【Review】トップリーグ 第6節 vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦
2016.10.12
内容では肉薄。しかし中盤、痛恨の3連続トライ許す
雨の予報ははずれ、夏のような暑さとなった東大阪市花園ラグビー場。リコーにとって今シーズン初のアウェイゲームは、思わぬ天候の中での開催となった。前節、ヤマハ発動機との戦いには敗れたが、翌日組まれたヤマハとの練習試合では、粘り強い戦いを見せ勝利。公式戦では惜しくもメンバー入りを逃した選手たちが意地を見せ、チームに勢いを与えた。
第6節の相手は3位につける神戸製鋼。強敵との戦いが続くが、こうした相手を破らなければ、上位争いからは取り残されていく。生き残るためには、手応えではなく、勝利という結果が必要だ。
神戸製鋼15番のキックで試合が始まる。最初に攻めこんだのはリコー。ハーフウェイ付近のスクラムを押されることなくキープ。展開して外を攻め、SOタマティエリソンが裏へタッチキックを蹴り、22mライン付近まで攻め込んだ。
しかし神戸製鋼がラインアウトをキープ。モールでボールをキープすると9番がキック。これがタッチを割って押し戻す。さらにリコーはラインアウトを奪われて、チャンスを逃した。(3分)
神戸製鋼は14番が外のスペースを突いてゲイン。9番につないでさらに前へ。22mラインの内側へ。SOエリソンがこれを捕まえターンオーバー。WTBティムナナイウィリアムズのキックで押し戻す。ラインアウトから攻める神戸製鋼。ここでリコーにラインオフサイド。 神戸製鋼が中央10m付近からPGを狙うが失敗。(6分)
リコーはWTBナナイウィリアムズが、ドロップアウトを深く蹴り込む。22mラインの内側でタッチを割りそうだったが、少し伸びタッチインゴールを割る。チャレンジングなキックだったが、ボールは戻され、キックを蹴った自陣中央22mライン上での相手スクラムというピンチを迎える。
神戸製鋼がスクラムで反則を奪う。アドバンテージを獲った状態で右サイドに大きく展開すると、今度は長いパスを通し左へ運ぶ。低くタックルにいったWTB渡邊昌紀を弾き飛ばした13番が左サイドにトライ。ノックオンの有無の確認でテレビマッチオフィシャル(TMO)が行われたが、トライが認められた。CVも決まり0−7。(8分)
攻守交代。リコーが攻める。敵陣10mライン付近でボールをキープしてフェイズを重ねていく。守る神戸製鋼にノックオン。
スクラムから攻めるリコー。WTBナナイウィリアムズの華麗なステップ、LOマイケルブロードハーストの強烈なキャリーで右サイドを破り、これを起点にリコーが効果的なアタックを見せ前に出ていく。さらにつなぎ22mラインに到達しリコースクラムに。(13分)
スクラムは互角。右中間から狭いサイドにNO.8松橋周平、SH中村正寿とつないで運び、わずかに前進。ラックをつくるがここでこぼれ、ボールを獲った神戸製鋼がキック。リコーはこのボールを確保。ハーフウェイライン付近からFB高平拓弥が裏のスペースへ蹴るがボールはタッチインゴールを割る。キックを蹴った位置での神戸製鋼スクラムに。(15分)
神戸製鋼のスクラムからのアタック。リコーは堅いディフェンスを見せ、LO2人の激しいタックルでボールをこぼさせるとターンオーバー。SOエリソンがキック。またも22mラインの内側で弾んでタッチを割る。
ラインアウトの争奪で神戸製鋼にノックオン。さらにスクラムでフリーキックを得るとNO.8松橋がリスタート。鋭いキャリーでトライライン間近にボールを運びラックをつくる。
右中間から中央へ展開。SOエリソンからCTB濱野大輔へつなぐと、濱野がステップでディフェンスをかわし、中央、ほぼトライライン上まで前進。ラックの最後尾にLOブロードハーストが立つと、ボールをピックしFL柳川大樹と肩を組んで突進、そのままトライ。CVはWTBナナイウィリアムズが決め7−7。鮮やかなアタックでリコーが同点に追いつく。(19分)
LO馬渕武史が出血しロトアヘアポヒヴァ大和と交替。(24分に復帰)
