【Review】トップリーグ 第7節 vs 近鉄ライナーズ戦

2016.10.19

試合の入りのトライチャンス生かせず。リードを与え折り返す

関西を代表するチームに挑む、花園2連戦——トップリーグ第7節は、近鉄との対戦。上位と接戦を演じながら勝ちきれず、リコーと近い状況であがく相手との一戦は、8位以上を目指す挑戦権を懸けたサバイバルゲームだった。

今シーズンのリコーはローテーションを意識した起用が見受けられる。今節は先週末メンバーをはずれたFL武者大輔やWTB長谷川元氣らが先発に名を連ねており、遠征4試合を含む5連戦という今シーズンの肉体的な山場を、チームとして、少しでも良いコンディションで乗り越えようという意図が感じられる。

ホイッスルとほぼ同時に、リコーが勢いのあるアタックを見せ、試合が始まる。敵陣浅め、左サイドのラインアウトをキープして展開。右サイドから折り返すと左中間でWTBティムナナイウィリアムズが、ディフェンスラインのFWが並ぶ部分へキャリー。いいスピードでフォローしたNO.8松橋周平につなぐと一気にゲインしトライライン間際まで運ぶ。ラックとなるが、ここはリコーにノックオン。スクラムからすぐに出した近鉄はタッチキックに逃れる。(2分)

リコーは左サイドのラインアウトを再びキープ。ポイントをつくると展開。右サイドのエッジまで運び、再び左サイドまで戻してタッチライン際を狙う。しかしスローフォワード。スクラムから出した近鉄はまたタッチキック。(4分)

早くも3度目の敵陣ラインアウト。リコーは再度左サイドから展開し攻める。前に出て行くが、ランナーが前にこぼし、さらにボールに触ってしまってノックオンオフサイド。近鉄がPKで押し戻し、試合の入りでチャンスをつくったリコーだったがスコアできなかった。(5分)

リコー陣内での近鉄のラインアウトがリコーに入る。風下のリコーは自陣からボールを回し攻めていく。近鉄のディフェンスも接点で激しく前に出てくるが、リコーのテンポは落ちない。しかし、パスをさばきギャップを狙おうとしたWTBナナイウィリアムズが惜しくもノックオン。

リコー陣内左中間、10mライン付近の近鉄スクラム。ここで押し負けたリコーはペナルティを獲られる。追い風を受け、近鉄10番がPG成功、0−3。(10分)リコーはワンチャンスでスコアを許す嫌な展開。

リスタートキックを近鉄がノックオン。リコーはスクラムから展開し攻めるが今度はリコーにノックオン。さらに近鉄のスクラムでリコーにペナルティ。PKでリコーは再び自陣へ戻される。近鉄が攻めたが、裏へのキックが伸び、タッチインゴールを割る。リコーは右中間ハーフウェイライン付近のスクラムを得る。

続けてペナルティを獲られていたスクラムだったが、ここはうまく組む。ブラインドサイドを攻め10mラインを突破。さらに近鉄にオーバーザトップ。リコーはPKでゴール前ラインアウトにする。

22mラインの内側のラインアウトをキープ。モールを組んで押す。残り10mまで前進するとレフリーからユーズイット(ボールを出せ)の声。ボールを出し、リコーが前に出て残り5m。右中間のラックから、中央のNO.8松橋へ。ディフェンスが対応するが、松橋は一度ボールを放し、再度拾って立ち上がる。トライライン上まで運ぶと、サポートしたFL柳川大樹と武者と共に押し込んでトライ。WTBナナイウィリアムズがCVに成功し7−3。リコーがようやく仕留めて逆転する。(20分)

再開後、近鉄はリコー陣内深くでバウンドするタッチキックを蹴り前進。ラインアウトをキープし、押し返そうとしたリコーだが、キックが伸びない。近鉄がカウンター。11番が角度を変えて走り込みパスを受けると、リコーディフェンスのギャップを鋭く破る。裏に出るとタッチライン際を走り、そのままインゴールへ持ち込みトライ。CVも成功し7−10。(24分)

このトライにおいて、インゴールでボールを奪いにいったSOタマティ エリソンの手が首にかかりハイタックルと判定される。さらにイエローカードが出て、10分間の一時的退出を科される。前節の神戸製鋼戦に続き、リコーは前半に数的不利を背負うこととなった。

