び攻める。リコーはターンオーバーも見せたが、キープできずサニックスがアタックを継続。右中間、10mラインを越えたあたりでリコーがオフサイド。サニックスは35mほどの距離のPGを狙うがこれははずれた。(前半27分)

再開後は蹴り合いに。安定していたセットプレーを生かすべくリコーはキックでエリアの確保を狙っていく。低めの弾道のキックを左サイドでWTB小松がキャッチ。これを右サイドまでつなぎ、WTB長谷川が仕掛ける。サポートにCTB松本悠介。長谷川から松本にパスをつないだ直後、長谷川に対しタックルにいったサニックス11番がノーボールかつノーバインド、危険なプレーだったとして、テレビマッチオフィシャル(TMO)を経てイエローカードが出る。11番は一時的退出処分を科された。(前半30分)

リコーはPKをタッチに蹴り出し、右サイドゴール前へ。ラインアウトからモールを組む。猛烈なディフェンスに遭い、なかなか前には出られなかったが、粘り強くボールをキープする。

ボールを持ったFL武者大輔が倒されながらも、目一杯手を伸ばしてできるだけ自陣側でボールをリリース。SH山本がこれを受け、SOロビンソンへパス。その両脇にCTB濱野大輔、松本が走りディフェンスを引きつけると、ロビンソンが左に長いパス。大きく空いたスペースに走り込んだFB高平につながり、ポストの左にトライ。鮮やかな連係が決まりインゴールでBK陣が喜びをあらわにする。CVも決まり12−7。(前半31分)リコーは相手の勢いに押されていたが、FW、BK双方が持ち味を生かしたアタックで逆転に成功した。

さらにSOロビンソンが魅せる。リコーは左中間、ハーフウェイをやや過ぎたあたりのスクラムからSH山本が右に展開。ここもWTB小松と両CTBが前に走りディフェンスを引きつけると、その背後のSOロビンソンにパスを通す。ロビンソンは相手との距離を保ちながら中央から右サイドへ絶妙のランコースを走る。タッチライン際でブレイクすると、そのままインゴールに達し右中間にトライ。CVも決まってリコーは19−7とした。(前半35分)

サニックスは再開のキックの争奪で、まだ空中にいるLOブロードハーストに接触してしまい6番にイエローカード。一時的退出処分を科された。(前半36分)

リコーはPKを蹴り前進。右サイド、10mライン付近のラインアウトから攻める。22mライン付近中央のラックから右へ。SOロビンソンが内側に走り込んだFB高平にパス。これが通ってラインブレイク。ゴールまであと5mの位置でラックをつくる。大幅な数的優位を得た状況でトライが期待されたがノックオン。サニックスにボールを渡してしまった。

ここは守り切られ前半終了。自分たちのラグビーができず苦しんだリコーだったが、終盤に連続トライに成功。12点のリードをつくって試合を折り返した。

点差をキープ。リスクを回避しながらボーナスポイント獲得に成功

SOロビンソンのキックで後半が始まる。最初のアタックはリコー。SOロビンソンのカウンターアタックを起点にフェイズを重ねていく。ノックオンで相手にボールが渡るが、スクラムを経て蹴ったキックがダイレクトタッチ。リコーは敵陣10mライン付近でラインアウトを得る。

これをしっかりキープ。リコーは力強いキャリーを見せていく。中央でサニックスに倒れ込みの反則。リコーは22mラインの手前からSOロビンソンがPGを狙い成功。22−7とさらに点差を広げた。(後半3分)

さらにリコーはPKで敵陣10mライン付近まで前進すると、ラインアウトから、CTB濱野、PRウォントンらが強いキャリーを連発。ディフェンスを後退させていくと中央から左に展開。14番がインターセプトを狙って飛び出したが、弾かれたボールはFB高平の手中に入る。高平はできたギャップを突いて左サイドをゲイン。さらに外を走ったWTB小松にパスを通すと、小松が走りきって左隅にトライ。CVは外れたが27−7とした。(後半7分)

リードを広げたリコーは、CTB松本をアマナキ ロトアヘアに入替。(後半 10分)しかし、この時間帯からサニックスが勢いを取り戻す。リコーのペナルティを突いて22mラインの内側に侵入。ラインアウトはリコーに入るがリコーにオブストラクション。PKでサニックスはゴール前へ進む。ラインアウトモールを押し、持ち出した選手がグラウンディングしかけるが、今度はサニックスがオブストラクション。