勢いに乗りたいリコーだったが、苦しい局面が訪れる。SOエリソンがエリアを奪うべく蹴ったキックがタッチを割ると、WTB渡邊がチェイス。相手のクイックスローインを奪いにいくと、これが妨害行為と見なされイエローカード。10分間の退出が科された。(21分)
しかし、リコーは数的不利をものともせずアタック。激しく攻め、CTB濱野のパスを受けた松本悠介が右サイドのスペースをゲイン。ゴールまで5mに迫る。だがつないだパスが乱れると、神戸製鋼11番がインターセプト。タッチライン際をつながれ、22番をフォローした11番へ渡りトライ。キレのあるアタックから一転、失点を喫した。CVも決まり7−14。(24分)
直後、神戸製鋼のBKがまたもリコーの隙を突く。リスタートキックをキャッチし11番に出すと、そのまま前方のスペースに抜け出し、リコーのライン裏にキック。これがリコーの選手の手につかず、逆に走りこんだ9番が奪い去って、そのままトライ。CVも決まり7−21。(26分)
神戸製鋼は、31分にもゴール前ラインアウトからモールで前進。ラックになると22番が持ち出して左中間にトライ(CV不成功)。7−26とリードを広げた。(33分)
3連続トライで一気に点差を広げられたリコーだったが、ここでWTB渡邊が戻る。
リコーは敵陣でオフサイドのペナルティを得て、ゴール前ラインアウトから攻める。モールは組めなかったが、FWが縦に激しく攻めると守る神戸製鋼に反則。これを受けてブラインドサイドに出すと、FL福本翔平、SOエリソン、さらにCTB濱野が絶妙なランコースでトライラインに迫り、そのまま右隅のインゴールにグラウンディング。ダブルモーションの有無についてTMOが行われたがトライが認められた。角度のあるCVをFB高平拓弥が決めて14−26。(36分)
リコーはこれで嫌な流れを断ち切った。最後に神戸製鋼が攻め、インゴールに蹴ったゴロキックを押さえかけたが失敗。前半はこのまま終了する。
若い力が躍動し逆転に成功。しかし残り2分で再逆転を許し、勝利逃す
リコーはメンバーの入替を行わず後半へ。12点差を早い時間で詰め、相手にプレッシャーをかける展開に持ち込みたかったが、その狙い通りの入りに成功する。
深く蹴ったWTBナナイウィリアムズのキックオフが、バウンドしタッチを割る。22mラインの内側の神戸製鋼のラインアウトとなる。リコーはこれを奪ってみせる。左中間を激しく攻めると、FL柳川を止めにいった7番がノットロールアウェイ。リコーはPGを狙い、WTBナナイウィリアムズが成功。17−26。(3分)
さらに、リコーはWTBナナイウィリアムズがドロップアウトを短く蹴り、自らキャッチしてリスタート。ここからつなぎ、SOエリソンがブレイク、ビッグゲイン。10m付近のラックからSH中村がハイパント。これは神戸製鋼に入ったが、プレッシャーをかけるとキック。これがタッチを割らず、キャッチしたリコーが再度アタック。
右サイドをゲインし、15m付近のラックからNO.8松橋が持ち出しゲイン。22mラインを越えてFL福本につなぐと神戸製鋼にオフサイド。ほぼ正面のPGを決めて20−26。(7分)
再び僅差のゲームに戻したリコー。しかし次のスコアは神戸製鋼へ。リコー陣内浅めのラインアウトから神戸製鋼が攻める。リコーはパスカットしかけるがノックオン、こぼれ球を拾った11番がリコーディフェンスの隙をついてゲイン。タックルが決まらず、つながれて8番が左中間にトライ。CVも決まり20−33。(9分)見えた背中がまた遠ざかった。
しかしリコーのアタックは試合を通じて前に進む力を保持した。リスタートキック後、タッチライン際のラックでボールを奪うと、これを起点にフェイズを重ね激しく攻める。ほぼ中央、ゴールまで10m程度のラックから右へ展開、SOエリソン、CTB松本、そしてWTB渡邊とつなぐ。
渡邊は外から内へコースをとり、相手ディフェンスにつかまれながらも倒れずグラウンディング、トライ。CVは外れたが25−33。(14分)
リコーはここでHO森雄基をマウジョシュアに、LO馬渕をポヒヴァ大和に入替。