この局面で連続失点を防ぎたいリコー。自陣に攻め込まれるが、しつこく守ってギリギリでしのいでいく。ゴール前、LOマイケルブロードハーストがうまく絡んでボールを出させず、ペナルティを奪って押し戻す。

SOエリソンが間もなく戻るというところで、右中間ハーフウェイのスクラムから近鉄が早いパスで展開。人数が少ない上にややスクラムに寄っていたリコーは、外のスペースを11番に狙われゲインを許す。22mラインの内側でオフロードパスをつながれ、フォローした3番が右中間にトライ。CVも成功し7−17。(36分)ここでSOエリソンが戻る。

39分に近鉄がキックでゲイン。22mライン内側でのリコーのラインアウトとなったが、守りきって前半は終了。リコーはラインアウトが安定し、アタックでは確実なゲインができていたが、ハンドリングエラーがやや目立ちスコアを重ねられなかった。

後半はリコーが制圧し4トライ。17点差を逆転し今季3勝目

リコーはWTB長谷川に替え小松大祐を入れ後半へ。まずは先にポイントして、均衡を取り戻す必要があった。

しかし2分、近鉄が13番の突破を起点に攻め込む。しかし、22mライン上のポイントからキャリーした7番をリコーが倒し、WTBナナイウィリアムズがジャッカル。

しかし、すぐさま背後に出したパスがこぼれる。ラックとなるがここで手を使って処理してしまいリコーのペナルティ。リスタートした9番が右中間インゴールに持ち込んだ。テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)となったがグラウンディングが認められ、近鉄のトライ。CVも成功で7−24。(4分)

これで17点差。一度はゴール前でボールを奪う好プレーが出たにもかかわらず、直後に失点。非常に悔しいトライを喫し、リコーは苦しい状況に追い込まれた。

リコーはWTBナナイウィリアムズが裏に転がしたキックを、WTB小松がチェイス。ゴール前で捕球した近鉄の選手を捕まえる。立たせたままボールを奪いかけるとパイルアップ。ゴール前でのリコーのスクラムに。(7分)

リコーは近場を攻める。しかし、SH中村正寿のパスをぎりぎりのタイミングで飛び出した4番がインターセプト。リコーはチャンスを再び逃す。(8分)

神鳥裕之監督がここで動く。LO馬渕武史をロトアヘアポヒヴァ大和、さらにWTBナナイウィリアムズをアマナキロトアヘアに入替。(12分)アマナキはCTBへ、CTB松本悠介がWTBへ。

通常より早いタイミングでのインパクトプレーヤーの投入で、流れを変えにいく。ペナルティからのタッチキックで敵陣浅めのラインアウトを得ると、ここからアタック。フェイズを重ねていく。22mライン手前のエリアで繰り返しブレイクを狙っていく。

長い攻撃となる。何度か両サイドをボールが行き来すると、右中間でLOポヒヴァ大和からタッチライン際のCTBアマナキへつながる。タッチライン際をアマナキが抜ける。最後のディフェンスをハンドオフ、あとはグラウンディングだけだったが、後方から追いついた6番のタックルにボールがこぼれる。アマナキがピッチを叩く。(14分)

ゴール前での近鉄スクラムにリコーがプレッシャーをかける。インゴールからの近鉄のタッチキックは伸びない。ゴール間近でリコーのラインアウトとなる。

ラインアウトを中央で合わせ、リコーはモールを組む。押しきれなかったが、止まった瞬間に、HOマウジョシュアがブラインドサイドに持ち出し抜ける。そのままインゴールに持ち込み右隅にトライ。角度のあるCVをFB高平拓弥が成功。14−24。(18分)

ロトアヘア兄弟のインパクトは確実に出ていた。相手FWの中心選手からタックルを受けながら、アマナキは倒れずに引きずって前に出るシーンが続く。リコーは再び攻めてゴール前へ。キックが近鉄に入りボールを渡したが、タッチキックを蹴らせ、22mライン付近でラインアウトを得る。

サインプレーが決まる。HOマウが先頭のFL柳川に渡し、SH中村を介して戻す。マウがタッチライン際を抜ける。ゴール前にポイントをつくると、ピックしたFL柳川がそのまま前へ抜けて右隅にトライ。CVはクロスバーに当たって惜しくもはずれたが19−24。(24分)ようやく近鉄の背中が見えた。