ゴール前からの脱出を図るリコーだったが、自陣でノックオン。再びサニックスにボールを渡す。サニックスはスクラムからアタック。リコーにハイタックル。ここもゴール前ラインアウトに。

サニックスはモールで押し、持ち出した2番が左中間インゴールへ達しトライ。CVも決まり27−14。(後半15分)リコーは粘り強く守ることができず、ボーナスポイント獲得の条件である3トライ差を失った。

再開。リスタートキックをキープしてリコーが攻める。CTB濱野らが強いキャリーを見せ前に出ていくが、22mライン付近でオフサイド。

PK、ラインアウト、さらにリコーのペナルティからのリスタートでサニックスがリコー陣内に深く侵入。大きく振って右サイド、リコーの外を狙う。しかしオブストラクション。規律の乱れを突かれたリコーだったが、やはり乱れが出たサニックスの規律に救われる格好に。

リコーはここでPRウォントンを辻井健太に、PR大川創太郎を柴田和宏に入替。(後半18分)ハーフウェイ付近での攻防が続く。なかなか前に出られないのを見て、SOロビンソンがディフェンスの背後のスペースにキック。22mラインの内側でタッチラインを割る。

この深い位置でのラインアウトからサニックスは回す。ここも外を突きラインブレイク。リコーは10番にビックゲインされ自陣侵入を許す。さらにリコーにオフサイド。PKを与えてしまう。

しかし、タッチを狙ったPKがタッチを割らずリコーのインゴールへ。リコーのドロップアウトとなる。だがあきらめないサニックスは、ドロップアウトをキャッチすると果敢に攻める。再び左サイドのタッチライン際を破り22mラインに達する。

このラックでWTB長谷川元氣がターンオーバー。倒れた相手の腕の中からボールを奪い取った。SOロビンソンのタッチキックでリコーは再びエリアを戻す。リコーはFB高平を木上鴻佑に入替。木上はSOに入り、ロビンソンがFBに回る。(後半26分)

リコーはボールキープして粘り強くフェイズを重ねていく。10mラインを過ぎたあたりのラックでサニックスがペナルティ。正面やや左、40mのPGをロビンソンが決めて30−14。2トライ2ゴールでも届かない点差に持ち込んだ。

リコーはSH山本を中村正寿に、NO.8に入っていた柳川大樹を小山智聲に入替。トップリーグ初出場となった小山はLOに、ブロードハーストがNO.8に。(後半29分)

FBロビンソンのハイボールをサニックスがこぼすと、FL福本が反応。すかさず拾って前方へゲイン。22mラインの内側に侵入。ここでタックル、ジャッカルに行ったサニックスにペナルティ。リコーはタッチに出しゴール前ラインアウトにする。

遠目に合わせてモールに。これを確実に押しインゴールへ達するとHOマウが右中間にグラウンディングしてトライ。CVは外れたが30−14。これでリコーはボーナスポイント圏内のトライ数差に戻した。(後半35分)

最終盤、リコーは確実にボールキープを図り、チャンスをうかがいながらホーンを待つ。ホーンが響くとラックの背後に立つSH中村がタッチに出しノーサイド。試合の入りはリズムをつくれず苦しんだリコーだったが、数的優位を得た時間帯に確実にスコアし主導権を奪い返した。マンオブザマッチにはSO/FBロビンソンが選出された。

次節は9月9日(土)17時から、静岡・ヤマハスタジアムに乗り込み、ヤマハ発動機ジュビロに挑む。目標達成に向け越えねばならない相手との一戦だ。

「客観的に見てトップ4を目指しているチームの試合ではなかったと感じている」(SH山本昌太ゲームキャプテン)

神鳥裕之GM兼監督

今日はどうもありがとうございました。勝って5ポイント獲れたという最低限の結果に対しては満足しているのですが、内容については反省の多い試合でした。前半の入りの部分でサニックスさんのやりたいアタックをされ後手に回ってしまったことであったり、前に出てくるプレッシャーのあるディフェンスにうまく対処できなかったり。

ゲームプランとしてはエリアを獲って敵陣で戦いたかったんですが、そのあたりが実行できず反省の多い試合でした。ただ冒頭に申しましたように、勝って5ポイント獲れたこと、勝って反省できることに関しては選手の成長を感じています。次のヤマハ戦に向けてしっかり反省し、1週間かけて修正、準備していきたいと思います。今日はありがとうございました。