しかし、神戸製鋼も効果的にスコアを重ねる。16 分、リコー陣内のディフェンスで激しく絡み、リコーからペナルティを奪うとタッチに出し、ゴール前ラインアウトに。さらにモールで一気に押し込み7番が右中間にトライ(CV不成功)、25−38。(17分)
リコーはWTBナナイウィリアムズに替えてアマナキロトアヘア。アマナキがCTB、松本がWTBへ。
このすぐあと、神戸製鋼16番が自陣のディフェンスでノットロールアウェイ。チームで反則が重なっていたため、10分間の退出を科される。リコーはFB高平に替えて小松大祐。(19分)
リコーはFWの数で1人上回る状況を生かし、中央25m付近の位置でスクラムを選択。押し込んで右に展開、CTB濱野がゲイン。さらにつないで右中間トライライン間近まで攻めこむとCTBアマナキ、LOポヒヴァ大和が続けて突進。最後は中央に鋭く走りこんだCTB濱野がインゴールに達してトライ。CVはアマナキが決めて32−38。(22分)
リコーはさらに攻める。自陣からボールを回し、右サイドをLOポヒヴァ大和がゲイン。ポイントをつくり、中央に展開するとCTBアマナキがゲイン。さらに濱野につなぎ22mラインに迫るが、ラックでリコーにノックオン。(23分)
スクラムで再開。数的有利のリコーが押し込む。早めに出す神戸製鋼。しかし持ち出した8番を囲むと、パスをCTB濱野がカット。リコーがボールを奪う。こぼれたが、その前に守る神戸製鋼にオフサイド。タッチに出し、リコーは右サイドゴール前ラインアウトに。
遠くに合わせ、リコーがキープ。LOポヒヴァ大和が突進。中央にラックをつくると、SOエリソンがアタックラインに立つFL福本に外に開くよう指示を出す。直後、SH中村からボールを受けたSOエリソンが、FL福本にフラットなパスを通す。福本はパスダミーを入れると、自ら右中間へ飛び込み鮮やかなトライ。
CVは角度があったが、かなり低い弾道で蹴ったCTBアマナキが成功。このゴールで、ついにリコーは逆転に成功。39−38。(27分)
直後、リコーはLOブロードハーストに替えてコリンボーク。ボークは久々となるFW(FL)に入ることに。神戸製鋼16番が戻り15対15に戻った。
残り10分を切り、神戸製鋼が激しく攻める。リコー陣内に侵入し、インゴールへのキックパスや、ラインアウトモールでトライを狙う。モールではインゴールに持ち込まれたかに見えたが、TMOでトライは認められず。(32分)
リコーはPR眞壁貴男を藤原丈宏に(31分)、PR大川創太郎を辻井健太に(34分)入替。
22mライン付近の再開のスクラムでは神戸製鋼が反則。リコーはPKで前進。ラインアウトをキープするとSH中村がハイパント。しかしキャッチできず、リコーのノックオン。(34分)なんとか敵陣に入りたかったが、惜しくもチャンスを逃す。
FWが円陣を組みスクラムに備える。しかしここは神戸製鋼が早めに出して展開、パスをつないで攻める。リコーは落ち着いてディフェンスしていくが、じわりじわりと神戸製鋼が前進。22m ラインの内側へ、さらにトライライン上へ運ばれる。
その攻防を何度もしのぎ、トライを狙った7番のキャリーもうまく止めたが、直後に生まれたギャップを見逃さなかった15 番が、背後から走りこみ突破してトライ。リコーは最後の最後、ディフェンスで粘り切れず失点。CVも成功し39−45。(39分)
リコーはラスト1分でスコアを狙ったが自陣から脱せず。最後はノックオンでノーサイド。つかみかけていた勝利は、わずかなところでその手をすり抜けた。
それでも記録した5つのトライは、どれもリコーらしいアタックから、自らの力で奪ったものだった。攻めれば獲れる、それを強く確信する試合となったのも事実だ。なお、リコーは7点差以内の敗戦で得られるボーナスポイントを獲得。2勝4敗、勝ち点を10として11位につけた。
次節は10月15日(土)、14時より、再び花園ラグビー場にて、順位で近接する10位の近鉄ライナーズとの試合となる。勝ったほうが上位勢への挑戦権を得る、重要な試合となる。