リコーはSH中村に替わりジェイミー フッド(28分)、さらにHOマウに替わり森雄基(29分)。SOエリソンに替わりコリン ボーク(30分)。カードをきり、リコーが勝負をかける。

リコーは敵陣でのプレーが続く。接点はほぼ制圧。近鉄はペナルティが重なり出し、リコーはPKでゴール前ラインアウトにする。

HO森のスロー。逆転へのモール。FB以外のBKが加わり14人で押す。ゴールまであとわずかまで前進するがボールが出ず、リコーの5mスクラムとなる。(33分)

NO.8松橋が鋭くオープンサイドに持ち出す。近鉄9番が対応。すかさずサポートが入り、リコーFWが右中間でピックゴーで前へ。仕留めたのはHO森。低く滑り込むようにしてグラウンディング、トライ。CVも成功し26−24。(36分)後半の中盤以降を完全に支配したリコーが、逆転に成功。あとは約4分、この点差を守りきるだけとなった。しかし点差は2点とPGでも逆転可能な僅差だ。

PR眞壁貴男に替わり藤原丈宏、PR大川創太郎に替わり辻井健太。(38分)WTB小松がスクラムの準備をするFWに近づき、檄を飛ばす。

ハーフウェイ付近でボールが行き来する。SHフッドがプレッシャーの中、ボールをさばき続ける。残り1分となり、自陣に押し込まれたリコーは、SOボークがキックを深く蹴り込んで、敵陣でのディフェンスで守り勝つ道を選ぶ。

しかし、自陣から攻める近鉄BKの一瞬の隙をつき、CTBアマナキがボールを奪い裏へ——そのまま右隅インゴールに持ち込み、勝利を決定づけるトライ。FB高平がCVの準備をする中ホーンが鳴る。惜しくもはずれたが31−24でノーサイド

リコーは近鉄に勝利し今シーズン3勝目。前半は歯車が噛み合わなかったが、終始勢いを失わなかったアタックと、後半はペナルティを1つに抑えた規律、セットプレーの安定感も維持され主導権を完全に掌握した。マンオブザマッチにはFB高平が選出された。

通算成績はこれで3勝4敗、勝ち点を14に伸ばし、順位を11位から9位に上げている。次節は10月23日14時からの広島県・コカ・コーラウエスト広島スタジアムでの東芝戦となる。ウインドウマンスまで残り2戦。上位を叩き、躍進のシーズンにするためのターニングポイントとなる一戦だ。

「ハーフタイムに伝えたことはシンプル。自分たちだけでラグビーをやっている。近鉄と戦っていない。」(神鳥裕之監督)

神鳥裕之監督

素晴らしい環境、たくさんのファンの前で、プレーできたことに感謝申し上げたいと思います。先週同じこの場所で悔しい敗戦を喫したあとでのゲームでしたので、接戦で満足せず必ず勝って帰ることを目標にしたのが今日の試合でした。前半は自分たちのミスでなかなかスコアにつなげられず、惜しい展開が続きましたが、最終的に逆転できたことには満足しています。前半戦は残り2節になりますので、次に向けてしっかり準備して臨みたいと思います。ありがとうございました。
(途中から出場する選手の使い方について)ベンチにいるメンバーはインパクトのある選手ですので、後半ああいった形で活躍してもらえるような投入を考えていました。実際は想定したよりも少し早かったのですが。前半を10点差で折り返したあとに、後半最初にトライを獲られてしまって、思ったよりも点差が開いてしまいました。それで早めに投入して流れを変えたかった。期待どおりの活躍をしてくれたので、非常に満足しています。
(アマナキ ロトアヘア選手の良さは)良さは本当にもうフィジカルですね。ボールを持ったときにはしっかり前に出られる。アタックだけではなくて、ディフェンスでもパフォーマンスを出せるところも彼の強みだと思います。
(5連戦となるが、どう乗り越えようとしているか)しかもうちの場合は遠征の試合が続きますので、そのあたりのゲームタイムのコントロールっていうんでしょうか。主要選手については、しっかりマネジメントしながら使っていきたいと思っています。ですが簡単に勝たせてくれる相手はいませんので、プランどおりにいかない部分も多くあります。【以上共同記者会見にて】