(前半からエリアを獲って戦いたかったとのことだが、これはサニックスに対してはそうしたほうがいいと考えたということか)そうですね。我々の強みであるセットプレーラグビーという形をとりたかったというのもありますが、それに加えてサニックスさんのアンストラクチャーからの攻撃という強みを消すというところも影響しました。しかも前半は若干風上のエリアでしたので。ゲーム前のプランとしては、「自陣ではラグビーをしない」というくらいのメッセージで挑んだのですが、それがなかなかできませんでした。

(来週はまた違うプランになるのか)そんなに大きく変わることはないと思いますが、ヤマハさんのセットプレーは大きな強みですので、しっかり考えて準備していきたいと思います。

(神鳥監督がマンオブザマッチを選ぶなら誰か)SOロビー(ロビンソン)も当然よくやってくれたと思いますが、個人的には武者でしょうか。ディフェンスでフォーカスポイントとしていたチョップタックル、これをしっかり続けてくれましたので。彼にもあげたいですね。

【以上共同記者会見にて】

こういう反省の仕方ができるようになったというのは成長なんでしょうかね。勝ったものの内容はよくなかったです。

(入りの部分。ディフェンスで受けてしまいピンチが相次いだ)精神的なものなのか。少しあわてて面食らってしまったのか。見ての通り、入りの部分はバタつきました。ディフェンスはしっかりとスクエアに、まっすぐ出るというのがゲームプランだったにもかかわらず、待ってしまって、身体が全部横を向いていて、「待つディフェンス」になってしまった。最後にトライを奪われた場面も実はディフェンスのシステムエラーで、事前に準備していた動きができていなかった。慌てたところがあったのか。良くない入りでした。

(そんな中、SOロビー ロビンソンのキックで試合を落ち着かせていった)ロビーがよくゲームをコントロールしてくれました。上からの「しっかりエリアを獲れ」というメッセージに対応し、少しずつ地に足がついていきました。前半5分ぐらいまでは特にバタバタしていましたが、途中からゲームプランに戻れる状況をつくれたように思います。

(ゲームメイクのみならずトライも)スコアで引き離されずしっかりとついていき、さらには上回っていけた。そこに相手のディシプリンの乱れでアドバンテージをもらい数的優位も得た。ロビーの判断のところに加えて、そういったところが重なって、自分たちのゲームプランに立ち戻っていくことができたと思います。サニックスさんも強いチームではありますが、さらに強いトップチームであれば、戻れなかったかもしれません。やはり最初から、どの相手に対しても自分たちはチャレンジャーだという気持ちを持って取り組む必要があるなというのが今日の試合からの反省ですね。

(セットプレーは入りから安定しており、これもよりどころになっていた)前半最初の方、ばたついているときに自分たちにとっての強みが助けになったというか。少しずつチームの武器ができてきていることの表れだと思います。ゲームプランがうまくいっていないときでも、武器があれば——というね。そこの部分もチームが正気に戻るきっかけになっていました。スクラム、ラインアウトもどちらもよかった。そこは前半からゲームプラン通りできた部分だと思います。

(森、コリンが前半で交代した)アクシデントがあり、選手たちも混乱するかなという不安もありましたが、そこはしっかり選手たちが立て直して、あとから出てきたメンバーたちがしっかりパフォーマンスを出してくれました。ジョシュ(HOマウジョシュア)などにはよくやったと言ってやりたいですね。ラインアウトもすごく良かったです。称えてあげたい。

(相手人数の少ない時間帯にきっちりスコアした)確かにスコアを獲れているのは成長だと思います。もっと上を目指す意味においては、前半の最後の部分(13人になった時間帯)でも必ずトライを獲りきらないといけない。ああいった部分も仕留めていればもうちょっと楽にやれていたと思いますので。誰が悪いというわけではないが、これからもう一つ上に登るために必要な能力だと思います。

(後半3トライ差を狙わず、PGに行った場面の判断は)あれは指示しました。13点差だったので、2トライ2ゴールで追いつかない15点差以上にしたかったので。決めてからは全てトライを獲りにいけという指示にしました。その通り実行してくれて、結果を出してくれたのは良かったですね。