「勝つために必要なのは、細かいところ。タックル一発一発を低く決める。獲りきれるところでしっかり獲りきる」(CTB松本悠介)
神鳥裕之監督
今日もありがとうございました。トップリーグの中でも、トップレベルの神戸製鋼さん相手に、我々のやっているラグビーがどこまで通用するか、チャレンジした試合。あと一歩というところで届かなかったのが非常に残念です。
前半の入りに14人になってしまったところで、イージーにトライを獲られてしまった。ディシプリン、あとはディフェンスの部分。我々としては強みにしていた部分が乱れてトライを獲られてしまったことなどが次に向けての課題かなと。ただ、アタックではいい形でトライを獲るシチュエーションをつくれましたので、こういった部分を糧に、次の近鉄戦に向け準備していきたいと思います。
(前節からメンバーに変更があった。アタックがよくなった一方でディフェンスが乱れた。関連は)ディフェンスに関しては強みだと思って取り組んでしっかり準備してきたのですが、想定していた以上に、神戸さんのアタックのインパクトがあったということ。また、アタックに関してはシーズンを通して徐々に機能し始めている状況。そこに攻撃的な10番、タマティ(エリソン)を入れたことでフィットしたのかなと思う。ディフェンスに関しては来週に向けての課題として取り組んでいきたいと思う。
【以上共同記者会見にて】
よくやりました。あきらめずによく戦いましたね。これはチームとして成長している領域。とにかく結果をもってその自信をね、もっともっと高めてやりたいです。(ハーフタイムの指示は)ディフェンスの見直し。ラインスピードが落ちていたので、ダミアン(ヒルヘッドコーチ)のほうからラインスピードを上げて、チョップ(低い)タックルをすると。今年1年やっていることをリマインドさせるというのが一番大きなメッセージだったかな。セットプレーはよくやっていたので、そこはしっかり自信を持たせて、スクラムは8人でしっかり組むというメッセージを継続しました。アタックについては機会を得ているときは効果的なものができていたので、ボールセキュリティですよね。前半は簡単にボールを与えてしまってトライに結びつけられていたので。その3つですかね。
ディフェンスは淡泊になってしまったんですけど、獲られたときは14人という厳しいシチュエーションでしたので、そういったところはそこまで引きずらずに選手たちも後半に入れたのかなとは思います。(後半うまくいった理由は)結果論ですけど、早いタイミングでこっちがスコアできたのは大きかったですよね。PGで6点獲って、点差が詰まったということで、戦い方に少し余裕が出てきたのはあります。早いタイミングで先にスコアしようとは言っていましたので。それが実行できたのは後半うまくいった理由のひとつだと思います。
(そして濱野、福本と若い選手が獲りきった)若い選手は本当によくやっています。躍動感がある。思い切ってプレーしていますよね。チームにいい勢いを与えてくれている。
(あと一歩。この壁をどうすれば越えられるか)忍耐強くやるしかない。気持ちの話になってしまうのですが、ここで切れてしまうと、チームって一気に崩れてしまう。自分たちのやれている部分。今で言えばアタックですよね。ディフェンスに関してはもう一度立ち返って、チョップタックルとラインスピードというところをしっかりリマインドしていけば、必ずチームとして結果が出るタイミングは来ると思っています。
後半は神戸の足も止まっていた。畳み掛けるもチャンスありましたし、この1年を通してアクション、立ち上がるスピードを高めてきましたが、ひいきめなしに後半のパフォーマンスでは上回れていたと思います。そういった部分を信じて、続けることが結果につながると思っています。
(ポイントは獲れた)それは最低限ですけどね。次は落とせない試合。勝って結果を残します。手応えを得ながら敗れたこの2試合の経験を生かさないといけない。しっかり準備します。
LO馬渕武史キャプテン
今日はありがとうございました。トップレベルにある神戸製鋼に勝とうということで今週は準備してきましたが、ディフェンスのところで、簡単にトライを獲られすぎたなという印象です。来週の近鉄さんもFWが強力なので、しっかり準備して、花園から勝って帰れるように準備していきたいと思います。