(そこまで嬉しそうに見えないが)それも成長なんでしょうか。勝ったものの反省する部分も多くありました。今日のゲームの内容で満足している選手はいないと思うので。勝ったことは収穫ですけどね。前半の戦いなんかはね……。
(前半での失点が繰り返されている)今回の前半は、近鉄にラグビーをされたわけではない中での失点。つまりは自分たちのミスでボールを相手に渡してしまったり、イージーなタックルミス、連携ミスがあったり。近鉄に形で崩されたとかではなくて、それ以前の問題。自分たちで苦しいシチュエーションにしてしまった。
(前半の最初は攻め込んだ)そう。簡単にね。松橋が持ち込んで、そのあとノックオンでしたか。結果論かもしれないけれど、ああいうシチュエーションが簡単にできたことで緩みがでたのかもしれません。それはわからないですけど。結果的にやっぱり、前半は意図した形がまったくとれなかったんで。後半の入りも、先にスコアしなければいけないシチュエーションで、相手にトライされてしまったんでね。本当に反省すべき点はいっぱいあるんですけど。そんな中でも、あきらめずに追いつき、逆転して、最後突き放すと。昨シーズンできなかったことなので。ベンチのメンバーの充実もそうですし、23人全員でメンバー外も含めて戦うということも。チームの厚みが本当にできてきた。これは大きな収穫。
(前半はキックを避け自陣から攻めていた)風下だったので、馬渕たちがハーフウェイラインより手前であっても、少しチャレンジしていこうと。それは選手の中で話しあってやっていましたので、尊重していた部分もあったんですけど。ちょっとむやみに行き過ぎていたところはあったので、そこは武川(正敏)BKコーチなどが試合中に的確にアドバイスを入れて修正してくれていました。
それでもボールをキープしてアタックを継続できれば、トライまでいけるという感触は前半も含め80分間ずっとあった。ミスで途絶えることなくやれたのは、後半の中盤以降でしたけど。
(あとは前節に続いての前半のシンビン)アンラッキーな部分もあるので責めることはできないんですけど。結果的に14人のシチュエーションをつくってしまったのは、チームにとってはマイナスなので注意を促したい。(ハーフタイムは)シンプルなメッセージですよ。「自分たちだけでラグビーをやっている。近鉄と戦っていない」って。ゲームプラン通りしっかり実行すれば十分戦えるというリマインドをしました。
(接点でのフィジカルでも負けていないように見えた)若い選手たちは劣勢であるとかそういうこととは関係なく、思いきってやってくれるので。ネガティブなイメージを持たずに戦えていたと思います。(そしてロトアヘア兄弟の投入がインパクトに)結果的にはね。インパクトプレーヤーが仕事をしたことで勢いがついたことは確か。でも全員がやるべきことをやった。プランに立ち返って実行できたのがよかったということ。(ラインアウトが素晴らしかった)ジョシュアですね。素晴らしい。褒めてやりたいですよね。でもこの1試合に満足せずにね。大事なことは安定的にパフォーマンスを出すことなので。(スクラムも。PR眞壁貴男が2試合連続のスタメンで役割を果たした)試合を追うごとに成長していますよね。本人も自信になっていっているんじゃないかなと思います。この数試合っていうのは、トップリーグの中でもスクラムに自信のあるチームばかりを相手にしていますから、頼もしくなってきましたね。(PRの層も厚くなっている)特に1番ね。3番は大川(創太郎)とアレックス(ウォントン)に頼るところがあるんですけど。今日は健太(辻井)が久しぶりに組んでくれたりしたんで。全体的に底上げできてきている。
(SHフッドも厳しい場面でのデビューだったが)がんばってましたね。もうちょっと早く出してあげたかったんですけど、与えられた時間の中でいい仕事をしてくれた。次につながる収穫でした。
(武者と長谷川が2週間空けての試合。選手のローテーションは意識している?)はい。ゲームタイムコントロールですね。選手同士の力の差がないポジションでは、極力フレッシュな状態で出てもらえるように。(アクシデントも抑えられる?)これだけの連戦で遠征も多いと、目に見えない疲れは溜まっている。そこをケアすることでケガのリスクは軽減されると思う。
東芝、トヨタ自動車、越えたいですね。高みを目指すためには、必ず通過しないといけない相手だと思っていますので。今日の結果に満足せず、次のステップに進みたい。今のチームであればできると思いますので。しっかり準備したいですね。