(NTTコム、またサントリーに向かっていく際の研ぎ澄まされた感じを取り戻したい)やはり、あのテンションと今回のテンションは明らかに違いを感じました。選手たちも違いを感じていると思う。メンタルの問題なのか、初めてのアウェイ戦による見えないストレスだったのか、わからない部分もありますが、勝負なので、言い訳はできません。そこは選手一人ひとりの責任として、100%の準備をして試合に臨むというところは求めていきたいです。

(次はヤマハ戦。セットプレーで立ち向かっていくことから?)そうですね。向こうの強みを生かされてしまうと試合が壊れてしまう。我々も強みだと言っている以上は、本当に勝負ですね。ここは勝負したいです。そこで張り合うことができれば、試合をつくることはできると思います。今日の前半の最初のようなスクラムを80分間通して組めれば——。

SH山本昌太ゲームキャプテン

今日は山口での試合でしたが、お互いのチームのファンの方々が駆けつけてくれて、いい雰囲気の中、試合をすることができました。試合に関しましては、監督が言った通り、5ポイントを獲って勝てたっていうところだけがプラスの点だと感じています。我々はトップ4を目指すと掲げていますが、客観的に見てトップ4を目指しているチームの試合ではなかったと感じていますので、来週1週間しっかり反省してヤマハとのゲームに向けて準備したいと思います。

(相手が13人になったとき、どういった声を掛け合っていたか)風上というのもありましたし、ゲームプラン通り、相手のエリアに入ろうと。あとはFWがゴール前はモールで獲ろうと声を掛け合っていたのでそこは信頼して(敵陣で)ペナルティをもらったらモールでいこうかなと。試合中いろいろとコミュニケーションとりながら進めていきました。
【以上共同記者会見にて】

PR大川創太郎

前節で、サントリーさんがセットアップからプレッシャーをかけてきていた。それに対してうちがかけられておらず、その部分でやられていました。それでセットアップからプレッシャーをかける準備をしてきました。まだ少しやりにくい部分があるんですが、うまく機能したかなと感じています。前節はゴール前まで攻め込みながら、セットプレーで崩されて得点できない場面が何度かあったので、今日はなんとかしないとという気持ちは強かったですね。(次はスクラムの強いヤマハとの試合。手応えは得られたか)今シーズンやっている8人でまっすぐ、低く組むスクラムを出せれば、大丈夫だと思っています。

FL武者大輔

(序盤苦しんだ)外、外、と振られて獲られてしまった。1対1のタックルが決まっていなかったですね。それでも前半の途中からはうまくゲームをコントロールしてやれていたと思います。立ち上がりでパフォーマンスが出せないのはリコーの悪いところ。それが出てしまった。でも、そこから修正して自分たちの流れにもってこれたのは良かったと思います。

(個人的にはワークレートは高く、プレイは低くを徹底していた)前回の試合でロータックルができていなかった。しっかりしようという意識づけをしてきたので、そこをやりきろうというのは常にありました。

(3試合戦ってみて、もう一段上に行けている感じはあるか)周りからの期待も大きく、それに応えるべく頑張らないといけないとは思っています。でも、あしもとをすくわれないように、気を引き締めてやっていかないといけない。目標は高く置いていますが、一戦一戦積み重ねていくことでそこに到達できる。格上だから、格下だから、と考えるのではなく、自分たちのラグビーをやりきろうとみんな思っていると思う。

FB高平拓弥

(今日はBKがよくトライを獲った)相手のバックスにギャップがあると見ていた。CTBがしっかり前に出て引きつけてくれたから、生まれたトライも多い。ひとりひとりが役割をわかっていて、それを実行できていたと思う。苦しい場面もあったが、アタックではチャンスが来そうだと感じていた。

(ディフェンスは苦しかった)向こうのラグビーに付き合ってしまった。ディフェンスでももっと前に出てプレッシャーかけたかったんですが、一人ひとりのランナーがいいっていうのもあったし、僕らが引き気味だったというもあった。そこが前半の入りの悪さを引き起こしたと思う。先制された、しかもそれがトライだった。それで焦った部分もある。1本獲り返してからはだいぶ落ち着いたとは思う。誰も満足していないと思う。

(次節ヤマハ戦に向けて)トップ4を目指しているので、必ず勝つという意識で臨みたいです。確実に力はついてきていると思うし、自分たちがやらなければいけないことが見えてきています。昨シーズンも後半は対等にやれたので、試合の入りの悪さを修正できれば。

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