(スクラムでやりあった。印象は)印象としては、押されるとは思っていなかったが、押せる雰囲気でもなかった。拮抗している感覚があった。
(ディフェンスで崩された。何が原因で裏に出られていたと思うか)FWのディフェンスの部分で、神戸製鋼さんのFWが強烈で、こちらは寄りすぎていた。それで外のスペースに穴があき、一人ひとりの守る範囲が広くなってブレイクされていたと思う。
【以上共同記者会見にて】
すごく悔しいです。簡単に獲られすぎたなっていうのは、ありますね。インターセプトやボールをファンブルしたときに獲られたりとか、あと後半も、ルーズボールがうちのチェイスラインができていないところにいって、1対1のタックルをはずされてという形で。(アンラッキーとミスがつながってトライを奪われた)でも、神戸製鋼のようなレベルの相手は、そういうチャンスをトライに結びつける力があるということなんだと思う。トップ5、6に勝つには、そういうところの対応などももう一度見直さないといけない。
HO森雄基
(ここ数試合、スクラムは徐々によくなっている。自信は深まっている)そうですね。満足はしていないですけどね。最初のヒットを受けたりとかは今日もあったので、そこの修正をしたい。今は誰が出ても組める状態なので。すごくいいです。
(ラインアウトの試行錯誤も続いているが)あまり本数がなかった。でもサインミスもあり、なかなか良いボールが出せなかった。サインプレーを安定させられれば、楽な試合運びができると思う。
(これで2勝4敗。敗れた試合でも勝ち点2を獲っているが)いいチームになってきていますね。トライを獲られても馬渕を中心に修正して最後まで走りきる、やり切るプレーができている。まあ、今日も、ヤマハ戦も前半2、3本獲られましたが、あれをやってはダメなんですよね。後半は修正できているのだから。(このあとも東芝、トヨタ自動車と昨シーズンのトップ6との戦いがあるが)チームの調子は悪くない。コンディショニングもうまくいっている。僕も80分やれるんですけどね(笑)。また次も地元の大阪なので。ぜひ勝ちたいです。
CTB松本悠介
最初から勝つことだけを考えて一週間準備してきたので、それを出し切ろうという気持ちで臨みました。でも前半のうちに簡単に獲られすぎた。入りからしっかり戦えれば、もっといいゲームにできた。(ヤマハ戦とは違って、後半逆転までもっていけた)自分たちは春から走りこんできたので、後半は自分たちのほうが運動量で上回れると自信を持ってプレーできていると思います。(アタックは前半から機能していた)アタックも自信を持って臨めているので。あとは細かいディフェンスのところですね。しっかり修正したいです。(さらに勝つために必要なことは)タックル一発一発を低く決める。アタックも獲りきれるところでしっかり獲りきる。簡単なミスも結構あったので。
FL福本翔平
(見事なトライだった)対面がFWの選手だったというのと、ゴール前でディフェンスのスペースも広かったので、ボール持ったとき、外にWTBの選手もいましたが、自分で勝負すればトライが獲れる感覚もあった。SOタマティエリソン選手が広めにポジションニングしろって言ってくれていて、ボールをもらったときにはマークがずれていました。あそこで獲れたのは大きかった。
前半に獲られたトライは、相手の力で獲られたというよりも、イーブンボールがたまたま相手に入ったり、そういうアンラッキーなものもあった。逆に自分たちが獲った2トライは自分たちの力で獲ったもの。攻めたらいけるというのは感じていました。(だから点差が開いても落ち着いて戦えた)はい。ミスとペナルティをなくして、継続してアタックすればトライを獲れるという自信はみんなあったと思います。
(勝ち切るために必要だったのは)最後の獲られたところ、もっと敵陣で戦うゲーム運びができていれば。自陣でボールキープしてしまったのは、自分たちの思っていたラグビーとは違うものだったと思います。