LO馬渕武史キャプテン

今日はありがとうございました。上位に進出するために、今日の試合というのは絶対に落とせない試合だと思って臨んでいたので、勝てたことは大変嬉しく思います。ですが、内容としては近鉄さんのプレッシャーの前でミスが多発してよくなかったと思います。来週に向けて、しっかり修正して挑んでいきたいと思います。
(7−24となったときにチームにかけていた言葉は)トライを獲られているシチュエーションというのは、崩されたというよりも自分たちのミスで生まれてしまったと思っているので、どちらかというともう一度自分たちのプレー、しっかりタックルすることだったり、ラインスピードを上げることだったりをもっとしっかりやろうとみんなに言っていました。【以上共同記者会見にて】

(後半の1本は少し想定外)そうですね。前半はシンビン中でしたし。後半の最初のトライは、若干やばいなと思いました。3点でもいいので獲ろうとしてたので。(それでもよく届いた)それはよかったと思うんですが、今日はうちのミスが目立った。(ブレイクダウンは)近鉄はここ2戦より厳しくきた感じ。最近は捨てるチームも多いんですけど、結構絡んできましたね。でも、そこまでやられている感じはしなかった。1本獲られたくらいですかね。(後半変えた部分は)風上になったので、キック中心にエリア獲っていこうと。風向きは変わりそうもなく後半は有利になると考えて、SOのタマティエリソンと話し、前半のエネルギーのあるうちにしっかり攻めようと決めました。(結果が出て気持ちよく東芝戦、トヨタ自動車戦に向かうことができそう)はい。でも東芝は気を引き締めてくると思うので、一層厳しい試合になる。

SH中村正寿

(シーズンに入ってからも、チームは成長しているように見える)そうですね。後半に強くなったと思いますね。後半の得点が、相手よりも上回れているというのが現状なので。それはチームとしては結構いい状態。(7−24までいったが、届くという意識は)先週の神戸製鋼戦もそのくらいの点差を追いついていたので。風という要素もありましたし、後半は風上に立てるというのがあったので、焦ることなくやれていたと思う。
でも、後半の最初の方はエリア、エリアということで焦っていたんですけど、あの時間帯を落ち着いて戦えれば、こういう接戦にせずに済んだんじゃないかなと。
(前半は自陣から回していた。エリアに対する意識はあまり…)エリアを獲りたかったんですけど、相手のカバーも揃っていた。それで攻めてみようかなと。ディフェンスに対する自信もあったので、キックを蹴り込んで、相手のアタックを止めようという判断もしました。それで何本か抜かれたんですけど、それは組織的なミスではなくて1対1の部分。修正できると思います。

FB高平拓弥

(MOMは過去に…)一昨年くらいに獲っています。2回目です。まさかでしたけど。(かなり離されたが)自分たちが継続してアタックできたら、確実にトライまで近づけることがこの何試合かで確信を持てていたので、みんな自信を持ってやっていたと思います。前半はそれがうまくいかなかったけれど、後半はミスが少なくなったので、トライまでつなげることができました。
(前半もよく攻めてはいたが)風がすごい強かった。敵陣に入って攻めるということができない部分があったので、自陣から攻めるという方法をとった。ロングキックを蹴らずにボールキープを優先して。蹴るのであればハイパントくらい。
問題はターンオーバー後のディフェンスですかね。神戸製鋼戦でもかなりやられてそこをフォーカスしたんですけど、うまくいかなかったですね。
(点差が開いてもあわてずに戦えるのは成長か)それは確実にあると思います。昨シーズンとは全然違う。やはり層が厚いっていうのが、チームを強くしていると思う。(選手のローテーションも丁寧に行っているように見える)そうですね。その方針はチーム内で共有できているので不安はない。メンバーからはずれても切り替えて準備できるので。(東芝、トヨタ自動車、いい試合をするチャンスなのでは)あと少しのところで負けてきたので、しっかり結果を残したい。勝ちにこだわりたいですね。今日の後半のイメージで。

PAGE TOP